今回は「宴もたけなわ」という言葉について解説します!
「宴もたけなわ」とは、酒宴の席が一番盛り上がっている状態という意味の言葉です。
宴もたけなわでございますが…みたいに使うよ!
宴もたけなわとは、飲食をともなう席で、最も盛り上がっている状態を指す言葉です。
この記事では「宴もたけなわ」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
宴もたけなわとは?意味は「酒宴の席が一番盛り上がっている状態」
「宴もたけなわ」の意味=酒宴の席が一番盛り上がっている状態
宴もたけなわとは、「酒宴の席が一番盛り上がっている状態」、「酒宴の盛り上がりが衰える前の状態」のことを表した言葉です。
宴もたけなわ(えんもたけなわ)と読みます。
宴会や結婚式のような飲食をともなう席で、最も盛り上がっているときを指す言葉ですが、「宴もたけなわだ!」という使い方をするわけではなく、会の終盤に幹事や司会者のかたが「宴もたけなわではござますが…」と、盛り上がっている最中に、お開きの時間を知らせる場合に使います。
このタイミングは、会が終わりそうな時間の15分くらい前が適当な時間と考えられます。
終わる直前に知らせてしまうと、片付けや身支度が慌ただしくなってしまい、せっかく盛り上がっていた雰囲気も冷めてしまうかもしれません。余裕をもってお知らせするのが大切です。
宴会が最高潮の時って一番楽しい時間だね
宴もたけなわの元ネタは「物事の一番盛んな状態を指す酣(たけなわ)」
「宴もたけなわ」の元ネタ=物事の一番盛んな状態を指す「酣」(たけなわ)
「宴もたけなわ」の「宴」(うたげ)は、大勢で集まって飲食など楽しむ会のことを指しています。
「宴もたけなわ」の「たけなわ」は漢字で表記すると「酣」、お酒を発酵させる工程でだんだんと甘さが増していく様が語源だと言われており、お酒が出来上がっていく様子と、物事が盛んな状態になっていく様子をなぞらえて使われるようになった言葉だと考えられます。
この二つの言葉が組み合わさった言葉が、「宴もたけなわ」です。
「たけなわ」という言葉は、日本最古の歴史書である古事記の中の一節でも使われてるほど、古くからある言葉です。
また、「たけなわ」という言葉だけでしたら、季節のうつろいの中で、その季節が最も深まった時期を表すときに使われることもあります。
手紙を書く際に、「秋もたけなわのこの頃・・・」など、時節の挨拶で使われます。
「たけなわ」は「宴」以外でも使われるんですね。
宴もたけなわの使い方・例文
「宴もたけなわ」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①
もうそろそろ、飲み会の締めをお願いします。
みなさん、宴もたけなわでございますが、この辺りでお開きにしたいと思います。
使用例②
貸し切り終了の時間が迫って来ました
宴もたけなわではありますが、会場の時間も迫ってまいりましたので、一旦締めとさせて頂きます!
宴もたけなわの類義語や対義語
宴もたけなわの類義語と対義語についても見ていきましょう!
宴もたけなわの類義語
宴もたけなわの類義語としては下記のものがあります。
盛り上がっている
今年の忘年会は、とても盛り上がってるね!
賑わっている
お花見、とっても賑わっているね!
最盛
今は、カキの最盛の時期ですね
宴もたけなわの対義語
宴もたけなわの対義語としては下記のものがあります。
静まり返る
たけなわが、盛り上がっている状態とした時の反対の意味として使用
今年の忘年会、静まり返っていますね…
寂しい
賑やかな雰囲気の反対の意味として使用
飲み会、寂しい雰囲気になっているね