今回は「遠慮のかたまり」という言葉についてリサーチしたいと思います。
「遠慮のかたまり」とは?意味や元ネタ、由来や発祥に使い方や例文も紹介していますので最後まで御覧ください。
「遠慮のかたまり」の意味は?
「遠慮のかたまり」とは複数人での食事の際、お皿に一つだけ食べ物が残った状況、もしくはその食べ物自体を指します。
家族での食事や飲み会で大皿をシェアして食べる時、こんな風にポツンと一つだけ食べ物が残ることはよくありますよね。
最後の一つを自分が取るのは気まずい、後ろめたい
私はいらないので誰か食べて
という一人ひとりの遠慮、配慮がまとまって残ったものという意味も込められていて、非常に日本人らしい考えから生まれた言葉と言えますね。
「遠慮のかたまり」の発祥や元ネタ、由来は?
「遠慮のかたまり」の発祥や由来について、はっきりした事はわかっていません。
発祥や由来、そしてどの程度までこの言葉が広がっているのかも不明。
元々は「嘘のかたまり」や「欲のかたまり」など、ネガティブな言葉に用いられる事が多かった「かたまり」という言葉。それが長い歴史の中で良い意味でも使われるようになったそうです。
「遠慮のかたまり」が使われている場所は?
「遠慮のかたまり」は主に関西で使われていおり、使用が確認されたのは
- 大阪
- 京都
- 兵庫
- 三重
など。
関東でこの言葉を使ってもほとんど通じない事が多いので注意が必要です。
遠慮のかたまりは関西の方言?
「遠慮のかたまり」は関西圏以外で使われる事は殆どありません。
じゃあ、「遠慮のかたまり」は関西弁なの?と思ってしまうんですが、関西の方言に詳しい桃山学院大学の村中淑子教授によるとその確証はないそうです。
『遠慮のかたまり』が関西の方言であると示す調査はない
引用;https://www.nikkei.com/
「遠慮のかたまり」の使い方や例文を紹介!
- 遠慮のかたまり残ってるやん
- その遠慮のかたまり、片付かないから誰か食べて
「遠慮のかたまり」の類義語や似ている言葉は?
遠慮のかたまりと同じ意味を表す言葉は全国各地に存在します。
- 関東の一つ残し:関東
- 津軽衆:青森・津軽地方
- 佐賀んもんのいっちょ残し:佐賀
- 肥後のいっちょ残し:熊本
最後の一つを積極的にとるのはちょっと…という礼儀を重んじ、遠慮深い日本人の特性がよく現れたいい言葉だと思います。個人的にはとても好きな言葉ですね。