今回は「自慢」の言い換え表現を紹介します!
「自慢」は自分や自分に関係するものを自ら褒め、他人に誇るという意味の言葉です。
また、本来なら謙遜すべき自分のすぐれた性質や能力などに得意になるさまを指すこともあります。
「自慢」はポジティブな意味を含む場合もありますが、使い方によってはネガティブな印象を強めます。
ビジネスシーンにおいて自分の成果ばかりをアピールすると、相手に嫌悪感を抱かせてしまうかもしれません。
自身や自社製品の魅力を訴える際は、「自慢」をうまく言い換えて素晴らしい点をアピールできると良いですね。
弊社には自慢の商品があります。
自慢は幅広い場面で使えるため、フォーマルでもカジュアルでもないニュートラルな言葉です。
この記事では「自慢」の言い換えを15語紹介しています!興味がある方は記事の続きへどうぞ!
自慢の”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは自慢のフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①自画自賛
自画自賛=「自分で自分を褒めること」の意味
「自画自賛」は自分の描いた絵を自分で褒めることから転じた言葉です。
自分の良い部分ばかりをアピールしている人に、皮肉の意味で使うこともあるでしょう。
日常会話で耳にすることもありますが、「課長が企画の成功を自画自賛していました」など、ビジネスシーンでも使用できる言葉です。
例文
自画自賛かもしれませんが、弊社の商品は品質が高いものばかりです。
②手前味噌
手前味噌=「自分のことを誇る」の意味
「手前味噌」は自家製の味噌を自分で褒めることから転じた言葉です。
相手方に謙遜しながらも、自社の商品やサービスを褒めるときに用います。
恐縮しているニュアンスを含むため、目上の相手にも敬語的に使える表現です。
例文
手前味噌ではありますが、弊社の商品は市場シェアNo.1を獲得しました。
③高慢
高慢=「能力や見た目などが人よりすぐれていると思い上がり、他人を見下すこと」の意味
自分より相手を下に見ている様子を表します。
「自慢」よりも思い上がるという意味が強く、ネガティブな印象を与えるでしょう。
日常会話で耳にすることもありますが、ややフォーマル寄りな言葉です。
例文
高慢な態度をとるつもりはないのですが、弊社の商品は他社に比べてもすばらしいものです。
④慢心
慢心=「いい気になること、またはおごり高ぶること」の意味
自己を過大評価し、自身に満ちている様子や思い上がっている状態を表します。
「慢心」という言葉がポジティブな意味で使われることはあまりないでしょう。
自分を戒めるときに使われることが多く、他人に向かって使うと悪口になってしまう可能性があるので注意が必要です。
ビジネスシーンでよく使われるため、フォーマル寄りの言葉といえるでしょう。
例文
よりよい商品をご提供できるよう、慢心せずに試作を重ねました。
⑤見栄
見栄=「実態よりもよく見せようとし、うわべを飾ること」の意味
人からどうみられるかに執着し、実態を偽るというニュアンスを含みます。
他人の目を気にして不相応な体裁を装っている場合に使われます。
「見栄」単独で使われることもありますが、「見栄を張る」と表現されることが多い言葉です。
カジュアルな会話にも登場することはありますが、ビジネスシーンでも使用可能です。
例文
見栄を張る必要がないくらい、自社商品の品質には自信があります。
⑥豪語
豪語=「自信たっぷりに大それたことを言うこと」の意味
難しそうな目標であっても達成してみせると声高らかに表明する、という意味で使われる言葉です。
自身の能力やスキルをアピールするという意味では「自慢」と同じですが、「豪語」はより強く意見するというニュアンスを含みます。
少し固い表現になるので、フォーマルな場面でよく使われています。
例文
この商品で日本を変えるんだと社長が豪語しています。
⑦驕る(おごる)
驕る=「自身の所有する地位や権力、財産、才能などを誇り、思い上がった振る舞いをする」という意味
いい気になる、得意になる、わがままに振る舞う、などを表す言葉です。
自らが優れていることをアピールするだけでなく、「調子に乗る」というニュアンスが含まれます。
日常会話ではあまり使われないため、フォーマル寄りの言葉といえるでしょう。
例文
商品が売れても決して驕らない、というのが弊社のモットーです。
⑧誇る
誇る=「自分はすぐれていると思って得意になる」の意味
また、名誉に感じること、というポジティブな意味もあります。
自分のことや持ち物などを他人の前で良く言う「自慢」と違い、「誇る」は客観的に見ても価値があることを指す場合があります。常に悪い意味で使うというわけではありません。
「業界シェア一位を誇る」や「実績を誇る」というように、ビジネスシーンでよく使われるためフォーマルな言葉といえるでしょう。
例文
弊社には根強い人気を誇る商品があります。
自慢の”カジュアル”な言い換え・類語!
自慢のカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑨得意
得意=「狙ったとおりの結果が得られて満足していること、誇らしげなさま」を意味します
また、あることに優れている、他人より上手にできる、という意味もあります。
「得意先」のように、よくお取引をする相手を指す場合もありますね。
誇らしげにふるまうという意味で使うときは、「得意げ」や「得意になる」と表現することが多いです。
幅広い場面で使えるため、フォーマルでもカジュアルでもないニュートラルな言葉です。
例文
部長は得意になって新商品を紹介していました。
⑩鼻高々
鼻高々=「いかにも得意そうであるさま、誇らしげな様子」の意味
自慢したがっていることが言動に現れているさまを表現する言葉です。
「鼻が高い」と同一の意味ですが、「高々」と同じ漢字を重ねることで得意げな様子がより協調されています。
「鼻高々」は自分と他人のどちらにも使えますが、相手の様子を表したいときに使うことが多いでしょう。
カジュアルな日常会話でも、真面目なシーンでも使うことができる言葉です。
例文
部下が大口案件を獲得して、部長も鼻高々だろう。
⑪うぬぼれる
うぬぼれる=「自分は優秀だと思い込んで、得意になっているさま」を意味します
「うぬぼれる」には、自分に値打ちがあると感じて調子に乗っているというニュアンスも含まれます。
優れた点を他人にアピールするのが「自慢」ですが、自分は優れていると思っているときに使うのが「うぬぼれる」です。
日常会話でも使われるため、どちらかといえばカジュアル寄りの言葉でしょう。
例文
評価にうぬぼれることなく、今後も努力を続けます。
⑫思い上がる
思い上がる=「自分には実力以上の能力があると思い込み、そのつもりで行動すること」の意味
気位を高く持つという意味もありますが、他人から見たときに見苦しいというニュアンスが含まれます。
「自慢」と比較すると、ややネガティブな印象を与える可能性があるでしょう。
ビジネスシーンだけでなく日常会話でも使われることがあるので、ややカジュアルな言葉です。
例文
継続してご契約の機会をいただけると思い上がらず、次回も有意義なご提案ができるよう尽力します。
⑬見せびらかす
見せびらかす=「モノや姿かたちなどをわざとらしく見せつける、誇示する」の意味
ただ見せるのではなく、これ見よがしに、誇らしそうに見せるという意味で使われます。
「自慢」が分からない子どもにも伝わりやすい簡単な表現です。
どちらかというとカジュアルな言葉で、世間話や日常会話で多く使われます。
例文
人気商品を見せびらかすようで恐縮ですが、ぜひお手に取ってご覧ください。
⑭ひけらかす
ひけらかす=「自身の能力や学歴、または地位などが他人よりも優れていることを得意そうに見せる」の意味
相手の鼻につくほど何度も言ったり、誇示したりする行為のことを指します。
「自慢」をさらにカジュアルにした言い回しです。
世間話や日常会話でも使いやすいカジュアルな言葉です。
例文
ひけらかすつもりはありませんが、弊社はたしかな実績を重ねてきました。
⑮反っくり返る
反っくり返る=「いばった様子で体をうしろにかたむけ、相手を見下す」の意味
単に体をかたむけるという意味もありますが、状況によってはいばった態度を指すことがあります。
正確には「そりくり返る」「そり返る」と表現しますが、言いやすさから「反っくり返る」が多く使われているようです。
どちらかというとカジュアルな会話でよく使われるでしょう。
例文
同期の彼は営業成績トップを取った途端、人が変わったように反っくり返っている。
最後までお読みいただきありがとうございました。