今回は「逆張り」というネットスラングについて解説します!
「逆張り」とは、大勢の人の意見や流行などに対して批判的な意見を唱える人という意味の言葉です。
「彼はいつも逆張りの意見しか述べない。」みたいに使うよ!
もともと逆張りとは株などの投資用語で“取引で、人気のよいときに売り、悪い時に買うこと”を指します。(引用:実用日本語表現辞典より)
この記事では「逆張り」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
逆張りとは?意味は「大勢の人の意見や流行に批判的な意見を唱える人」
「逆張り」の意味=大勢の人の意見や流行に常に批判的な意見を唱える人のこと
逆張りとは大勢の人の意見や流行に常に批判的な意見を唱える人という意味のネットスラングです。
逆張りオタクと呼ばれ、彼らは常に世の中の意見に逆らい、天邪鬼な態度をとっています。
そのため、苦手意識を持つ人も多く、ネガティブな意味合いで使われます。
逆張りオタクは以下のような視点で他者にみられることが多いです。
- 流行りに対してはとりあえず批判する
- 少数派の意見を持つ自分をかっこいいと思っている
- なんでも逆張りしておけばよいと思っている(必ずしも深く考えているわけではない)
- 流行や大勢の意見に対するマウントをとっている
- 理屈っぽい
ネット上で度々登場する逆張りオタクですが、物事を言語化するのが得意、知識が豊富、物事をしっかり自身で考えているといったよい特徴もあります。
多数派とは違う意見を持つので、時には少数派の心の支えになることもあります。
ネット上では様々な意見が飛び交います。逆張りと言われてしまう意見にも論理的思考に基づくものとそうでないものがあるようです。それぞれの意見を尊重することが大事ですね。
斜に構えてるけど自分で物事を考えてる人でもあるんだね!
逆張りの発祥や元ネタは「投資用語:人気のよいときに売り、悪い時に買うこと」
「逆張り」の元ネタ、発祥=投資用語:人気のよいときに売り、悪い時に買うこと
逆張りはもともと投資用語で“取引で、人気のよいときに売り、悪い時に買うこと”を指します。(引用:実用日本語表現辞典より)
相場の流れに逆らうことから、逆張りと呼ばれます。ネット上ではそこから転じて「世間の意見に逆らう」ことを逆張りと呼び始めました。
いつから使われ始めたのかは不明です。しかし、2019年のタピオカブームが一つきっかけのようです。
タピオカに対して、ダイエット中には不向きなどの否定的な意見がTwitterなどで見受けられ、多くの逆張りたちの主張が注目を浴びました。
常に一般論とは逆の意見を述べる人たちですので、自由に発言できる場としてのインターネットとの親和性は高かったはずです。インターネットが日本中に普及する前の1990年代から存在していたことが考えられます。
投資用語だったのが、大勢の人と違う意見を持つ人という意味になった!
逆張りの使い方・例文
「逆張り」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①普段から逆張りを繰り返す人に使う場合
いつも彼は人と違う意見を言う。
なんでも逆張りしたい人なんだよ。
使用例②自分が逆張りと主張する場合
この映画とても人気なんだって!今度観に行かない?
俺は逆張りオタクだから話題のある映画ってだけじゃ観ないよ。
使用例③
俺は旅先ではあえてホテルでゆっくりするよ。観光なんてお金使うだけじゃん。
観光は観光で楽しいじゃん。逆張りの主張だね。
逆張りの類義語や対義語
逆張りの類義語と対義語についても見ていきましょう!
逆張りの類義語
逆張りの類義語としては下記のものがあります。
天邪鬼(あまのじゃく)
わざと人に逆らう行動をすることです。
彼は天邪鬼なところがあるから、素直に謝れない。
奇をてらう
わざと人と違った行動をして注目を得ようとすることです。
ここは一人一人をする尊重する場だから奇をてらう必要はない。
偏屈
自分の考えを押し通す人を指す言葉です。
彼は偏屈だけど、やるべきことは必ず成し遂げるから頼りになる。
逆張りの対義語
逆張りの対義語としては下記のものがあります。
順張り
多数派と同じ意見を持つ、流行に素直に乗ることを言います。
投資用語としては相場の良いときに買い、悪いときに売るという意味です。
こだわりをなくして逆張り意見から順張りに変えてみたら気分がよくなった!