今回は「努力の賜物」の言い換え表現を紹介します!
「努力の賜物」は「努力によって得た素晴らしい結果」という意味の言葉です。
また「賜物」には「結果として生じた良い事や物」という意味のほかに
「天や神仏、他人からたまわったもの、いただいたもの」をあらわす言葉です。
上司や目上の人が部下に掛ける言葉であるのが一般的ですので、
目上の人に使うのは避けたほうがよい使い方といえます。
このプロジェクトの成功は、努力の賜物です。
努力の賜物は、ビジネスシーンでよく使うフォーマル寄りの言葉ですが、
この記事では「努力の賜物」の言い換えを15語紹介しています!興味がある方は記事の続きへどうぞ!
努力の賜物の”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは努力の賜物のフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①努力の産物
努力の産物=「努力の結果のその成果」を表す言葉
これは、人が持つ強い意志や努力を継続的に積み重ねることによって達成されたものを指します。
つまり、絶えず努力を続けることで生み出された結果が良いものであったことをいいます。
この言葉には、人間の持つ意志と努力の大切さが込められています。
絶え間ない努力の産物は、偶然や運に頼らずに、自分自身の努力によって成し遂げられたものです。
そのため、その成果や成果物には強い自信や誇りを持つことができるのです。
これはビジネスでもよく使われる言葉です。
「絶え間ない努力の産物」という言葉は、人の努力や意志の大切さを表現するのに適した言葉と言えます。
例文
このプロジェクトの成功は、努力の産物です。
②努力の結晶
努力の結晶=長時間の努力が形となって現れた結果
「結晶(けっしょう)」と言えば、塩や雪などの物理的な「結晶」を思い浮かべるかもしれません。
しかし、ここでの「結晶」とは、小さな積み重ねや、日々の努力が思わぬ結果を生み出すことを指します。
「賜物」は、目上の人に尊敬を兼ねて使う言葉なのに対し、「結晶」は本人が積み重ねた事柄に使う言葉という違いがあります。
例文
このプロジェクトは、努力の結晶です。
③たゆまぬ研鑽
たゆまぬ研鑽=長く継続された、向上のための営みのこと
「たゆまぬ」は紐が弛む(たゆむ)の否定語で、怠ることなく励み続けることを、
「研鑽」とは、時分の知識や技術を極めるために、自分を磨くことです。
「ストイック」や「飽くなき」なども類義語ですね。
「研鑽」には自主的なニュアンスが含まれていて、特定の分野や技能において高いレベルに達するために、継続的に努力を重ねることを強調しています。
例文
このプロジェクトの成功に向けて、たゆまぬ研鑽を続けています。
④尽力の賜物
尽力の賜物=力を尽くしてくれたことによりもたらされた結果のこと
相手の尽くした結果により得た好ましい結果という意味で、
相手を尊重する場面や、ビジネスシーンで使われやすい言葉です。
努力と違うのは、尽力してくださった、という相手への尊敬や努力を尊重するという気持ちが込められています。
例文
このプロジェクトの成功は、皆様のご尽力の賜物です。
⑤努力の結実
努力の結実=それまでに行ってきた努力が結果につながり成果が得られる、という意味
「結実」とは植物が実を結ぶこと、あるいは努力が結果につながり成果が得られることを表します。
果物がなることを言いたい場合は最初の意味で使いますが、一般的には努力して良い結果を出すという意味で使うことが多いです。もっと言い方をカジュアルにすると、「努力が実を結ぶ」とも表現できるでしょう。
例文
このプロジェクトの成功で、努力が結実しました。
⑥苦境を乗り越える
苦境を乗り越える=「苦境に打ち勝ち前に進んでいく」という意味
「苦境」は「くきょう」と読み、「物事を実現できるかどうかギリギリの、苦しみを伴う境界線」といった意味合いを持ちます。社会の荒波に揉まれて、様々な困難を乗り越えていく様子のことをいいます。
複数の問題を乗り越えて、人間的にひとまわり成長できたなと感じた際はこのような表現がぴったりです。
日常生活ではあまりでは使われないので、ビジネスの場面において使うとよいですね。
例文
このプロジェクトの成功により、苦境を乗り越えた。
⑦功を奏す
功を奏す=事前に練っていた作戦や計画の通り物事が進み、成功した場合に利用される表現
「功を奏す」の語源は「奏する」の意味にあります。
「奏」には「音楽を演奏する」という意味と、
「天皇に申し上げる」という「言う」の謙譲語としても使われる言葉です。
また、「功」には「成果」という意味がありますので、それらの言葉を組み合わせることで「成果や功績を天皇に申し上げる」という表現になります。
これが転じて現代では「成功する」や「効果を表す」という意味で使われるようになりました。
例文
このプロジェクトは、功を奏した。
努力の賜物の”カジュアル”な言い換え・類語!
努力の賜物のカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑧汗と涙の結晶
汗と涙の結晶=並々ならぬ熱意と努力によって得た成果
自分自身が身を削って苦労してやっと勝ち取ったものという意味合いをもち、
「血と汗と涙」や「血と汗の結晶」といった使われ方もあります。
対して「賜物」の方は偶然の幸運を手に入れた、という意味が多少含まれています。
自分の努力を面接などでアピールしたいときに使うとよいでしょう。
例文
このプロジェクトは、汗と涙の結晶です。
⑨苦労が花開く
苦労が花開く=苦労も辛抱して乗り越えて努力を重ねれば、やがて花が咲く、という意味
また、「花開く」は「物事が盛んになる」という意味でも使われています。
そして「成果が現れる」という意味でもあります。
「花開く」は「文明」「文化」「才能」といった言葉と一緒に使われることが多いです。
例文
このプロジェクトの成功で、苦労が花開いた。
⑩夢が実現する
夢が実現する=それまで抱いていた望みが現実になること
「夢」というのは、ここでは将来はこうなりたい、という願望や目標の意味として使われます。計画や期待などが現実のものとなることを言います。
比較的フランクな言葉で、あまり堅苦しさのない表現ですね。
例文
このプロジェクトの成功により、夢が実現した。
⑪努力が報われる
努力が報われる=自分の努力に対し、期待した成果が得られることをあらわす言葉
「報われる」は、努力や苦労に対する結果を表すときに使います。
行動だけではなく、気持ちを表現する場合にも当てはまります。
会話の中でも使われるようなカジュアルに使いやすい言葉でしょう。
例文
このプロジェクトの成功で、努力が報われた。
⑫日の目を見る
日の目を見る=長い間不遇だった者が世に認められるようになる
それまで埋もれていたものが世に知られるようになる、という意味もあります。
日の目を浴びるという言葉も同じように使われている言葉ですが、「日の目を浴びる」は間違いです。
これは注目の的になるという意味の「脚光を浴びる」と混ざってしまうから、と考えられています。
例文
このプロジェクトの成功で、日の目を見た。
⑬努力の成果が得られる
努力の成果が得られる=目的や努力を行った結果、望むものが得られたことを表す言葉
「今年の成果は、自分の期待を超えるものだった」というように、目標を達成したことを表すことができます。
また、努力や研究を行った結果、有益なものが得られたことを表すこともできます。
カジュアル寄りのシーンで使われることも多いでしょう。
例文
このプロジェクトの成功で、努力の成果を得ることができた。
⑭アチーブメント
アチーブメント=達成された目標や成果、功績をあらわす言葉。
個人や組織が努力や才能を発揮して成し遂げたことを表す場合が多い。
例えば、スポーツ選手が記録を更新したり、科学者が新しい発見をしたりすることが「achievement」と言えます。
仕事仲間と話すような、ラフな会話でも使われることもありますね。
例文
このプロジェクトは、アチーブメントした。
⑮頑張った結果
頑張った結果=困難な状況にも耐えて取り組んでいる状態とその取り組んだ成果をあらわす
「頑張る」というのは実は当て字で、「我には張る」の音の変化や眼を張る→眼張る、からきた言葉です。
困難にめげないで我慢してやり抜くことをいいます。粘り強さ、根気強さ、勤勉などとも解釈できます。
日常会話のなかでも頻繁に使われていて、なじみ深いことばですね。
例文
このプロジェクトの成功は、みんなが頑張った結果です。