今回は「デメリット」の言い換え表現を紹介します!
「デメリット」は物事の選択、行動に伴うマイナス要素を指したり、欠点という意味の言葉です。
この言葉は、フォーマルな場面でもカジュアルな場面でも使える柔軟な言葉といえます。
この記事では「デメリット」の言い換え語について紹介しています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
デメリットとは?意味は「不利益や欠点」
「デメリット」の意味=不利益や欠点のこと
ビジネスシーンでは「デメリット」とともに「メリット」も同時に示すことが望ましいでしょう。
この技術の導入には初期投資が大きいというデメリットがある。
デメリットの”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずはデメリットのフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①難点
難点=「難しいところ」の意味
難点は、処理などが難しい困難なところという意味ですが、欠点として捉えられるところという意味も持つためデメリットと言い換えが可能といえます。
日常会話などのカジュアルな場面でも使用できる言葉ですが、ビジネスシーンやレポートなどに向いているフォーマルな表現です。
例文
このお店の評価は非常に高いが、難点は交通の便が良くないことだ。
②不備
不備=「準備が不十分で条件が満たされていない様子」の意味
不備には何かが欠けているという意味合いもあるため、デメリットと類語と言えます。
ビジネスシーンやレポートなどでよく用いられる言葉の為、デメリットよりもややフォーマルな表現と言えるでしょう。
例文
この地域の不備な点は公共交通機関が発達していないことだ。
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③欠陥
欠陥=「欠けて足りないこと」の意味
デメリットと欠陥はどちらも何かが欠けている様を表しています。
しかし、デメリットは物事や選択のマイナスな面を表すのに対し、欠陥は本来備わっているはずの製品やシステムなどが欠けている様を表すことが多いです。
欠陥は日常会話でも使われますが、ビジネスシーンやレポートなどで多用されるややフォーマルな表現となります。
例文
このソフトウェアの欠陥部分は使用方法が複雑な点だ。
④瑕疵
瑕疵=「きず、欠点」の意味
瑕疵は、法律用語として用いられることが多いですが、日常会話では小さな欠点や問題点を指す言葉として使うことができます。
しかしデメリットよりもかなりフォーマルな表現となる為、日常会話でのカジュアルな場面では使い方の難しい言葉と言えます。
例文
契約事項に瑕疵が無いか確認が必要だ。
⑤瑕瑾
瑕瑾=「全体として優れている中にある小さな傷や短所、欠点」の意味
瑕瑾(かきん)は美しいものや価値があるもの、一見完璧に見えるものの中にある小さな傷や、短所、欠点を意味します。
デメリットも瑕瑾もどちらも欠点、短所という意味合いがあることから類語と言えます。
しかし、デメリットは具体的な損失や不利益を指すのに対し、瑕瑾は物の価値や人格などを対象に、やや比喩的表現として使用されるのでニュアンスが若干異なる点に注意が必要です。
瑕瑾は日常生活で用いる場面が少なく、デメリットよりもフォーマルな表現だと言えるでしょう。
例文
このシステムには多くのメリットがあるが、環境への影響という瑕瑾があるのも確かだ。
⑥悪目
悪目=「欠点、落ち目、気に入らない点」の意味
悪目は物事の欠点や落ち度、悪化している状況を指す言葉です。
デメリットと悪目は共に欠点や良くないところを指すことから、類語と言えます。
悪目は日常会話ではあまり用いられることはありませんが、ビジネスの場では商品先物取引用語として用いられています。
デメリットよりもフォーマルな表現と言えるでしょう。
例文
初期投資が大きいことがこの案の悪目だ。
⑦不利益
不利益=「利益にならないこと、損」の意味
デメリットと不利益はどちらも損失という同じ意味を持ちます。
しかし、不利益はデメリットに比べ、より具体的な損失を指します。
不利益は、日常会話でも使用される言葉ですが、ビジネスシーンやレポートなどで多く使用される言葉なのでフォーマル寄りな表現と言えるでしょう。
例文
高リスク投資の不利益を回避する為には十分なリサーチが必要だ。
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⑧不具合
不具合=「調子や具合、加減のよくないこと」の意味
不具合とは、要求される機能が実行できない、物事が正常に機能しないさまを意味し、そこから転じて、失敗や不足という意味でも使われています。
デメリットと不具合はどちらも物事の問題点を指しますが、デメリットは選択におけるのマイナスな面を指し、不具合は製品やシステム上のマイナス面を指すため、ニュアンスが若干異なります。
日常会話などのカジュアルな場面よりは、ビジネスシーンやレポートなどフォーマルな表現が求められる場面で用いられることが多い言葉です。
例文
このシステムには不具合があることはわかっている。
⑨短所
短所=「劣っているところ、欠点」の意味
短所は人の性質のよくない面や、長所に比べて劣り改善すべき点を指します。
履歴書や面接などでもよく使われますので、フォーマルな表現だと言えるでしょう。
例文
このアプリの短所は、容量が大きくバッテリーの消耗が早い点です。
⑩損失
損失=「損ない、失うこと」の意味
損失は利益や財産などを失うことを指すため、何らかの不利益を意味する点でデメリットと類語であると言えます。
ただし具体的には、デメリットは選択や行動に伴うマイナス面を、損失は経済面や物的な損失を指します。
使用する際にはその違いへの理解と注意が必要です。
日常会話ではカジュアルな表現として『損』と表現されることが多く、損失はビジネスシーンなどで用いられる機会が多いことから、フォーマルな表現だと言えます。
例文
AI技術の発展に伴う損失の一つは、雇用の減少です。
デメリットの”カジュアル”な言い換え・類語!
デメリットのカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑪粗
粗=「大雑把で粗末な様、落ち度、欠点」の意味
粗(あら)には本来、魚や肉の美味しい可食部を取り去った残りの屑の部分という意味があります。
そこから転じて欠点という意味で使われるようになりました。
デメリットよりも、粗は日常会話で使われることが多いため、カジュアルな言葉と言えるでしょう。
例文
新しいシステム導入の粗を把握し、リスクを最小限に抑える。
⑫ぼろ
ぼろ=「隠していた短所や欠点、失敗」の意味
ぼろは本来、使い古した布を意味します。
よく『ぼろが出る』『ぼろを出す』という表現で使われますが、これは着物の端から使い古して破れてしまった一部分の布が出てしまうという表現です。
そこから転じて、ぼろには隠していた短所や欠点という意味が含まれるようになりました。
ぼろは日常会話で用いられるカジュアルな表現で、ビジネスシーンやレポートなどフォーマルな場面ではやや不向きな言葉ですので使い方に注意が必要です。
例文
製品開発の過程には多くのぼろがある。
⑬ウィークポイント
ウィークポイント=「弱点、弱み、短所」の意味
ウィークポイント人は、物や物事に対しての弱点や不利な点を指摘する際に使用する言葉です。
日常会話などのカジュアルな場面で使える表現ですが、ビジネスシーンやレポートなどで必要とされるフォーマルな表現としても使える凡庸的な言葉です。
例文
当社のウィークポイントは競合他社に比べ、市場調査の頻度が低いことだ。
⑭痛いところ
痛いところ=「弱点、欠点」の意味』
痛いところという言葉には、ケガや病気で痛みを感じる身体の一部分を指す意味と、精神面や構造上、システム上で弱点や欠点としての部分を指す意味が含まれています。
よく使われる『痛いところを衝く』という表現は、他者の弱点や欠点を指摘するという意味となります。
口語としてよく使われる言葉ですが、書き言葉としてはフォーマルさを欠く為、レポートなどには不向きな言葉となります。
例文
私のキャリアにおける痛いところは、AIなど新しい技術への取り組みが遅いところだ。
⑮弱み
泣き所=「弱点、弱み、欠点」の意味
泣き所は、特に打たれ弱い部分や痛手となる部分を指す言葉です。
デメリットに比べ、ビジネスシーンやレポートなどであまり使われる表現ではないので、カジュアルな言葉と言えるでしょう。
例文
今回のプロジェクトの泣き所は、予算の低さです。
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