今回は「ひいては」の言い換え表現を紹介します!
「ひいては」は、「ある事からさらに進んで、それが原因となって」という意味の「ひいて」を強めた言い方です。
この言葉は、フォーマルな言葉に分類され、カジュアルな会話ではあまり使用しません。
この記事では「ひいては」の言い換え語について紹介しています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
ひいてはとは?意味は「原因と結果の因果関係を表す」
「ひいては」の意味=物ごとの原因と結果の因果関係を表すことば
「ひいては」は、事柄の範囲が広がることを意味する表現として用いられます。
これはこの部署、ひいては会社全体の存亡に関わる事業です。
ひいてはの”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずはひいてはのフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①それにより
それにより=「前の事柄が原因で、後の事柄が起きる場合に用いる言葉」
「それにより」は、主に主観的な場合に用いられるようです。
論文などのフォーマルな文章で頻繁にみられる言葉です。
この事業は我が部署に重大な損失を与え、それにより、会社全体に影響をもたらしました。
②そのため
そのため=「順接の接続詞」
「そのため」は、連体詞の「その」+名詞「ため」で構成された言葉です。
一般的な接続表現のため、「ひいては」よりもインパクトが薄い印象のあるようです。
この事業は我が部署に重大な損失を与え、そのため、会社全体に影響をもたらしました。
③さらに
さらに=「今までよりも程度が増す」の意味
「さらに」は漢字では「更に」と書きます。
公用文においては、接続詞の場合は平仮名の「さらに」、副詞の場合は漢字で「更に」と書くようです。
今回のように「ひいては」(副詞)の言い換え語として使用する場合は、漢字表記が相応しいようです。
これはこの部署、さらには会社全体の存亡に関わる事業です。
④その結果
その結果=「ある事象の後に、別の物事が起こる・起こる可能性がある」の意味
「その結果」は、「結果」や「結果として」と表現することもあります。
何かの「結果」を示す状況で使用することができるようです。
この事業は我が部署に重大な損失を与え、その結果、会社全体に影響をもたらしました。
⑤それに留まらず
それに留まらず=「物事の後に、別の物事が起こる可能性があることを示す表現」
「留まらず」は、「ある地点・段階から停止せず、先へと進んでいくさま」を表す言い回しです。
事象の後に、それによって引き起こされる更に大きな事象を述べる際に用いられます。
これはこの部署、それに留まらず会社全体の存亡に関わる事業です。
⑥遂には
遂には=「物事の終局における展開を示す」意味
「遂には」は、物事の終わりを表現する際に用いることが多い言葉です。
しかし「ひいては」のように、ある事象があった結果起きた、それより大きな事象を言及する際にも使用することができます。
この事業は我が部署、遂には会社全体に影響しました。
⑦従って
従って=「前述の条件により、順当に後の事柄が起こることを表す」意味
「従って」は、順当に物事が起こることが予想できる場合に用いられます。
「それゆえ」と近い意味合いをもっています。
この事業は我が部署に重大な損失を与え、従って、会社全体に影響をもたらしました。
⑧それゆえ
それゆえ=「前の事象を受け、次の話を運ぶ接続詞」
「それゆえ」は、前の結果から、後の事象を導く際に使う言葉です。
漢字では「其れ故」と書きますが、基本的には平仮名表記です。
この事業は我が部署に重大な損失を与え、それゆえ、会社全体に影響をもたらしました。
⑨おろか
おろか=「言うまでもないことである」の意味
「おろか」は、漢字では「疎か」と書きます。
「……はおろか」や「……もおろか」といったかたちで、想像・予想ができる結果を示す際に用いられます。
この事業は我が部署はおろか、会社全体に影響をもたらしました。
ひいてはの”カジュアル”な言い換え・類語!
ひいてはのカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑩限らず
限らず=「前述されたの状況・条件を受け、それだけではないということを表す」
「限らず」は、述べられた事柄から想起されるイメージを無くす意味をもつ言葉です。
そのため、後述される事柄は前述されている事柄よりもスケールが大きくなる傾向が強いようです。
この事業は私のいた部署に限らず、会社全体に損失を与えちゃったんだ。
⑪結局
結局=「色々な経過を経て、落ち着いた最後」の意味
「結局」は、さまざまなことがあって、最終的に落ち着く先を示すさいに用いられます。
そのため「ひいては」より、妥当な結果を表現する際に使用されるようです。
この事業は私のいた部署に大きな影響があってね。結局、会社全体に損失を与えちゃったんだ。
⑫最終的に
最終的に=「落ち着きどころとして・全て終わった時点でのことに言及する」意味
「最終的に」は「結局」と近い意味をもつ言葉です。
多用すると幼い印象をもたれる可能性があるため、カジュアルな場が相応しいです。
この事業は私のいた部署に大きな影響があってね。最終的に、会社全体に損失を与えちゃったんだ。
⑬だけでなく
だけでなく=「範囲が前述の事柄より、広く及ぶことを表す」意味
「だけでなく」は、前述の内容よりスケールの大きな事柄を追記する際に使われる言葉です。
カジュアルな場では、「だけじゃない」といったかたちで使用されます。
この事業は私のいた部署だけでなく、会社全体に損失を与えちゃったんだ。
⑭おまけに
おまけに=「それに加えて」の意味
「おまけに」は、漢字では「御負けに」と書きます。
「さらに」といった意味合いが強い言葉のため、前述する内容よりも大きな事象が起きる際に用いられるようです。
この事業は私のいた部署に大きな影響があってね。おまけに、会社全体にも損失を与えちゃったんだ。
⑮あまつさえ
あまつさえ=「前述の事柄に、さらに悪い事柄が重なって起きる」意味
「あまつさえ」は、非常にマイナスなイメージのある言葉です。
前述した問題に、さらに大きな問題が追加で起きてしまう場合に言い換えることができます。
この事業は私のいた部署に大きな影響があってね。あまつさえ、会社全体に損失を与えちゃったんだ。