今回は「いっぱい」の言い換え表現を紹介します!
「いっぱい」はその場から溢れる程に満ちている様を表す言葉です。
親戚からいっぱい桃をいただいたので、おすそわけです。
基本的には、一定の容器や場所にものが満ちている状態を指します。
いろいろなものの程度が多いことを伝えるカジュアルな表現です。
この記事では「いっぱい」の言い換えを15語紹介しています!興味がある方は記事の続きへどうぞ!
いっぱいの”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは「いっぱい」のフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①有り余るほど
有り余るほど=「余るほどたくさんあること」の意味
十分すぎるほどの量があり、もてあます状態を表現した言葉です。
友人や親しい人に対して使うには堅い印象になるでしょう。
親戚から有り余るほどの桃をいただいたので、おすそわけです。
②ふんだんに
ふんだんに=「豊富でたくさん用意できる」という意味
これでもかというほどたくさん使われていることを表す言葉です。
絶え間なく続くさまの「不断(ふだん)」が転じて、ふんだんと言うようになりました。
いただいた桃をふんだんに使ってタルトをつくりました。
③数多
数多=「数が非常に多い」という意味
「あまた」と読みます。
古く奈良時代から変わらず使われ続ける言葉です。
「引くて数多」や「数多の〇〇」などの使い方が一般的。
歴史のある言葉のため、カジュアルな場面で使うと古めかしい印象になります。
その年収穫した数多の桃の中から、糖度や見た目などを含めた厳しい審査にかけ厳選されたものだけが出荷されます。
④過剰
過剰=「必要な量より度を越えて多いこと」の意味
「いっぱい」であることが良くない場合の言い換え語です。
多すぎて悪影響だったり困ったりすると「過剰」となります。
私が太った原因は桃の過剰摂取です。
⑤遺憾なく
遺憾なく=「心残りがないほど十分に」という意味
主に「遺憾なく発揮する」と表現します。
実力や才能・性質を存分に発揮する際に使われる言葉です。
「いっぱい頑張りました」をこれ以上ないほどに堅くビジネスユースにした、フォーマルな言い回しです。
親戚が農業大学で得た知識と経験を遺憾なく発揮したので、とても甘い桃です。
⑥豊富
豊富=「財産や物資が豊かであること」の意味
同じ物の数が多いのではなく、さまざまな種類と量がいっぱいある場合には「豊富」が適当です。
また実体のない「経験」や「知識」なども「豊富」と言い表せて、ビジネスシーンでも自然なため非常に使いやすいでしょう。
桃やりんごなど豊富な果物を使ってタルトをつくりました。
⑦十二分に
十二分に=「十分すぎる」という意味
「十分(充分)」は条件や必要数を満たしていて、不足がないことを表します。
そこからさらに程度が大きいさまを「十二分」と表現すると良いでしょう。
親戚が農業大学で得た知識と経験を十二分に活かして作った、とても甘い桃です。
いっぱいの”カジュアル”な言い換え・類語!
「いっぱい」のカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑧たっぷり
たっぷり=「あふれそうなほどたくさん」の意味
量が満ち溢れるほどに十分な状態を「たっぷり」と表現できます。
贅沢で幸福感を感じるような言い回しです。
「時間」など目に見えないものにもあてはめられます。
親戚からたっぷり桃をいただいたので、おすそわけです。
⑨大量
大量=「数量が多くたくさんあること」の意味
「大量」はとにかくたくさん、山盛りで存在する印象になります。
近い言葉で「多量」がありますが、こちらは整然と並べられたものが多くあるイメージです。
前後の文脈次第で場面を問わず使える便利な表現です。
親戚から大量に桃をいただいたので、おすそわけです。
⑩たくさん
たくさん=「数や量が多いこと・またこれ以上不要であること」を意味する
「いっぱい」の言い換えとしてもっともメジャーで伝わりやすい言い回しでしょう。
「たくさん」もビジネスシーンではやや幼い印象ですが「いっぱい」よりは使い勝手が良いです。
親戚からたくさん桃をいただいたので、おすそわけです。
⑪盛りだくさん
盛りだくさん=「種類や内容が豊富で充実しているさま」を表す
「たくさん」よりもさらに種類が豊富であったり、大量に盛り付けてあったりする様を表現しています。
具体的に視認できるものを指して使うケースが多いでしょう。
こんなに盛りだくさんの果物は、一人では食べきれないのでおすそわけです。
⑫フル
フル=「限度いっぱい・全てそろった様子」を表す
十分にある状態、または100%効果を発揮する場合を表します。
実在するものの数より抽象的な何かがいっぱいある様子を指すと良いでしょう。
親戚が農業大学で得た知識と経験をフルに活かして作ったので、とても甘い桃です。
⑬キャパオーバー
キャパオーバー=和製英語「キャパシティオーバー」を省略した言葉
「キャパシティ」は容量を意味します。
つまり「これ以上は受け入れられないほど多い」という状況を示すのにぴったりです。
ビジネスシーンでは人の能力や許容量について「キャパシティ」と言い表すことが多いでしょう。
しかし年々該当範囲は広がっている印象で「容量」があてはまる状況なら、自然に伝わる表現となっています。
親戚から桃をいただいたのですが、我が家ではキャパオーバーなのでおすそわけです。
⑭満タン
満タン=「容器に100%入っている状態」を表す
入れ物いっぱいであふれそうな状態をイメージさせます。
固形物より液体を指し示すのが一般的。
なぜなら「満タン」のタンは「タンク」の略であるからです。
「ガソリンを満タンに入れる」という表現がもっとも聞きなじみがあるはずです。
いただいた桃を生絞りジュースにしたら、2Lのボトルが満タンになりました。
⑮ぱんぱん
ぱんぱん=「入れ物がはち切れそうなほど、物がたくさん入っている様子」を指す
主にかばんやお腹などが「ぱんぱん」と表現されるケースが多いです。
すきまなくいっぱいに詰められた様子をイメージできますが、ビジネスシーンでは砕けすぎなので使わない方が無難でしょう。
親戚から箱にぱんぱんに入った桃をいただいたので、おすそわけです。