今回は「御法度」という一般用語について解説します!
「御法度」とは、一般に禁じられていることという意味の言葉です。
ながら運転は御法度だよ!みたいに使うよ!
「御法度」の発祥には、江戸時代の2つの出来事が関係しているようです。
この記事では「御法度」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
御法度とは?意味は「一般に禁じられていること」
「御法度」の意味=一般に禁じられていること
御法度とは一般に禁じられていることという意味の一般用語です。
「御法度」の「法度」とはおきてを意味する言葉です。
おきてが転じて、「禁じられていること、してはいけない事柄」という意味で使われるようになったそうです。
その「法度」に「御」を付け、丁寧にした言葉が「御法度」です。
法律上、禁止されている事柄に対してや、倫理上の理由から社会的にしてはいけないとされている事柄に対して使われます。
ケースバイケースで禁止される事柄や、ごく一部の人に対して禁止される事柄に対しては、あまり適していません。
万人に対して、禁止されている事柄に対して使うことが正しいようです。
「御法度」は禁じられていることなどを示すため、ネガティブな意味で使われるようです。
「御法度」は法律や倫理上の禁止ってことなんだね!
御法度の発祥や元ネタは「江戸時代」
「御法度」の元ネタ、発祥=江戸時代
「御法度」の明確な発祥は分かりかねますが、発祥につながる2つの説があります。
その2つの説、どちらも江戸時代が関わっています。
1つ目は、法令が発祥となった説です。
法度は元々、武家時代の法令を意味した言葉だっただようです。
江戸時代に「武家諸法度」、「禁中並公家諸法度」と名付けられた法令が作られました。
どちらも、御家人や庶民を支配するために作られた法令だそうです。
その法令「法度」に対して、御を付け丁寧にして生まれた説が1つ目です。
2つ目は小麦粉に水を加えた食べ物「はっと」が発祥とされる説です。
江戸時代にお米や粉ものを禁止したいたそうです。
お米やそばなどを粉ものにすると消費量が大きくなってしまうので、禁止令を出していたようです。
江戸時代の人々は、禁止されている粉ものを食べるため、小麦粉に水を混ぜて練った食べ物を作っていました。
禁止されている食べ物を「はっとしながら」も食べることから、「はっと」という言葉、料理名が生まれたようです。
「はっと」は、現在では、東北地方の郷土料理になっているようです。
禁止されている食べ物の「はっと」が由来になり、禁止されていることを意味して、「御法度」ができたというのが2つ目です。
どちらも江戸時代の庶民の中から始まり、流通したようで、現在は辞書に記載されている言葉になっています。
「飲酒運転は御法度だ!」など、啓発ポスターなどにも多く使われ、子どもから大人まで目にする機会が多くあります。
「御法度」の発祥には2つの説があって、庶民が始まりだったんだな。
御法度の使い方・例文
「御法度」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①
あの人、妊婦さんだよな?
妊婦さんが飲酒・喫煙なんて御法度だよ!
使用例②
課長、奥さんいましたよね?
不倫なんて御法度ですよ!
使用例③
いくら退職するからって挨拶も無しか?
お世話になった上司に挨拶しないのは御法度だよな。
御法度の類義語や対義語
御法度の類義語と対義語についても見ていきましょう!
御法度の類義語
御法度の類義語としては下記のものがあります。
厳禁
厳しく禁じること、厳重に禁止することを意味する言葉です。
この公園は火気厳禁ですよ!
禁制
ある行為を禁止すること、またその法規を意味する言葉です。
禁止する意味では同じですが、「禁制」は幅が狭いようです。
ここは女子寮だぞ!男子禁制だ!
タブー
社会的な規則や宗教的な理由から避けるべきとされる行為や話題を意味する英語です。
特定の文化や社会において禁止されていることも意味する言葉です。
英語訳にも「御法度」と記載されることが多いようです。
宗教によっては、豚肉はタブーなんだってな。
御法度の対義語
御法度の対義語としては下記のものがあります。
許可
願いを受け入れ、ある行為、行動を許すことを意味する言葉です。
禁止されている行為を特定の場合に解除することも意味します。
通行許可書の申請をしてきた!
解禁
法律やルールで取り決められていた事項を解いて、自由にすることを意味する言葉です。
推しメンの新しい情報が解禁された!
公認
おおやけに認めること、国家・団体・政党などが正式に認めることを意味する言葉です。
「御法度」は公に禁止されていることを意味するため、おおやけに認める「公認」は対義語と言えます。
彼女との交際がご両親に公認されました!