今回は「ぐう聖」という言葉について解説します!
「ぐう聖」とは、ぐうの音も出ないほどの聖人という略で、非常に優れた人格の方という意味の言葉です。
あの人は本当にぐう聖だね!
ぐう聖とは、某有名掲示板の野球に関するスレッドで使用されていたネット用語です。
この記事では「ぐう聖」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
ぐう聖とは?意味は「文句のつけようがないくらいの人格者」
「ぐう聖」の意味=文句のつけようがないくらいの人格者
ぐうの音も出ないほどの聖人を略したぐう聖とは、文句のつけようがないくらいの人格者という意味の言葉です。
ぐうの音がでない、というのは
という意味です。また、聖人とは賢くて慈悲深い人という意味です。
つまりぐうの音がでないほどの聖人とは、反論できる余地はないほど賢く慈悲深い人ということになります。
ぐう聖は野球の実況スレッドでプロ野球選手に使われることが多い言葉です。
ポジティブ要素が強く、自分が素晴らしいと感じた人に使用します。
もともとは真逆の意味を持つぐう畜の派生語として使用されるようになりました。
野球の実況スレッドで生まれた言葉なので、野球選手に対して使用されることが多いです。
誰から見ても立派な人っていう意味なんだね
ぐう聖の発祥や元ネタは「某有名掲示板」
「ぐう聖」の元ネタ、発祥=掲示板の野球実況スレッドで使われた「ぐう畜」の派生語
ぐう聖の発祥には日本ハムから巨人に移籍した小笠原道大選手(ガッツ)の存在が大きく関わっています。
小笠原選手の言動から批判が増え、その中で「ぐう畜=ぐうの音もでないほどの畜生」という用語が生まれました。そしてその用語の派生で使用されたのがぐう聖です。
2006年に移籍、2007年に批判スレッドが立ち、2009年に初出という流れのようです。他にも「ぐう正論」や「ぐうかわ」など、「ぐう~」の用語は多く使用されています。
使用されるようになった理由
小笠原選手はトレードマークが髭で愛称「ガッツ」という人気の選手でした。
巨人への移籍が決まった際、移籍先では「髭禁止」というルールがあり、トレードマークである髭を剃ったことから批判が増えてきたと言われています。
ぐう畜は2ちゃんねる(現5ちゃんねる)のなんJ(なんでも実況板の略)、特に野球関連のスレッドでよく使用されていました。
ぐう聖はぐう畜の派生であり、対義語的な言葉となっています。
野球選手の中でも人間性の素晴らしい人、人格者に使われることの多い言葉でしたが、今では一般的に使用されることも多くなってきています。
一言の反論もできないほど、聡明で慈悲深い人がぐう聖!
ぐう聖の使い方・例文
「ぐう聖」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
- 使用例①:先生が遅刻を見逃してくれた…あの先生本当にぐう聖だな
- 使用例②:金欠だって伝えると躊躇なく奢ってくれる友人…ぐう聖…
- 使用例③:上司がぐう聖。ミスを注意されたんだけど、直したうえで提出もしてくれたらしい。
使用例①
すみません!寝坊しちゃいました!まだ試験…受けられますか…?
まだ説明だったからね。大丈夫、席に着きなさい。
ありがとうございます…!先生、本当にぐう聖…
使用例②
お前、食べる量少ないな。どうした?
ちょっと金欠でな…お前は気にせず食べてくれ
そうか…じゃあ今日は俺の奢りだ!
お前…いいやつだな…ぐう聖じゃん…
使用例③
君!見積書の金額が一桁間違っていたぞ!
す、すみません!
私が直して出しておいた。次から気を付けるようにな。頑張りなさい。
部長!ありがとうございます!ぐう聖…!
ぐう聖の類義語や対義語
ぐう聖の類義語と対義語についても見ていきましょう!
ぐう聖の類義語
ぐう聖の類義語としては下記のものがあります。
聖人君子
立派な人徳やすぐれた知識・教養を身につけた理想的な人物。「聖人」は最高の人格を備えた人。「君子」は学識・人格のすぐれた人。(三省堂 新明解四字熟語辞典)
彼は学生なのにアルバイトをして家計を助けている。
わしはこの間重い荷物を持っていたが一緒に運んでもらったよ。
聖人君子のような男の子ねぇ。
ぐう聖の対義語
ぐう聖の対義語としては下記のものがあります。
ぐう畜
ぐう畜とは、「ぐうの音も出ないほどの畜生」の略です。まったく反論できないほどひどい人という意味です。
家の中ではずっと怒っていて、ものも投げるしほんと困るのよ
なんてぐう畜…