今回は「原因」の言い換え表現を紹介します!
「原因」は、ある物事や状態を引き起こしたもとになった事・出来事。結果という意味の言葉です。
また、「原因」には因果関係において結果を導き出す大元になっている事柄。という意味も表しています。
今日の台風が原因で電車が遅れた。
原因という言葉は、目上の方との会話やかしこまった場面でもよく使われる言葉でもあり、日常的なカジュアルな場面でもよく使われます。
この記事では「原因」の言い換えを15語紹介しています!興味がある方は記事の続きへどうぞ!
原因の”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは原因のフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①根源
根源=物事の生じたそもそものはじまり
「根源」と「原因」に意味の違いはありません。
そのため「原因」と言い換えて使うときも、そこまで注意することはありません。
ややフォーマルな場面で使われることが多いでしょう。
今日の台風が根源となり、電車が遅れた。
②要因
要因=物事を発生させることになった主要な原因の一つ
「原因」は直接的な理由や引き金を意味し、「要因」は結果に影響を与える可能性のある一つの要素を表します。
使い分ける注意点として「要因」という言葉は 、基本的にプラスの要素でもマイナスの要素でも使えますが 「原因」という言葉 は基本的にはマイナスの要素のときでのみ使われるところです。
電車が遅れた要因として考えられるのは、今日の台風だ。
③本源
本源=物事のおおもとや、みなもと
「本源」という言葉は、人々が物事や事象のもと、根本を表す言葉です。
本源には、日本語の中でも深い意味を持っており、哲学や宗教、学問の分野でよく使われます。
その為、「原因」よりももう少し深い事を追求したいときに使うことが多いでしょう。
物事の根本を知ることで、それらが持つ本質や意味を理解することができます。
電車が台風で遅れたのだが、台風の本源は何だろう。
④背景
背景=物事の裏に隠れた事情などを表す
「背景」は物事の背後にある事情や勢力のことも表します。
「背景」は背後にあるため見えにくいのに対し、「原因」は見にくいとか見やすいといったものは関係ありません。
また、「背景」という言葉には絵画や写真で,主要な題材の背後の光景。後景。などの意味もあるので、
使われる場面に応じて意味合いが異なります。文脈に応じて理解し、使い分ける必要があります。
電車が遅れた背景には、台風により1時間で30ミリ以上の豪雨が数時間も降り続いたからである。
⑤根拠
根拠= 判断・推論などを成り立たせるよりどころ。行動などの正当性を支える事実を表す
「根拠」には物事を裏付けるための理由となる情報やデータという意味がありますが、
それに対し「原因」には、物事がそうなったわけという意味があります。
明確な情報やデータを追求したいときに使う場面が多いでしょう。
彼が電車に遅れたことに対して明確な根拠がないと信じることはできない。
⑥事情
事情=物事がある状態に至るまでの理由や背景の状態。 また、その結果。
事情があってなどの形で、具体的な経緯を省いて説明することも出来る。
事情というのは、対象となる事柄や物事が、その結果になるまでの経緯や結果を表します。
その為「 事情 」は何かが起きた理由や背景を言うときに使うといいでしょう。
彼が遅刻してきたのには、何らかの事情があるに違いない。
⑦誘因
誘因=ある作用をひき起こす原因または、ある物事が成立する原因
物事が起こる背後にあるきっかけや原因を表す際に度々使用される言葉です。
「誘因」は、ある状況や行動の背後にある要因を強調する場面にも適しています。
文脈に応じて適切な形で使うといいでしょう。
台風の被害により、電車の遅れの誘因と考えられる
原因の”カジュアル”な言い換え・類語!
原因のカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑧たね
たね=物事の起こる原因となるものを意味する
「原因」は、結果との間に因果関係を認めようとする場合に用いるが、
「たね」は、ある物事を生み出した物事をいう場合によく使われる。
また、「たね」には植物が発芽するもとになるもの。種子 (しゅし)。という意味もあるので、
使われる場面に応じて意味合いが異なります。文脈に応じて理解し、使い分ける必要があります。
最近の仕事が心配のたねだ
⑨火種
火種=問題や争いの原因や始まりを指す言葉、火をおこすもとになる火
争い・騒ぎの原因として使われることもある。
「原因」は直接的な理由や引き金を意味しますが、「火種」は事件や騒動などの起こる原因となるものが生じること。少しネガティブな意味合いとして使われることが多いです。
火種は小さなことから大きな事件や争いにつながる可能性があるため、注意が必要です。
彼のささいな言葉が火種となり、議論になった。
⑩もと
もと=物事の根本をなすところ。根幹。基礎。また、(「素」とも書く)原料。材料。
物事 の 始まり 、 以前 の、昔の、といった意味で 用いられる 言葉。
「もと」にはもとで。もとね。元金。原価。といった意味もあるので、
文脈に応じて理解し、使い分ける必要があります。
日常会話のカジュアルシーンで使われることが多いでしょう。
出勤が遅れたのは、もとはというと台風による電車の延着のせいだ。
⑪きっかけ
きっかけ=物事を始めるための手がかりや機会。また,物事が始まる原因や動機を表す
何か新しいことを始める時や、何か変化が起きる時には、「きっかけ」という言葉を使います。
「きっかけ」という言葉は、新しいことを始める際や人生の転機になる瞬間など、
どちらかというと、ポジティブな場面で使用されます。
彼の影響がきっかけで、健康的な生活を始めました。
⑫動機
動機=人の行動を決定する意識的・無意識的原因。または、動因。原因・目的。
「動機」とは人 が 心 を決めたり、行動を起こしたりする直接の心的 原因 のことを表します。
動機はその人ならではの原因のことを表すので、理由は割といろいろな人に当てはまる普遍的な原因のことです。
特に、就活の場面などでは間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性も
あるかもしれません。正しい使い方を知っていきましょう。
弊社の志望動機を教えてもらえますか。
⑬発端
発端=物事の端緒をひらくこと。物事のはじめ
「発端」という言葉をわかりやすく言うと、「そもそも」「おおもと」という意味を表します。
特定の出来事や行動が、その後の展開に大きな影響を与えるときに使われます
この言葉を適切に使いこなすことによって、物事の始まりやきっかけを的確に表現することができるでしょう。
日常会話や文章作成に活用してみてください。
議論の発端は 彼の 不注意な 発言 からだった。
⑭理由
理由=なぜそうなったかという筋道。または、なぜそうするかという根拠。
理由という言葉には、「そうなったわけ」という広い意味があります。よって、「事実」だけではなく「意図」「事情」「心理」といった広い意味で使われことが多いでしょう。
原因はネガティブな事柄に使われることが多いのに対して、理由は人の行動のわけも説明できる。ポジティブでもネガティブでも多くの場面に使える。
電車が遅れた理由は今日の台風です
⑮引き金
引き金=何かを引き起こす要素や作用のこと
「引き金」は、ある出来事や行動が起こるきっかけとなるものを表現する言葉として使用されることが多い。
わかりやすく説明すると、引き金=ある1つの事に対してしか使えない。原因=複数の事に対して使える。
なんとなく似ていても微妙にニュアンスが違うので、その時の状況によって使い分けるといいでしょう。
台風が引き金となり、電車が遅れた。