今回は「不安」の言い換え表現を紹介します!
「不安」は何かが気がかりで落ち着かないときに使う言葉です。
この言葉は、多くは日常生活で使用され、あまりフォーマルな場では使用されることはありません。
この記事では「不安」の言い換え語について紹介しています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
不安とは?意味は「気がかりで心配」
「不安」の意味=気がかりで心配なこと
「不安」とは、悪い事態が起こらないかと考え、心が落ち着かない状態のことを指します。

仕事でミスをしないか不安だ
不安の”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは不安のフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①懸念(けねん)


懸念=「気にかかっていること、心配、執着すること、一つのことに心を集中させること」の意味
懸念とは何かを気にして不安に感じることを意味する語です。
日常生活で使用されることは少なく、主にビジネスシーンで耳にする言葉です。
懸念の対義語は「安堵」であり、気がかりがない状態を意味します。



新人が仕事で大きなミスを起こさないか懸念している
②憂慮(ゆうりょ)


憂慮=「心配すること、思い煩うこと」の意味
憂慮とは心配や不安を感じ、深く思い悩むことです。
懸念が未来のことを心配するのに対し、憂慮は現在の状況を心配する場合に使用します。



彼は仕事で何かミスを犯してしまうのではないかと憂慮している
③危惧(きぐ)


危惧=「危ぶみ恐れること、心配」の意味
危惧とはこれから起こるかもしれない出来事を不安に思う場合に使用します。
懸念や憂慮よりもニュアンスの強い言葉です。
あまり日常生活などで使用する言葉ではありませんが、ニュースなどで耳にすることの多い言葉です。



新人が仕事で大きなミスを犯さないか危惧している
④憂い(うれい)


憂い=「心配事、悲しいこと」の意味
憂い事とは切なく悩ましい事柄、嘆き悲しむさまを表します。
「備えあれば憂いなし」のように、使い方によってはポジティブな表現に変えることができます。



その新人は自身の仕事でのミスの多さを憂いている
⑤案じる(あんじる)


案じる=「心配する、考えをめぐらす、はっきりしない点を明らかにする」の意味
「案ずる」という語尾が違う言葉がありますが、こちらは少し古い言い回しなのであまり使用しません。
しかし「案ずるより産むがやすし」や「案ずることなかれ」のようなことわざなどでは使用されている場合が多いです。



仕事でミスをするのではないかと案じている
⑥意に介する(いにかいする)


意に介する=「気にかける、気にする」の意味
意に介するは小難しい表現の言葉であり、あまり日常的に使用される言葉ではありません。
「意に介さない」と否定形にされ、全く気にしないという意味合いで用いられることが多いです。



彼は無頓着だから、仕事でミスをしても意に介することはないだろう
⑦気がかり(きがかり)


気がかり=「気になって心配すること、心に引っかかるものや事柄」の意味
気がかりは日常生活だけでなく、ビジネスメールなどでもよく目にする言葉で す。
心配なこと、不安なことがある際に使用されます。



急に仕事でのミスが増えたことが気がかりだ
⑧恐れる(おそれる)


恐れる=「危険を感じて不安になる、良くないことが起こるのではないかと心配する、異敬する」の意味
「失敗を恐れずに〜」という言葉は誰しもが聞いたことがあるのではないでしょうか。
この言葉のように恐れるはポジティブな表現としても使用しやすい言葉です。



彼はいつか仕事で大きなミスをするのではないかと恐れている
不安の”カジュアル”な言い換え・類語!
不安のカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑨悩ましい(なやましい)


悩ましい=「悩むことがあって苦しい、官能が刺激されて心が平静でいられない、病気など で気分が悪い」の意味
悩ましいにはいくつかの意味が含まれますが、不安の類義語としては心配事や悩み事をどうしたらいいか思案するという意味が合います。



仕事でミスの多い新人の教育を誰に任せるか、悩ましいところだ
⑩心労(しんろう)


心労=「あれこれ心配して心を使うこと、またそれによる精神的疲れ」の意味
心労はストレスと混同されやすい言葉です。
心労は精神的な疲れ、ストレスは何らかの問題や苦労をした際に感じるプレッシャーから生じるものなので注意しましょう。



彼は心労からか、ここのところ仕事でのミスが目立つ
⑪物怖じ(ものおじ)


物怖じ=「物事を怖がること」の意味
「物怖じしない性格」などと使用されることが多く、面接などの自己PRにも使用されます。
反対に「物怖じする」とは様々なこと・ものを怖がることで、短所として捉えられてしまいます。



仕事でのミスが多いせいで、彼は常に物怖じしている
⑫苦悶(くもん)


苦悶=「肉体的、または精神的に苦しみもだえること」の意味
苦悶とは心や体がとても苦しんでいる状態のことです。
対義語は「安楽」であり、心身に苦痛がなく安らかで楽なことという意味があります。



彼は仕事での度重なるミスに対し、苦悶の表情を浮かべている
⑬心配(しんぱい)


心配=「心を悩ますこと、気がかり、気にかけて面倒を見ること」の意味
心配とは具体的に心を悩ます事柄、また配慮の意味が含まれる言葉です。
不安の類義語としても用いられますが、不安は漠然とした不確定なものに使用されるという点が異なるので注意しましょう。



仕事でミスをしてしまうのではないかと心配ばかりしている
⑭思い悩む(おもいなやむ)


思い悩む=「あれこれ考えて苦しむ」の意味
思い悩むとは物事を考えすぎて、過剰に気に病んでしまうさまです。



仕事でのミスをいつまでも、くよくよと思い悩んでしまう
⑮病む(やむ)


病む=「病気になる、傷などが痛む、病気に侵される、心を悩ます」の意味
病むは本来、身体の不健康に対して使用される言葉です。
最近ではネットスラングや若者言葉の間では精神的に不安定なこと、気持ちが 落ち込んでいる時などに使用されることもあります。



仕事でのミスが多くなり気が病んでしまう
不安の豆知識・ちょっといい話
不安を、もっと面白く知れる小話を紹介します。
「不安」の英訳anxietyは「締め付ける」が語源
英語のanxietyはラテン語のangere(絞める・窒息させる)を語源とし、不安の感覚を「身体的な圧迫感」として捉えてきた歴史があります。
不安を感じると胸が締め付けられるような感覚になるのは、世界共通の体験です。ドイツ語のAngst(不安・恐怖)やフランス語のangoisse(苦悶)も同じ語根に由来しており、古代から人類が「不安」を身体の圧迫感として体感してきたことが言語に刻まれています。



胸が「ぎゅっ」となるあの感覚、遠く離れた国の人たちも同じ言葉で表してきたんですね。
「不安は自由がもたらすめまい」―キルケゴールの逆転の発想
デンマークの哲学者キルケゴールは1844年の著書『不安の概念』で、「不安は自由がもたらすめまいである」という言葉を残しています。
人間は自由であるがゆえに、無限の可能性の前に立つとき不安を感じる、という考え方です。この見方では、不安を感じること自体が「自分が自由な存在である証拠」ともいえます。選択肢があるから揺れるのであって、不安は必ずしも弱さではない、という逆転の発想です。



自由だからこそ不安になる。そう考えると、不安を感じるのも悪いことじゃないですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。場面に合う言い換えが見つかれば幸いです。