今回は「ハモる」という言葉の意味について解説します!
「ハモる」とは、2つ以上の音や声が同時に鳴って美しく響き渡るという意味の言葉です。
「今、うまくハモったね!」みたいに使うよ!
英語の「ハーモニー」と日本語の「作る・する」が合わさった造語です。音楽用語から発展して日常でも使われるようになりました。
この記事では「ハモる」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
ハモるとは?意味は「ハーモニーを作り出すこと」「異口同音」
「ハモる」の意味=複数の音や声が同時に鳴り、混ざり合って美しく響き渡ること
「ハモる」の意味=複数の人が同時に同じ言葉を言うこと
「ハモる」という言葉は、語源は同じですが、音楽用語と俗語の二つの意味を持っています。
音楽用語の「ハモる」
音楽用語としての「ハモる」は、メインとなるメロディとは異なる音程を付け加えて調和させた音や声のことを言います。名詞として使う場合は「ハモリ」に変化します。
ハモることで音楽に厚みや深みを加えて美しく響きますので、演奏する側・歌う側も、聴いている側も心地よくなる技法です。
ただし、異なる音を付け加えていても、それが心地よく聞こえない場合には「ハモる」という言葉は使いません。心地よく響いているかどうかがポイントです。
「合唱」も似た意味を持つ言葉です。「コーラス」とも呼ばれます。しかし、「ハモる」が同じ歌詞を同じタイミングで歌うのに対して、「合唱」はリズムや歌詞、歌うタイミングが異なる場合にも使う点で異なっています。
「ユニゾン」も似た意味を持っていますが、「ユニゾン」は複数で歌う点は同じですが、全員が同じメロディーを歌うという点で異なっています。
俗語の「ハモる」
俗語としての「ハモる」は、偶然に2人以上の人が、同じ言葉を同時に言い合った場合に使います。この場合は心地よく聞こえなくても使えます。
同じ言葉・同時であること・偶然重なることがポイントです。「せーの」など、示し合わせた場合には使いません。
また、「ハモる」は一般に浸透している言葉ですが、カジュアルな言葉なので公式の場や正式な場面では使わない方がよさそうです。
音楽の場面でも日常の場面でも使える言葉なんだね!
ハモるの発祥や元ネタは「ハーモニーを作る」
「ハモる」の元ネタ、発祥=ハモは英語の「ハーモニー(harmony)」と日本語の「作る」
「ハーモニーを作る・する」が省略されて「ハモる」になりました。
発祥は意外に古く、1950年代には使われていたという説や1940年代前半には音楽の愛好者や専門家の間で使われていたという説もあるようです。
1980年代に一気にブームとなったカラオケで一般にも浸透するようになり、「ハーモニー」という言葉が『調和する・一致させる』という意味も含んでいたことから、音楽用語としてだけでなくさまざまな状況で使うことができる言葉になっていったのですね。
専門用語から始まって一般に広く使われるようになった言葉なんだね!
ハモるの使い方・例文
「ハモる」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①動詞として使うときの例文
音楽用語として使う場合は学校の部活動などでも使われますね。
合唱コンクールが近いけど、まだうまく合わない部分があるよね
いつでもハモれるようになるまで練習だ!
使用例②名詞として使うときの例文
聴く側の人の意見や感想として使われることもあります。
コンサート楽しかったわね
ハモリがきれいでうっとりしちゃったわ
使用例③同時に同じ言葉を使ったときの例文
家庭でも同じ言葉を同時に使うことがありますね。
夕ご飯は何食べたい?
カレーライス!
カレーライス!
きれいにハモったわね
ハモるの類義語や対義語
ハモるの類義語と対義語についても見ていきましょう!
ハモるの類義語
ハモるの類義語としては下記のものがあります。
ハーモニー
音楽用語として使う場合です。
フルート奏者の二人が素晴らしいハーモニーを奏でていて、感動したわ!
調和
「調和」という言葉は音楽用語の場合にも、行為・行動を表す場合にも使います。
二人の演奏はとても調和が取れていて素敵だったわ!
彼がチームに入ることで、チーム全体に調和をもたらしてくれたよ!
かぶる
「かぶる」は主に行為・行動を表す場合に使われます。
企画書の内容が同期とかぶっていてやり直しになったよ・・・
ハモるの対義語
ハモるの対義語としては下記のものがあります。
独唱(ソロ)
今度独唱会があるんだけど、一緒に行かない?