今回は「ギリギリ」の言い換え表現を紹介します!
「ギリギリ」はほんのわずかの時間や距離などで達成される(セーフ)か、達成されない(アウト)かという状況で使われる言葉です。
この言葉は、カジュアルな言葉に分類され、かしこまった場面や目上の方にはあまり使用しません。
この記事では「ギリギリ」の言い換え語について紹介しています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
ギリギリとは?意味は「ほんのわずかな差で達成されるか、達成されないか」
「ギリギリ」の意味=ほんのわずかな差で物事が達成される(セーフ)か、達成されない(アウト)か
「ギリギリ」は、限度いっぱいでそれ以上余地がないというニュアンスで使われることもあります。
比較的抽象的な表現になりますので、ビジネスや論文で使う時は具体的に言い換えるといいでしょう。
今日のプレゼンの資料、ギリギリ完成してよかった!
ギリギリの言い換え10語!
ギリギリの言い換え言葉を10語見ていきましょう。
言い換え①すれすれ
すれすれ=「何かの境界や条件にぎりぎり達する状況」の意味
すれすれもギリギリも限界に近い状況を表すものです。
ですが「すれすれ」はやや余裕があり、危険を感じにくい状態を指します。
「ギリギリ」は危険が迫っており、成功か失敗かがわずかな差で決まりそうな状況を指します。
「すれすれ」の例文
- 彼の面接での受け答えは、合格ラインにすれすれでしたが、彼は試験に合格しました。
- 彼女はバスの出発時刻にすれすれに到着し、ギリギリでバスに乗ることができました。
- 交通渋滞に巻き込まれて、会議の開始時刻にすれすれに間に合いました。
- 彼のスポーツカーはレースで相手にすれすれに勝ちました。
「すれすれ」は日常生活ではよく使う表現ですが、ビジネスや論文で適切に使用できるタイミングは限られています。
言い換え②かろうじて
かろうじて=「成功するか成立するか、あるいは何かを回避できるかが非常に微妙な状態」の意味
かろうじてもぎりぎりも限界に近い状況を示します。
ですが「かろうじて」はやや余裕があり、成功や成立が難しいが可能性がある状況を指します。
「ギリギリ」は危険が迫っており、成功か失敗かがほんのわずかな差で決まりそうな状況を指します。
「かろうじて」の例文
- 彼女は試験の成績がかろうじて合格点に達し、ギリギリで次の学期に進級できました。
- 雨の中、彼らはかろうじて駅に到着し、電車の出発時刻に間に合いました。
- 彼はかろうじてタイムリミットを守り、プレゼンテーションを終えました。
- 彼は病気でほとんど声が出せなかったが、かろうじてメッセージを伝えることができた。
「かろうじて」は日常生活では使いやすい言葉ですが、ビジネスや論文で適切に使用できるタイミングは少ないでしょう。
言い換え③ほんのわずか
ほんのわずか=「数量や程度が非常に少ないこと」の意味
ほんのわずかもギリギリも限界に近いことを指します。
ですが「ほんのわずか」は数量的に少ないことを指します。
「ギリギリ」は時間的または数量的に非常に限界に近い状況を指します。
「ほんのわずか」の例文
- 彼の貯金はほんのわずかで、急な支出に対処できない。
- この砂漠地帯では雨が年間を通じてほんのわずかしか降らない。
- あのレストランの待ち時間はほんのわずかで、すぐに席に案内されました。
- この地域は冬の日照りで雪がほんのわずかしか降りませんでした。
「ほんのわずか」も日常生活では使いやすい言葉ですが、抽象的なのでビジネスや論文には適さないでしょう。
言い換え④いっぱいいっぱい
いっぱいいっぱい=「物事が満杯で、余裕がほとんどない状態」の意味
「いっぱいいっぱい」は状況が忙しくて余裕がないことを強調します。
一方で「ギリギリ」は時間的な制約や期限に焦点を当てています。
「いっぱいいっぱい」の例文
- 仕事がいっぱいいっぱいで、今週末は休む時間がありません。
- 子供たちのスケジュールがいっぱいいっぱいで、家事をする時間がありません。
- 今日は重要なプレゼンテーションの準備でいっぱいいっぱいです。
- 経済的な困難に直面して、生活費に対する不安がいっぱいいっぱいです。
「いっぱいいっぱい」はカジュアルな言葉なので、日常会話に適しています。
言い換え⑤かつかつ
かつかつ=「非常に限られた資源や条件で成り立っている状態」の意味
「かつかつ」は資源や条件が限られている状態を指します。
「ギリギリ」は時間的な制約や状況の緊迫感を表現します。
「かつかつ」の例文
- 現在、給料がかつかつで、余暇の贅沢はできません。
- 農業は天候に大きく左右され、今年は水がかつかつで作物への影響が心配です。
- 学生時代の借金がまだ残っており、生活費とのバランスがかつかつです。
- 会社の予算はかつかつで、新しいプロジェクトのための資金調達が必要です。
- 環境保護団体は資金調達に苦しんでおり、活動を続けるために支援がかつかつです。
「かつかつ」は擬音語ですが、お金に対して使えるため、お金に関係する会話でよく使われています。
言い換え⑥きわどい
きわどい=「何かが極めて危険であるか、限界に近い状態」の意味
「きわどい」は危険な状態や限界に近い状態を指します。
「ギリギリ」は時間的な制約や緊迫感を表現します。
「きわどい」の例文
- 彼の冗談はいつもきわどい。人を怒らせることが多いんだ。
- 交通事故が起こりそうで、その場面はきわどい状況だった。
- 試験の成績がきわどく、卒業できるかどうかがわかりません。
- 彼の提案は予算的にきわどいですが、実行する価値はあると思います。
「きわどい」はカジュアルな言葉なので、ビジネスや論文には適しません。オフィシャルな場面では類語の「危うい」「危険」を使いましょう。
言い換え⑦間一髪
間一髪=「非常に危険な状況から、わずかな時間や距離で難を逃れる瞬間」の意味
「間一髪」は危険な状況からの難を逃れる瞬間を指します。
「ギリギリ」は時間的な制約や状況の緊迫感を表現します。
そのため、間一髪に意味が近い言葉は「ギリギリセーフ」などです。
「間一髪」の例文
- 事故現場から逃げるとき、彼は火の粉が飛び散る間一髪で建物の外に出た。
- サッカーの試合で相手チームがゴールに迫る瞬間、ゴールキーパーは間一髪のセーブを決めた。
- レポートの提出が迫っていて、間一髪で最後のページを仕上げた。
- 激しい嵐中、乗り物が海上で沈む寸前で救助隊が到着し、乗客たちは間一髪で助かった。
「間一髪」はカチッとして見えるので、ビジネスや論文でも使えそうな言葉ですね。
言い換え⑧滑り込み
滑り込み=「延期して最後の瞬間に急いで終わらせること」の意味
「滑り込み」は何かを後回しにして最終瞬間に急いで終わらせる行動を表します。
「ギリギリ」は成功か失敗かがわずかな差で決まりそうな状況を指します。
「滑り込み」の例文
- 仕事のプレゼンテーションを準備していて、昨夜遅くに滑り込みで仕上げました。
- 期限が迫っているため、税金の申告書を滑り込みで提出しました。
- 夏休みの計画を立てるのを忘れていたので、家族と一緒に滑り込みで旅行先を選びました。
- 学校のレポートを書くのを先延ばしにして、最終日に滑り込みで完成させました。
「滑り込み」はカジュアルに使われることが多いので、ビジネスや論文には向きません。
言い換え⑨寸前
寸前=「何かが起こる直前の状態」の意味
寸前は何かが起こりそうな時点を指します。
ギリギリは成功と失敗が非常に接近している状況を指します。
「寸前」の例文
- 彼女は試験の寸前になって初めて勉強し始めました。
- 交差点に差し掛かったとき、私たちは事故を避けるために急ブレーキをかけ、寸前で停止しました。
- チームは試合の勝利を逃す寸前で、劇的な逆転を果たしました。
- 彼は仕事のプレゼンテーションの準備をしていて、締切り寸前になってもまだスライドを作成していました。
- 雲が消えて、日食の瞬間が寸前に迫っていました。
「寸前」もカチッとして見えるので、ビジネスでも使えそうですね。
言い換え⑩紙一重
紙一重=「非常に微細な差や隙間」の意味
紙一重は微細な差を強調します。
ギリギリは成功と失敗が極めて接近している状況を強調します。
「紙一重」の例文
- 彼のゴールはわずかなミリ秒の差で外れ、試合の勝敗が紙一重の差で決まりました。
- 仕事での選択が紙一重で、それがプロジェクトの成功か失敗を左右する可能性があります。
- トンネル内での事故から脱出するのは紙一重で、消防隊が素早く駆けつけました。
- 交差点での運転中、事故を回避するのは紙一重の状況でした。
「紙一重」も状況によってはビジネスや論文でも使えそうですね。