今回は「えぐい」という若者言葉について解説します!
「えぐい」とは、「際立っている」「度を超えている」という意味の言葉です。
「うわっ!えぐいんだけど!」みたいに使うよ!
「えぐい」の元になった言葉は、ある地域の方言や平安時代の表現だとされています。
この記事では「えぐい」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
えぐいとは?意味は「際立っている」「度を超えている」
「えぐい」の意味=「際立っている」「度を超えている」
えぐいとは「際立っている」「度を超えている」という意味の若者言葉です。
「えぐい」という言葉は、比較的若い世代のグループでの会話で主に使われています。
若い世代で使われている言葉ということもあり、日常的な会話だけでなくSNSなどネット上でも使われています。
この言葉は前後の文章によって、ポジティブな言葉にもネガティブな言葉にもなるという特徴を持っています。
ポジティブな意味の主なものにはカッコイイ、カワイイ、嬉しいなどがあり、ネガティブな意味の主なものにはツラい、キツイ、厳しいなどがあります。
この言葉を使うのは、友人たちとのプライベートな会話に限定しておくことが無難でしょう。
ポジティブにもネガティブにも使える便利な言葉で、「えぐい」という響きは幅広い世代が知っていますが、ビジネスシーンなど上司などとの会話には相応しくありません。
「えぐい」と似た意味を持つ言葉には、「やばい」「マジで」などがあります。
ポジティブにもネガティブにも思っていることを強調したい時に使うんだね!
えぐいの発祥や元ネタは「ある地域の方言」、「平安時代の表現」
「えぐい」の元ネタ、発祥=「関西地域の方言」、「平安時代の表現」
「えぐい」の元になったとされる言葉が、関西地域の方言「えげつない」です。
その「えげつない」が省略されて「えぐい」となったとされています。
元となったとされる言葉の「えげつない」は、ものの言い方ややり方が露骨・無遠慮で節度を超えているという意味です。
元々の意味はネガティブな意味でしたが、「えぐい」になり使われていく間に意味が変化していき、ポジティブにもネガティブにも使われる言葉になったようです。
これ以外にも、平安時代の”和名類聚抄”に出てきた表現「えぐる」が江戸時代に変化して広く使われるようになったなどの説があるようです。
次に「えぐい」という言葉はいつから使われ始めたのかということを調べてみました。
1990年代では厳しいという意味で使われていて、さらに遡ると1960年代では料理でアクが強いという意味で使われていたようです。
これらのことから「えぐい」がいつから使われ始めたのかということは明確に区切ることは出来ませんでした。
我々の時代にもあったが、江戸時代に広まったという説もあるのだな。
えぐいの使い方・例文
「えぐい」という言葉を使った例文をポジティブとネガティブの両方の意味で見ていきましょう。
使用例① ポジティブな意味①
兄ちゃん!昨日のサッカーの試合スゴかったねぇ!
それな!
あのシュートが一番えぐかった!
使用例② ポジティブな意味②
ねぇ、今すれ違った子、カワイくない?
見た見た!
あのビジュ、えぐっ!
使用例③ ネガティブな意味①
どうしたの?
バイト先行って、シフト表見たんだけど、今週の休み1日しかないのえぐい
使用例④ ネガティブな意味②
おいっ!大丈夫か!?
うん、暑いだけだから。
今日の暑さ、えぐいな
えぐいの類義語や対義語
えぐいの類義語と対義語についても見ていきましょう!
えぐいの類義語
えぐいの類義語としては下記のものがあります。
やばい
どうしたの?
バイト先行って、シフト表見たんだけど、今週の休み1日しかないのやばい
※「やばい」は「やば(厄場)」という今でいう刑務所のようなところを示す言葉が転じて出来た言葉と言われています。
アナウンサーによっては、この言葉をバラエティ番組に出演する時にも使わないようにしている方もいるそうなので、注意が必要な言葉です。
マジで
おいっ!大丈夫か!?
うん、暑いだけだから。
今日は、マジで暑いな
えぐいの対義語
「えぐい」という言葉には、ポジティブな意味とネガティブな意味の両方があるため、直接の対義語というのは存在していないようです。
「えぐい」と先に紹介した「えげつない」とした場合には、上品という言葉が対義語にあたるようです。