今回は「ご指導ご鞭撻(ごしどうごべんたつ)」の言い換え表現を紹介します!
「ご指導ご鞭撻」は強く励ましたり、厳しく指導したりすることを表す言葉です。
この言葉は、フォーマルな言葉で、目上の方に対して使うことが多い定型句です。
この記事では「ご指導ご鞭撻」の言い換え語について紹介しています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
ご指導ご鞭撻とは?意味は「目上の人からの指導や励ましを意味する」
「ご指導ご鞭撻」の意味=目上の人からの指導や励ましを意味する言葉
新しい部署に異動した時や、結婚式、宴会での挨拶、年賀状の文面でよく聞いたり見たりしますね。
「頑張るので、厳しく指導してください」とお願いする時に使います。
ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
ご指導ご鞭撻の”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずはご指導ご鞭撻のフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①ご教示
ご教示=「教えること、伝達すること」の意味
「ご教示」は「ご指導ご鞭撻」よりもややカジュアルですが、フォーマルな場面でも問題なく使えます。
不明点を確認する時に「〇〇についてご教示いただけますでしょうか」とメールに記載することがありますね。情報などを教えてもらいたい時に幅広く使える便利な言葉です。
ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、ご教示のほどよろしくお願いいたします。
②ご教授
ご教授=「学問や技芸を教え授けること」の意味
「ご教授」は専門的な内容を教わる時に使われるフォーマルな言葉です。教授や先生に学問や技芸を教えていただく時に使われますね。
一般的な企業で「ご教授」を使うと重くなってしまいます。仕事の内容などを聞きたい場合には「ご教示」を使うと良いでしょう。
ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、〇〇先生にご教授賜りたく、よろしくお願いいたします。
③ご指南
ご指南=「武道や芸術分野を指導すること」の意味
「ご指南」は武道や芸術分野を教える場合に使われることが多く、フォーマルな言葉です。古風な響きがあるため「教示」や「教授」とは使い方が多少異なります。
なぜ「南」を使うのか気になりますね。これは「指南車」から生まれたことに由来します。
「指南車」とは、中国の黄帝が戦のために使用した装置と言われています。車の上の人形が常に南の方角を差すように作られました。
中国では南を基準にする習慣があるため「指南」となっています。
ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、剣道のご指南のほど、よろしくお願いいたします。
④ご指導
ご指導=「ある目的や方向に向かって教え導くこと」の意味
「ご指導」はビジネスの場面などでも使える、ややフォーマルな言葉です。相手への敬意を示しながら、教えて欲しいと伝える時に使います。
新人さんが先輩に業務を教わりたい場合や、新しい部署に異動したばかりの時にも使えますね。
ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、ご指導のほどよろしくお願いいたします。
⑤お導き
お導き=「正しい方向に進むよう案内すること」の意味
「お導き」は「ご指導ご鞭撻」よりも柔らかい印象ですが、フォーマルな言葉です。目的達成のために尽力いただく場合や、適切なアドバイスをいただく時などに使えます。
「神のお導き」や「天のお導き」と使うこともありますね。
ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、お導きのほどよろしくお願いいたします。
⑥お教えいただく
お教えいただく=「教えを受けること」の意味
「お教えいただく」はややフォーマルな言葉で「教えを受けること」の丁寧語です。
ビジネスや日常会話の中で、相手に敬意を示しながら、情報を尋ねる時に幅広く使用できる言葉です。
ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、お教えいただきたくよろしくお願いいたします。
⑦伝授
伝授=「特定の知識、技術、経験を伝え授けること」の意味
「伝授」は特定の知識、技術、経験を師匠や先輩から伝え授けるという意味のフォーマルな言葉です。
お互いの信頼関係が築けてから伝授が始まるイメージなので、特別な意味に感じますね!
〇〇の作り方について伝授いただきたく、よろしくお願いいたします。
⑧教わる
教わる=「他人から何かを教えてもらうこと、または指導を受けること」の意味
「教わる」は他人から何かを教えてもらったり、指導してもらったりすることで、ややフォーマルな言葉です。
謙虚な態度や、学びたい姿勢が表現されていますね。どのような場面でも使いやすい言葉です。
〇〇について教わりたく、よろしくお願いいたします。
⑨指導を仰ぐ
指導を仰ぐ=「他者に助言や指導を求めること、または尋ねること」の意味
「指導を仰ぐ」は相手に対して敬意を表しながら、助言や指導をいただく状況を伝えるフォーマルな言葉です。
「指導を仰ぐ」というのは、第三者に対してその時の状況を話す時に使います。指導をいただきたい相手に対して直接使う言葉ではありません。
なぜなら「仰ぐ」には「目上の方にお願いする」という意味がありますが、敬語ではないからです。「指導を仰ぎたい」と相手に直接言うのは失礼にあたります。
〇〇について、□□さんに指導を仰ぐことにしました。
⑩ご助言
ご助言=「有益になるような言葉をかけること」の意味
「ご助言」は目下の者が目上の方にアドバイスを求める時に使います。
「ご助言してもよろしいでしょうか」と上司や先輩に言うことは失礼になりますので、気をつけましょう。
上司や先輩に意見を伝えたい場合は「発言してもよろしいでしょうか」のように聞くと良いですね。
ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、ご助言をいただきたく、よろしくお願いいたします。
ご指導ご鞭撻の”カジュアル”な言い換え・類語!
ご指導ご鞭撻のカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑪教えて
教えて=「自分が知っていることを相手に伝えること」の意味
「教えて」は「知識など、自分が知っていることを相手に伝えること」のカジュアルな言い方です。
同僚や友人、部下などに対して、どのような場面でも使える言葉です。上司や先輩には使用しない方が良いでしょう。
〇〇について教えて!
⑫ヘルプ
ヘルプ=「助けや支援を求めること」の意味
「ヘルプ」は英語の「help」をカタカナ読みしたもので、助けや支援を求める時に使います。
スタッフが急病などで突然休んだ時に、他の人が代わりにシフトに入る場合もヘルプと言いますね。
ヘルプをお願いします。
⑬サポート
サポート=「援助や支援をすること」の意味
「サポート」は英語の「support」をカタカナ読みしたもので、援助や支援することを指します。
「サポーター」と言い換えると、足首などを保護する商品や、スポーツチームのファンという意味になります。
ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、サポートをお願いします。
⑭アドバイス
アドバイス=「相手に対して、知識や経験に基づいた助言や指導を提供すること」の意味
「アドバイス」は相手のためを思って、忠告や助言をすることです。そのため、目上の方に使うと失礼になってしまいます。
上司や先輩に対して、自分からアドバイスを求めるのは問題ありません。
「何かアドバイスできるかもしれないので、気になることがあったら相談してくださいね」と同僚や後輩に伝えると、相手に対する配慮や思いやりが感じられてとても良いですね!
ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、アドバイスをお願いします。
⑮伝える
伝える=「情報やメッセージを他人に伝わるように言うこと」の意味
「伝える」は情報を共有するという意味があり「ご指導ご鞭撻」よりもやわらかい言葉です。
情報共有の他に、意思疎通や指示、指導などにも幅広く使える便利な言葉です。
ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、お伝えいただきたく、よろしくお願いします。