今回は「ほとんど」の言い換え表現を紹介します!
「ほとんど」は100%ではないが、全体を見るとかなりの割合を占めている状況を表現するのに使う言葉です。
この言葉は、フォーマル寄りでもカジュアル寄りでも、どちらでもないニュートラルな言葉に分類されます。
この記事では「ほとんど」の言い換え語について紹介しています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
ほとんどとは?意味は「ほぼすべて・だいたい・おおよそ」
「ほとんど」の意味=すべて、全くとは言えないがそれに近いこと
「ほとんど」は、日常生活でもビジネスシーンでも使うことができます。
ほとんどの商品が出来上がっているので、来週には納品できます。
ほとんどの”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずはほとんどのフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①大部分(だいぶぶん)
大部分=「全体の半分以上を占める多い数量、程度」を表す意味の言葉
大部分は物事の量などが半分以上であり、ほぼ全部に近い状態の時に使われる言葉です。
なので半分以下では使用できません。
ほとんどと同じく、全体の9割と高めの割合で使用することが多いです。
ややフォーマットな表現ですが、日常会話で使うこともできます。
大部分の商品が出来上がっているので、来週には納品できます。
②大方(おおかた)
大方=「物事や事柄の大部分」を表す意味の言葉
物事の量や範囲など様々な部分において使用することができます。
大方は他にも意味があり、「大方の意見は・・」など世間一般という意味もあります。
「おおかた、何かの間違いだろう」など、おそらく、たぶんといった意味でも使うことができます。
大方は大部分のように半分以上の可能性がある時に使えますが、ほとんどほど高い割合では使用しません。
ややフォーマットな表現ですが、日常会話で使うこともできます。
大方の商品が出来上がっているので、来週には納品できます。
③大凡(おおよそ)
大凡=「だいたいのところ、あらまし、ひととおりであること」などの意味を表す言葉
大雑把な内容や数値、期限におおよその変更があることを表し、正確性よりもおおよその値を強調するときに使います。
また凡そ(おおよそ)だけでも同じ意味を持つ面白い言葉です。
話を切り出すきっかけの言葉として使われることもあるので便利ですよ。
ややフォーマルな言葉ですが、日常会話でも使うことができます。
大凡の商品が出来上がっているので、来週には納品できます。
④総じて(そうじて)
総じて=「全体から言うと。全般的に」という意味を表す言葉
「今年の夏は雨が多かった」など全般の傾向を表す時に使えます。
例外は多少あってもその全体の多くの事柄を、まとめて表現することができます。
フォーマルな場面に適しており、日常会話で使うにはあまり向きません。
商品は総じて出来上がっているので、来週には納品できます。
⑤概ね(おおむね)
概ね=「だいたいの趣旨。その状態が大部分を占める様子」という意味を表す言葉
全体を見ればそういう状態であると判断できて、その判断に影響が出るような例外もない状態を表しています。
ほとんどと同じく割合は決まっていないですが、8割から9割を超えるような時に用いられます。
大体も同じ意味を持つ言葉ですが、概ねよりもカジュアルでビジネスの場では注意が必要です。
概ねはフォーマルな場面に適しており、日常会話で使うには向きません。
商品は概ね出来上がっているので、来週には納品できます。
⑥九分通り(くぶどおり)
九分通り=「10分の9ぐらいまで。9割がた。ほとんど、間違いなく」という意味を表す言葉
九分とは全体の9割を表していて完成に近い高い水準を示しています。
とても良い品質、状態、結果などの時に用いりましょう。
ほとんどと意味が同じですが、九分通りという言葉はあまり聞き慣れないかもしれません。
フォーマルな場面に適しており、日常会話で使うにはあまり向きません。
九分通りに仕上がった商品を来週には納品します。
⑦九分九厘(くぶくりん)
九分九厘=「物事がほとんど完璧に近い状態であること」という意味を表す言葉
九分九厘の九分は90%で、九厘は十厘より一厘足りないという意味で、9%のこと表します。
つまり九分九厘は99%でほぼ完璧に近い状態を表しています。
九分九厘はフォーマルな場面に適しており、日常会話で使うには向きません。
商品は九分九厘仕上がっています。来週には納品いたします。
⑧大概(たいがい)
大概=「物事が全てではないが大部分である様子」という意味を表す言葉
また「大概のことでは驚かない」など一般的だったり普通なことでも使います。
他にも物事の程度があまりにも極端にならないこと、ある程度でやめておくことなど状況でニュアンスが変化します。
「悪戯も大概にするように」というセリフは聞いたことがありますよね。
大概はフォーマルな場面でも使えますし、日常会話などカジュアルな場面でもよく使われています。
商品は大概仕上がっています。来週には納品いたします。
ほとんどの”カジュアル”な言い換え・類語!
ほとんどのカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑨おおく
おおく=「物事の大部分」という意味を表す言葉
主に量や数が半分以上である際に使われます。
「ファンの多くは女性です。」など日常会話で使用します。
カジュアルな場面に適していますが、フォーマルな場面でも使うことができます。
おおくの商品は仕上がっています。来週には納品いたします。
⑩大半(たいはん)
大半=「全体の半分以上、過半、大部分、おおかた、たいてい」という意味を表す言葉
全体数の半分以上を超えた時に使われる言葉です。
大半のルーツである中国では、大半は九割、多半が七割、一半が五割、そして小半が四割という意味があります。
日本ではほとんど、大部分と同じく9割を目安に使用させることが多いようです。
ややカジュアルな言葉ですが、フォーマルな場面でも使用できます。
大半の商品は仕上がっています。来週には納品いたします。
⑪大抵(たいてい)
大抵=「ものごとがほとんど全てである様子」という意味を表す言葉
「地元のラーメン屋なら大抵置いてある」などほとんど全てに及ぶ様子を表現できる言葉です。
また「大抵の決心ではできない大仕事」のように、普通の程度ではないの意味もあり使い分けが必要です。
ややカジュアルですがフォーマルな場面でも使えます。
大抵の商品は仕上がっています。来週には納品いたします。
⑫あらかた
あらかた=「全部とまではいかなくても、ほぼそれに近い部分、大部分」という意味を表す言葉
だいたいの数量を表すときに使用します。
また物事が細かいとこまできちんとされてない、ちょっと大雑把な様子を表すこともできます。
物事の大部分という意味は大方と同じですが、大雑把な様子を表すときはあらかたを使います。
ややカジュアルな表現ですが、フォーマルな場面でも使用できます。
あらかたの商品は出来上がっているので、来週には納品できます。
⑬大体(だいたい)
大体=「全体のほとんど全部であること」という意味を表す言葉
大多数、大抵などと同じような使い方ができます。
数値や期限に大体の変更があることを示し、正確さよりも概算を強調します。
「駅まで大体5分で到着する」など大雑把に捉えた言葉で使用します。
さらに「大体の言い出しは彼からだよ」と、もとはと言えば、そもそもという意味もあります。
大体はややカジュアルですが、フォーマルの場面でも使用できます。
大体の商品は出来上がっているので、来週には納品できます。
⑭ほぼ
ほぼ=「物事の量や数が全部ではないが、全部に近い状態である」という意味を表す言葉
「ほぼ」を強調して「ほぼほぼ」と言う場合もあります。
ほぼという表現は、状況が完全には確定していないが、大部分が確定的な時に適切な言葉です。
過度に曖昧な状況や完全に確定した状況で使用すると誤解を招く可能性があるので注意が必要です。
ほぼはカジュアルな言葉で、真面目な場面や目上の相手には使うべきではありません。
ほぼ商品は出来上がっているので、来週には納品できます。
⑮ざっと
ざっと=「丁寧にではなく、大まかに。」という意味を表す言葉
数量などをあらまし見積もって。およそという意味があります。
細かいところには構わず大体の見当をつけてみる様子で、全体を大ざっぱにとらえていう表現で使われます。
「ざっと資料に目を通した」などの言い回しに使います。
カジュアルな言葉で日常会話向きです。
ざっと確認したら商品は仕上がっていたので、来週には納品できます。