今回は「時間を割く」の言い換え表現を紹介します!
「時間を割く」は少しの時間を分けて他の用事に充てる」という意味の言葉です。
今日は第一線で活躍するOBが、私たちを指導するために時間を割いて来てくれました。
「時間を割く」は以下のような場面で用いられます。
- 取引先や上司に打ち合わせのための時間をもらうとき
- 他の業務にあたっている相手に別の仕事をお願いするとき
上記のような、主に相手の行動に感謝する際に用いる言葉です。
本来であればしなくてよかった、わざわざ自分のためにしてくれた、といった意味合いを含みます。
謙遜や遠慮を含んだ印象で、日本のビジネスシーンで多く使われるフォーマルな言葉です。
この記事では「時間を割く」の言い換えを15語紹介しています!興味がある方は記事の続きへどうぞ!
時間を割くの”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは「時間を割く」のフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①時間を設ける
時間を設ける=「前もってその時間を準備する」という意味
近々に決まったのではなく、スケジュールが白紙のうちから依頼・打診するなどして予定を立てていた場合には「時間を設ける」と言い換えられます。
予定がまだ入っていなかったとはいえ、相手の時間が貴重であることには違いないため「時間を割いていただいた」という意識は持っていたいですね。
今日は第一線で活躍するOBが、私たちを指導するための時間を設けてくれました。
②時間を費やす
時間を費やす=「物事に多くの時間をかける様子」を表す
「費やす」には、減らす・浪費する・疲弊させるなどの意味があります。
相手の時間を消費させたと含みを持たせる言い方が「時間を費やす」です。
「自分の時間を費やした」というと、場合によっては失礼にあたるので注意しましょう。
第一線で活躍するOBが、お忙しい中私たちの指導に時間を費やしてくれたのですから、きっと成長して見せます。
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③時間を捻出する
時間を捻出する=「苦労や工夫を伴って時間を用意する」という意味
「捻り出す」という文字通り、物事のための時間を用意するのが簡単ではない場合には「捻出する」と言い換えられます。
本当はとても時間は取れないけれど、ちょっと無理をして時間を用意したニュアンスになります。
「時間を割く」より努力を要す表現です。
今日は第一線で活躍するOBが私たちを指導するための時間を捻出してくださいました。
④時間を確保する
時間を確保する=「目的のために余裕を持った時間を空けておく」という意味
ある程度まとまった時間を用意することを言い表します。
「時間を割く」よりもスケジュールに余白が感じられる表現です。
「確保する」は必要性が高いニュアンスがあるため、相手側が「確保してもらう」「確保していただき…」などといった使い方はミスマッチです。
自分の時間管理について話す時にはぴったりの表現です。
私たちは担当現場がありそれぞれ忙しいですが、後輩のためなら頑張って時間を確保しますよ。
⑤お時間を頂戴する
お時間を頂戴する=「相手の時間をとらせてもらう」という意味の謙譲語
目上の人や取引先など、相手の時間を自分に使ってもらうことをへりくだっていう表現です。
ビジネスシーンや感謝はもちろん、謝罪の場面でも使えます。
本日は私たちを指導するために、OBの皆さんのお時間を頂戴し、誠にありがとうございました。
⑥スケジュールを調整する
スケジュールを調整する=「当初の予定をキャンセルや変更して」という意味
ビジネスシーンでは予定が変更になることを「リスケ」と称することもありますが、時間を割くとは意味が少し違います。
「時間を割く」は「予定が増える」ニュアンスです。
決まっている予定と予定の間に無理やり組み込んだり、休息や余白の時間をつぶすなどして対処します。
そのため「リスケ」より「調整」が適当でしょう。
今日はOBが私たちを指導するために、スケジュールを調整してきてくださいました。
⑦ご足労いただく
ご足労いただく=「わざわざ時間をつくってお越しいただいたことへの感謝」の意味
相手が時間を割く場合、自社やホームまで赴いてもらうことも多々あります。
忙しい中時間をつくって、自分のために足を運んでくれたときにはお礼を述べますよね。
「ご足労いただきありがとうございました」と伝えるのが良いでしょう。
本日は私たちを指導するために、ご足労いただきましてありがとうございました。
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⑧寸暇を惜しんで
寸暇を惜しんで=「忙しい中でも隙間時間を無駄にせず、物事に取り組むこと」
わずかな暇も見逃せないほど時間が惜しいと、ひたすらに取り組む様子を表す言葉です。
「寸暇を惜しみました」や「寸暇を惜しまず」は誤用のため注意しましょう。
「寸暇を惜しんで〇〇した」などの使い方が正しい表現です。
OBの皆さんは学生時代、寸暇を惜しんで努力されていたと伺っています。
時間を割くの”カジュアル”な言い換え・類語!
「時間を割く」のカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑨時間をとる
時間をとる=「関わる時間や予定を割り当てる」という意味
まとまった時間を確保することを「時間をとる」と良います。
「確保する」よりも柔らかい印象になる表現で、会話ならこちらが一般的。
自分側も相手へも違和感なく使える表現です。
今日は第一線で活躍するOBが私たちを指導するため、時間をとってくれています。
⑩時間をつくる
時間をつくる=「物事に取り組むために、予定変更などで時間を確保する」と言う意味
「時間を割く」であれば、当初の予定は変更せずに対応します。
「時間をつくる」の場合は、後の予定を別日にしたり、時間を短縮したりして「スケジュールに余白を生み出す」ことを指します。
OBは私たちを指導するため、忙しいなか時間をつくってくれました。
⑪都合をつける
都合をつける=「日程を見直し、約束を実現できるように動く」という意味
「都合をつける」はスケジュールの平面的な意味合いだけではありません。
関係する第三者や金銭面なども含めて「その時のために動く」ことを言い表します。
例えば約束の日にスケジュールを入れることは容易でも、普段使える現地までの移動手段がその日だけ使えない場合もあるでしょう。
違う交通手段を手配したり人に頼んだりといった手間をかけて、約束の日時に応じてくれたなら「都合をつけてくれた」ということです。
今日は第一線で活躍するOBが私たちを指導するために、都合をつけて来てくれました。
⑫合間を縫って
合間を縫って=「忙しいスケジュールの中で空き時間に対応する」という意味
続いている物事が途切れたとき、その短い時間を活用することを表現しています。
隙間時間を利用してまったく違う別な事柄に取り組む様子を、比喩的に言い表した言葉です。
今日はOBが忙しい合間を縫って、私たちを指導するために来てくれました。
⑬寝る間を惜しんで
寝る間を惜しんで=「寝る時間ももったいないというように取り組むこと」
「寸暇を惜しんで」をよりわかりやすく口語的にした言い回しです。
相手に求めてしまっては、不健康かつパワハラに該当します。
自分が忙しなく過ごすときの表現として使うのが良いでしょう。
可愛い後輩のためなら寝る間を惜しんででも駆けつけますよ。
⑭やりくりする
やりくりする=「少ないものをあれこれ工面する」という意味
不十分な時間やお金を、なんとか都合をつけて滞りなくすることを「やりくりする」と表現します。
金銭について述べることが多く、口語的のためビジネスシーンには不向きです。
今日はOBが忙しい時間をやりくりして、私たちを指導するために来てくれました。
⑮時間を空けておく
時間を空けておく=「時間的に間隔を空け、余白を作っておく」という意味
予定が決まりきっていないときなどに使うと良いでしょう。
後々確定したときに、一も二もなく肯定できるように備えておくという意味合いです。
その時間に他の予定をいれないように、空白の時間をキープすることも「時間を割く」に該当します。
多忙とはいえ、後輩を指導するために時間を空けておくくらいのことはできますよ。
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