本末転倒とは?意味・類語|使い方・由来|対義語・別の言い方も紹介!

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今回は「本末転倒(ほんまつてんとう)」という言葉について解説します!

「本末転倒」とは、「根本的に重要なことと些細なことを取り違える」という意味の言葉です。

「本末転倒も甚だしい!」みたいに使うよ!

「本末転倒」の由来は、鎌倉時代の仏教にあるとされています。

この記事では「本末転倒」という言葉の詳しい意味や由来、使われ方などについても深掘りしています。

興味がある方は記事の続きへどうぞ!

目次

本末転倒とは?意味は「取り違え」

「本末転倒」の意味=「根本的に重要なことと些細なことを取り違える」

「本末転倒」とは「根本的に重要なことと些細なことを取り違える」という意味の言葉です。

受験で志望校に合格するための最短は勉強をして学力を向上することなのに、合格祈願のお守りなどを集めることに必死になっているような場合などに使う言葉です。

本来やるべきことをやらずに、やらなくても影響が小さいようなことを必死にやっているというと、意味をより理解しやすくなるのではないでしょうか。

また、会話においては、きちんとした筋道が立っていない場合や、肝心なことを言い忘れてしまうなども「本末転倒」という状況になります。

やるべきことをやっていないということから、この言葉の持つ意味はネガティブなものと言えるでしょう。

「本末転倒」には、「主客転倒(しゅきゃくてんとう)」「冠履転倒(かんりてんとう)」といった類義語があります。

これらの言葉には、類義語というだけあって何かを取り違えるという点では同じで、違うのは、どこで使うかという点です。

「主客転倒」は主と客「冠履転倒」は立場や順序と使える範囲が限られているのです。

一方、「本末転倒」は使える範囲に限りはなく、言葉の意味が合えば広く使うことができます。

他にも似たような意味を持つ言葉があるけど、使い分けが曖昧な時は「本末転倒」にしておけばいいのね!

本末転倒の由来や語源は「鎌倉時代の仏教」

「本末転倒」の由来、語源=「鎌倉時代の仏教」

「本末転倒」の由来は、鎌倉時代の仏教にあるとされています。

鎌倉時代までは、仏教の各宗派に本山(会社でいう本社)が絶大な力を持っていました。

しかし、鎌倉時代に入ると末山(会社でいう支社)が檀家を増やしたことにより、本山と末山の勢力関係が逆転しまったことが「本末転倒」の言葉の始まりとされています。

鎌倉時代に使われ始めた言葉だったんだー。

本末転倒の使い方・例文

「本末転倒」という言葉を使った例文を見ていきましょう。

使用例①

留年したぁ…

授業に出ないでアルバイトばかりしてるからよ。
これじゃ、本末転倒じゃない。

使用例②

今日は断食明けのチートデーだから、いっぱい食べるぞー!

あんた、ダイエットしてたんじゃないの?
食べていい日にしたからって、たくさん食べたら本末転倒よ?

使用例③

あなた、料理をするってレシピ本買ってたでしょ?
お母さん忙しいから、今日の晩御飯作ってくれない?

あー。
あの本、どこにやったかなぁ?

料理覚えたいって言うから買ってあげたのに、これじゃ本末転倒じゃない!

本末転倒の類義語や言い換え、対義語

本末転倒の類義語と対義語についても見ていきましょう!

本末転倒の類義語や言い換え

本末転倒の類義語や言い換えとしては下記のものがあります。

似たような意味の言葉ですが、違いを理解しやすくするために本末転倒の例文と違うものを採用しています。

主客転倒

あそこのコンビニの店員、タメ口だし感じ悪いよな

あー、あそこのコンビニねー。
あの接客は、主客転倒よね。

※「主客転倒」は、このように人やモノに対して使います

冠履転倒

〇〇にある塾に行きたいんだけど…

また!あんたは、また好きな男の子がいるからとか、冠履転倒な理由じゃないでしょうね!?

(ば…バレてる…本当の理由は隠さねば!)

※「冠履転倒」は、上下の順序が逆な場合に対して使います

本末転倒の対義語

本末転倒の対義語としては、「首尾一貫」「終始一貫」「徹頭徹尾」などがあります。

ここでは、ビジネスの場を含めた会話で自然に出てきそうな「首尾一貫」「終始一貫」についてみていきましょう。

「徹頭徹尾」については、簡単に言葉の意味だけを説明します。

首尾一貫

うちの親父、頑固すぎて困るよ…

あら、頑固だと短所になるから「首尾一貫した性格」って言ってあげると、長所になるわよ!

終始一貫

(プレゼンの最後)
以上で、弊社のプレゼンと質疑を終了とさせていただきます。
ありがとうございました。

終始一貫していて、非常に分かりやすいプレゼンでした。

徹頭徹尾

「徹頭徹尾」にも、「始まりから終わりまで」という意味があります。

「徹頭」「徹尾」のいずれにも、「徹」が使用されているためか、貫き通すという少し強行突破のようなイメージが沸きますね。

ビジネスシーンにおいて、使い方次第では「首尾一貫」や「終始一貫」より強い言葉として使えるかもしれません。

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