今回は「感動する」の言い換え表現を紹介します!
「感動する」は深く物事に感じて心を動かされることを表す言葉です。
この言葉は、ややカジュアルな言葉に分類され、フランクな日常会話で使うことが多いでしょう。
この記事では「感動する」の言い換え語について紹介しています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
感動するとは?意味は「深い感銘をうけ心を奪われる」
「感動する」の意味=あることに深い感銘をうけ心を奪われること
一般的には喜怒哀楽の「喜」や「楽」を強く感じたときに用いるストレートな表現です。
あれほど感動する出来事は、人生で初めてでした。
感動するの”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは感動するのフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①感銘を受ける
感銘を受ける=「忘れられないほどの感動をもたらされる」という意味
「感銘いたしました」という言い回しを見聞きすることもありますが、これは誤用表現です。
正しくは「感銘を受けました」となります。
相手の考えや行動に対して敬意を払い、賞賛・尊敬の気持ちを伝える際に使う言葉です。
私はあの日の先輩の勇姿に感銘を受けました。
②琴線に触れる
琴線に触れる=「心が動かされ深く感動したり共鳴したりすること」の意味
琴の音色を聞いただけで、親友が奏者の心情を理解した故事が由来と言われています。
「琴線に触れる」は、良い意味で感動した時に使う言葉です。
「逆鱗に触れる」と意味を混同している方も多いですが、相手の怒りを買ってしまったときの表現ではありません。
「琴線に触れた」は褒め言葉に値しますよ。
先輩の勇姿が私たち新人全員の琴線に触れたのです。
③心に染みる
心に染みる=「心に深く入り込む」という意味
じわじわと時間をかけて感動の気持ちが広がっていくようなニュアンスです。
静かに浸透していくイメージで「ジーンときた」ときに使うと良いでしょう。
先輩にかけてもらった言葉は心に染みるものでした。
④胸を打つ
胸を打つ=「強い感動を得ること」の意味
大きな衝撃や驚きで心動かされたときに使います。
はっとさせられるような出来事が自分の学びになったときに用いると良いでしょう。
あれほど胸を打つ出来事は、人生で初めてでした。
⑤感慨深い
感慨深い=「深く心に響いた気持ち」を表す形容詞
「琴線に触れる」や「心に染みる」よりさらに重みがある表現です。
そもそも「深く心に染みいる様子」を指す「感慨」に「深い」を付け足してできています。
またその瞬間よりも遠く過去の出来事に思いを馳せ、しみじみと心の奥底から湧き上がるような気持ちの表現にぴったりです。
先輩の勇姿を思い出すと感慨深い気持ちになります。
⑥昂る
昂る=「気持ちが高揚したり興奮したりすること」の意味
なんらかの出来事が引き金となって、感情が急激に上昇するときに用いる言葉です。
嬉しい・楽しい・熱い気持ち・怒りのエネルギーなど、上がっていくものである「陽」の感情にぴったりです。
反対に、悲しい・辛い・後悔など表現として下がっていく「陰」の気持ちには合いません。
あれほど気持ちが昂ったのは、人生で初めてでした。
感動するの”カジュアル”な言い換え・類語!
「感動する」のカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑦胸が熱くなる
胸が熱くなる=「何かに心を動かされ、感動すること」の意味
物語やエピソードを見聞きしたときの感想として使われることが多いでしょう。
言葉を省略して「胸熱」「ムネアツ」と表現すると、よりカジュアルです。
あれほど胸が熱くなった出来事は、人生で初めてでした。
⑧忘れられない
忘れられない=「人や物事の記憶を絶えず覚えている」という意味
忘れられないほど深く心に残った、感情を動かされたという含みを持たせて使えます。
過去のことはもちろん、未来の推測として用いることもできる使いやすい表現です。
「きっと忘れられない1日となるでしょう」「今日のことは一生忘れられないでしょう」といった使い方ができます。
あの日の先輩の勇姿が目に焼き付いて忘れられません。
⑨心に響く
心に響く=「心が強く惹きつけられた、感じ入ったという意味」の意味
音楽やアートなど芸術作品が印象に残ったときにピッタリな表現です。
人からの言葉にも使えますが、単純に感動したというより「かけてもらった言葉のチョイスも含めて身に染みた」というニュアンスになります。
先輩にかけてもらった言葉が心に響きました。
⑩感激する
感激する=「激しく感動して心が奮い立つこと」の意味
胸いっぱいに感動がこみ上げてきて、その対象が輝いて見えるようなイメージです。
喜怒哀楽の感情では「嬉しい」ときにぴったりな表現でしょう。
あれほど感激した出来事は、人生で初めてでした。
⑪激震が走る
激震が走る=「強く衝撃的な出来事が一瞬で知れ渡った」という意味
「激震」とは気象庁がかつて用いていた地震のレベルを示す言葉です。
当時は震度7以上に相当し、現在ではとんでもない事態に陥った状態や、人々に与えるショックが想像以上に大きいことを表す比喩表現の意味合いが強いでしょう。
「走った」と擬人法をもちいることで、その場に衝撃が広がっていく様子をイメージさせています。
先輩の勇姿を見た私たち新人の間では激震が走りましたよ。
⑫胸がいっぱい
胸がいっぱい=「感情で心が満たされている様子」を表す
何かに感動して十分な満足感を得られたことを表現する言い回しです。
また深く感動したあとの余韻が、今もまだ残っているときに使いやすいでしょう。
先輩の勇姿を思い出すと、胸がいっぱいになります。
⑬言葉が出ない
言葉が出ない=「すごすぎて、言い表す言葉を持ち合わせていない」という意味
英語圏のコミュニケーションでは、両手のひらを上に向けて前に出し口を開けて固まるジェスチャーで驚きを表現することがありますよね。
まさに衝撃・感動で「言葉が出ない」状態をジェスチャーしています。
日本人にジェスチャーは馴染みがないので「言葉が出ません」と表現する方が使いやすいでしょう。
助詞が変わり「言葉も出ない」と言ってしまうと、悪い状況に呆れて物も言えないといったニュアンスになってしまうので気をつけましょう。
私はあの日、先輩の素晴らしい対応に言葉がでませんでした。
⑭エモい
エモい=「心が揺さぶられてなんとも言えない素敵な気持ちになること」の意味
エモーショナルを略した流行り言葉の一種として生まれ、世間に定着しつつあります。
単純に「感動した」というより情緒やトラディショナル、懐かしさや複雑で精巧に組み上げられたものへの賞賛など様々な良いポイントがあるときに用いられる表現です。
先輩が私たち新人をおもいやった言葉はエモかったですね。
⑮尊い
尊い=「最高で素晴らしく感じる」という意味
本来は「崇高で近寄りがたい神聖な物」という意味の言葉です。
ネットスラングで素晴らしいものを「神」と崇めたり、慈愛に満ちた対応する人を「天使」と称したりするように「尊い」も使われ始めました。
本来の意味よりラフな使い方になりますが、気持ちは最高の賞賛を表現します。
年配の方からは見下しているように思われかねませんので、使う相手には気をつけましょう。
厳格で仕事は背中で見せるタイプな部長が、実は甘い物好きな姿が尊いですよね。