今回は「ほぼほぼ」の言い換え表現を紹介します!
「ほぼほぼ」は、「ほぼ」を重ねて強調した言い方で、完全に非常に近い様子を表す言葉です。
ただし、完全であると言い切りたくない時に遠回しにいう表現として用いられることもあるようです。
その報告書は、ほぼほぼ仕上がっています。
主に話し言葉として若者を中心に使われる、ややカジュアルな言葉です。
この記事では「ほぼほぼ」の言い換えを15語紹介しています!興味がある方は記事の続きへどうぞ!
ほぼほぼの”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは「ほぼほぼ」のフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①ほぼ
ほぼ=「全てあるいは完璧ではないが、それに近い状態」の意味
「ほぼ」と「ほぼほぼ」は、基本的には同様の意味の言葉と考えられます。
前述した通り、「ほぼ」を強調したのが「ほぼほぼ」です。しかし、使用する人や状況によって何を強調しているのかが異なるようです。「ほぼ」の語調を強めているだけの時もあれば、意味を強めて「ほぼほぼ」は「ほぼ」より完全に近いとされる時もあります。
「ほぼ」は、ビジネスや論文で使える、ややフォーマルな言葉です。
例文
その報告書は、ほぼ完成しています。
②おおよそ
おおよそ=「だいたいのところ、あらまし、一通りであること」の意味
「おおよそ」は、大体の内容、話の大筋を示す際や、大まかな時間や金額などの数値を表す際によく使われる言葉です。
「おおよそ」は話し言葉でも使われますが、書き言葉としてレポートやビジネスでも使える、ややフォーマルな言葉です。
例文
その報告書は、おおよそ完成しています。
③おおむね
おおむね=「その状態が大部分を占めている様子、だいたいの趣旨」の意味
「おおむね」は、「おおよそ」と同じような使い方をされることが多いです。
「おおむね」は割合でいうと8割から9割を超える際に使われることが多く、10割に近い「ほぼほぼ」と比べるとやや低い印象です。しかし、「おおむね」も「ほぼほぼ」も捉え方に個人差があるため、注意が必要です。
「おおむね」は日常会話ではあまり使われない、ビジネスやレポートにふさわしい、フォーマルな言葉です。
例文
その報告書は、おおむね完成しています。
④大部分
大部分=「ほとんど全部、全体のうち半分以上の部分」の意味
「大部分」は、全体のうち半分以上を占めているような数量や程度を示す言葉です。
「大部分」は、完全に近いことを表す「ほぼほぼ」と比べると、表す範囲が広いといえます。
「大部分」は、日常生活で使われることもありますが、ビジネスでも使える、ややフォーマルな言葉です。
例文
その報告書の大部分が完成しています。
⑤大半
大半=「半分以上、全体の半数を超えていること」の意味
「大半」は、「大部分」と同様の使われ方をします
「大半」は、元々は全体のうち3分の2を表す言葉でした。したがって、現在までに表す範囲が広がった言葉であるといえるでしょう。
「大半」は、日常生活からビジネスまで使われる、ややフォーマルな言葉です。
例文
その報告書の大半が完成しています。
⑥九分九厘
九分九厘=「ほとんど完全あるいは完璧に近いこと、推測や予想などがほぼ確実であること」の意味
「九分九厘」は、「百分率」では99%のことです。これは、「一分」が10%で「一厘」が1%である、「十分率」を用いています。つまり、「九分九厘」は、100%のうち1%だけ足りない、限りなく完全に近いことを表すのです。
「九分九厘」は程度を数字で表しており、「ほぼほぼ」よりも具体的な表現であるといえるでしょう。
「九分九厘」は古風な印象のある、ややフォーマルな言葉です。
例文
その報告書は、九分九厘完成しています。
⑦一通り
一通り=「一応、全体に渡っていること、あらまし」の意味
「一通り」は、十分というわけではないが、必要とされる条件を満たす程度に何かをするという意味です。
「一通り」は、日常生活からビジネスまで使える、ややフォーマルな言葉です。
例文
その報告書は、一通り完成しています。
ほぼほぼの”カジュアル”な言い換え・類語!
「ほぼほぼ」のカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑧おおかた
おおかた=「全体のうちほとんど、確実ではないがほぼ間違いないこと、世間一般」の意味
「おおかた」は、漢字表記では「大方」です。「大」は「だいたい」「おおよそ」、「方」は「方法」「分野」という意味です。従って、「大方」は「だいたいの方法」「おおよその分野」、つまり、「物事の大部分」「普通の物事」という意味になります。
「おおかた」よりも「ほぼほぼ」のほうが完全に近いという印象があります。
「おおかた」は、日常会話からビジネスまで広く使われる、ニュートラルな言葉です。
例文
その報告書は、おおかた完成しています。
⑨あらかた
あらかた=「完全とまではいかないがそれに近い、大部分」の意味
「あらかた」は、「おおかた」とほとんど同じ使い方ができる言葉です。
「あらかた」を漢字表記にすると「粗方」です。「粗」には「ほぼ」という意味があるため、「粗方」は「物事のほぼ全部」ということを表します。
「あらかた」は、日常会話からビジネスシーンまで使われる、ニュートラルな言葉です。
例文
その報告書は、あらかた完成しています。
⑩あらまし
あらまし=「おおかた、おおよそ、前もって」の意味
「あらまし」は、名詞として「概略」「予想」などの意味で使われることが多い言葉です。しかし、「おおかた、おおよそ」「前もって」のように副詞として用いられることもあります。
「あらまし」は、日常生活からビジネスまで使える、ニュートラルな言葉です。
例文
その報告書は、あらまし完成しています。
⑪ほとんど
ほとんど=「全てではないがそれに近い程度に、もう少しのところで」の意味
「ほとんど」は、切羽詰まった状況を意味する、古語「ほとほとし」を語源とします。
「ほとんど」は、全体の大部分を占めているという意味合いの言葉ですが、その占める割合は曖昧で解釈に個人差があるようです。
「ほとんど」は、日常会話からビジネスまでよく使われる、ニュートラルな言葉です。
例文
その報告書は、ほとんど完成しています。
⑫もう一息
もう一息=「少しの努力、ひと頑張り、ひと休み、一気」の意味
「もう一息」は、もう少し頑張れば達成できることを表す際によく使われる表現です。つまり、達成や完全な状態に非常に近いことを意味するため、「ほぼほぼ」の言い換え語と考えていいでしょう。
「もう一息」は日常会話からビジネスまで広く使われる、ニュートラルな表現です。
例文
その報告書は、もう一息で完成します。
⑬だいたい
だいたい=「おおかた、おおよそ、そもそも」の意味
「だいたい」は、物事の要点や数量などを大まかに捉える際、全てではないがほとんどであることを表す際によく使われます。
また、文頭で用いて、「もとはと言えば、そもそも」の意味で使われることもあります。
「だいたい」は、主に話し言葉として使われる、ややカジュアルな言葉です。
例文
その報告書は、だいたい仕上がっています。
⑭大概
大概=「全てではないがその大部分、概略、たいてい、ほどほど」の意味
「大概」は全部と言えないがその大部分を表す言葉であるので、「ほぼほぼ」の言い換え語と考えていいでしょう。
しかし、どちらかというと、「ふざけるのも大概にしておきなさい」などと、物事が度を越さないよう警告を与える際に耳にすることが多いでしょう。
「大概」は、どちらかというと日常会話で使われる、カジュアルな言葉です。
例文
その報告書は、大概終わっているよ。
⑮あと少し
あと少し=「わずかに不足がある様子、目標までわずかな距離がある様子」の意味
「ほぼほぼ」が完全に近いことを表すのに対し、「あと少し」は完全な状態から不足があるという意味合いであることが両者の違いといえるでしょう。
「あと少し」は、日常会話向けの、カジュアルな表現です。
例文
その報告書は、あと少しで終わるよ。