今回は「報告」の言い換え表現を紹介します!
「報告」は、知らせること、任務を与えられた人がその経過・結果・問題などを伝えることを意味する言葉です。
C社との商談の進捗について、後ほどご報告いただけますと幸いです。
「報告」は、日常生活というよりもビジネスや論文でよく使われる、ややフォーマルな言葉です。
この記事では「報告」の言い換えを15語紹介しています!興味がある方は記事の続きへどうぞ!
報告の”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスや論文で使える言葉を紹介!
まずは「報告」のフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンや論文で使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①一報
一報=「一度知らせること、簡単な知らせ、最初の知らせ」の意味
「一報」は、わずか、最初を意味する「一」と知らせを示す「報」を組み合わせた、簡単な知らせ、第一報という意味を表す言葉です。
この言葉は、「ご一報ください」などと、相手から簡単な連絡をもらいたいときによく使われます。そのため、詳しい情報が欲しい場合には向きません。
「一報」は、ビジネスでよく使用される、ややフォーマルな言葉です。
例文
C社との商談の進捗について、後ほどご一報いただけますと幸いです。
②通知
通知=「知らせること、知らせ」の意味
「通知」は、相手に必要な情報を知らせることを表す言葉です。
「通知」は、行政や企業などの組織からの知らせを指す場合が多いです。しかし、「結婚の通知」「転居通知」などの個人から知らせにも用いられます。
「通知」は、日常からビジネスシーンまで多岐に渡って使用される、ややフォーマルな言葉です。
例文
C社との商談の進捗について、後ほどご通知いただけますと幸いです。
③報知
報知=「知らせること、知らせ」の意味
「報知」は、「通知」とほぼ同じ意味の言葉と考えられます。しかし、「報知」は「火災報知器」のように名称の一部に用いられることはあっても、現在は動詞として「報知する」という使われ方はあまりされません。
「報知」は、純文学などで使われ、古風な印象のある、フォーマルな言葉です。
例文
C社との商談の進捗について、後ほど報知いただけますと幸いです。
④周知
周知=「広く知らせること、世の中に広く知られるようになること」の意味
「周知」は、人々に広く知らせること、情報を共有することを示します。ある情報を全員に行き渡るように努める「周知徹底」がその例です。特定の人に伝える「報告」に対し、「周知」は大勢の人に一斉に知らせる場合に使われることが多いです。
また、「周知」は、世間や周囲の人々に広く知れ渡っている状態を表します。その一例として、「周知の通り」という表現が挙げられます。
「周知」はビジネスにおいて見聞きすることが多い、ややフォーマルな言葉です。
例文
C社との商談の進捗について、後ほど関係者にご周知いただけますでしょうか。
⑤教示
教示=「知識や方法などを教え示すこと」の意味
「教示」は、情報や知識を教えたり、伝達したりすることを表す言葉です。
尊敬語の「ご教示」という形で、目上の人に向けて使われることが多いです。
「教示」は、話し言葉として改まった場面で、書き言葉として論文やメールに使える、フォーマルな言葉です。
例文
C社との商談の進捗について、後ほどご教示いただけますと幸いです。
⑥アナウンス
アナウンス=「公表すること、ニュースや案内を放送して伝えること」の意味
「アナウンス」は、情報や知らせを公式な形で大勢の人に伝えることを表す言葉です。「アナウンス」は、「周知」に似たニュアンスと考えられます。
「アナウンス」はビジネスシーンで使われることも多いです。例えば、企業が新商品の発売を発表する際や、人事異動の通知や情報共有のための通知をする際に使われます。
「アナウンス」は、日常生活からビジネスシーンまで幅広く使われる、ややフォーマルな言葉です。
例文
C社との商談の進捗について、後ほど関係者にアナウンスいただけますでしょうか。
⑦伝達
伝達=「命令・意思・連絡事項などを口頭か書面で相手に伝えること」の意味
「伝達」は相手に口頭で伝えることも含みますが、特に書類やメールなどの手段を取ったり、誰かを仲介したりして伝えるという意味合いのある言葉です。
「伝達」は、ビジネスシーンや論文で使用できる、ややフォーマルな言葉です。
例文
C社との商談の進捗について、後ほどご伝達いただけますでしょうか。
報告の”カジュアル”な言い換え・類語!
「報告」のカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンや論文で使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑧連絡
連絡=「思いや意見を知らせること、情報などを伝え合うこと」の意味
「連絡」の根本となる意味は、関係しているということです。そのため、「連絡」は、相手と情報や意見などのやり取りをし、相互理解することを意味します。その点で、関係者に一方的に伝えることを示す「報告」とは異なります。
また、「連絡」と「報告」には、相手に伝えるタイミングにも違いがあります。「報告」は任務などが一段落、あるいは、完了した際に行うことが多いです。一方で、「連絡」は任務などを開始する前や途中段階で行うことが多いです。
「連絡」は、日常生活からビジネスまでよく使われる、ニュートラルな言葉です。
C社との商談の進捗について、後ほどご連絡いただけると有難いです。
⑨発表
発表=「表向きに知らせること、その内容、そのような機会」の意味
「発表」は、情報、作品、練習や活動の成果などを公表したり、披露したりすることです。
「発表」と「報告」には、その目的に違いがあります。「報告」の目的は、任務に関する情報を関係者に適切に伝え、指示や判断を仰ぐことで、「報告」は義務と考えられます。一方、「発表」の目的は、自分の思うままに伝えることであり、それは自由といえるでしょう。
「発表」は、日常から論文やビジネスまで使われる、ニュートラルな言葉です。
例文
C社との商談の進捗について、後ほど発表いただけますか。
⑩説明
説明=「ある事柄についてよく分かるように述べること」の意味
「説明」は、ある事柄の内容・意義・仕組みを相手がよく分かるように詳しく話すことです。
「報告」は、相手に適切な情報を伝えることです。一方、「説明」は、相手に知識や理解を与えることであると考えられ、それが、この2語の違いといっていいでしょう。
「説明」は、日常会話から論文やビジネスまで使える、ニュートラルな言葉です。
例文
C社との商談の進捗について、後ほどご説明いただけますか。
⑪知らせる
知らせる=「他の人が知るようにする、言葉やそれ以外の手段で伝える」の意味
「知らせる」とは、他の人に物事の状況や考えなどを言葉・文書・広告などで伝えることです。
「知らせる」は、日常生活でよく使われるシンプルな表現です。しかし、謙譲語「お知らせいただく」や尊敬語「お知らせくださる」などの敬語の形にすれば、ビジネスで目上の人にも使える表現になります。
「知らせる」は日常会話からビジネスシーンまで使える、ニュートラルな言葉です。
例文
C社との商談の進捗について、後ほどお知らせいただけると有難いです。
⑫伝える
伝える=「言葉などで知らせる、伝達する」の意味
「伝える」は、前述の「伝達」の動詞である「伝達する」を易しい表現にしたものといえます。
「伝える」も「知らせる」と同様に、謙譲語「お伝えいただく」や尊敬語「お伝えくださる」などと敬語の形にすることで、改まった場や目上の人にも使える表現になります。
「伝える」は日常生活からビジネスまで広く使える、ニュートラルな言葉です。
例文
C社との商談の進捗について、後ほど関係者にお伝えいただけると有難いです。
⑬触れる
触れる=「話題にする、言及する、広く人々に知らせる」の意味
「触れる」は、シンプルな表現ですが、非常に意味の広い言葉です。その中に、何かを話題にする、広く知らせるという意味があります。
「触れる」はどちらかというと日常会話向けの、ややカジュアルな言葉です。
例文
C社との商談の進捗について、後ほど会議で触れてもらえると助かります。
⑭教える
教える=「知っていることを知らせる、教育する、教授する、教訓を与える」の意味
「教える」は、前述の「教示」の動詞である「教示する」を易しい表現にしたものといえます。
「教える」の謙譲表現「お教えします」は、形としては目上の人に使える表現ですが、状況によっては失礼に当たります。これは、「教える」という行為が、教える立場と教えらえる立場という上下関係を意識させてしまうためです。
「教える」は、シンプルな表現で日常会話向けの、カジュアルな言葉です。
例文
C社との商談がどうなってるか、後で教えてほしいな。
⑮話す
話す=「言葉で伝える、告げる、語る、話し合う」の意味
「話す」は、「報告」の動詞である「報告する」を易しい表現にしたものといえるでしょう。
「教える」は、ストレートな表現で日常会話向けの、カジュアルな言葉です。
例文
C社との商談がどうなってるか、後で話してほしいな。