今回は「可能でしょうか」の言い換え表現を紹介します!
「可能でしょうか」は「○○することができますか?」という意味のフレーズです。
物事の実現可能性を尋ねたり、許可を求めたり、お願いしたりするときに使われます。

お手数をおかけしますが、書類を確認していただくことは可能でしょうか。
「可能でしょうか」はビジネスシーンによく登場する言葉ですが、目上の人に使うときは注意が必要です。
上司やお客様に対して使用すると、上から目線で失礼だと思われる可能性があります。
また、「可能でしょうか」という表現は強引な印象を与えることもあるので、文頭に「お手数ですが」や「お忙しいところ恐れ入りますが」などのクッション言葉を付け加えると良いでしょう。
この記事では「可能でしょうか」の言い換えを15語紹介しています!興味がある方は記事の続きへどうぞ!
可能でしょうかの”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは可能でしょうかのフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①お力添えいただけますでしょうか


お力添えいただけますでしょうか=「力を貸してください」の意味
「力添え」は「他人の仕事を手助けすること」という意味の言葉です。
印象の違いはありますが、援助や助力を求める場合の「可能でしょうか」は「お力添えいただけますでしょうか」に言い換えることができるでしょう。
フォーマルなニュアンスを持つ、ビジネス向きの言葉です。
例文



お手数をおかけしますが、書類作成の件でお力添えいただけますでしょうか。
②ご対応いただけますでしょうか


ご対応いただけますでしょうか=「相手や状況に合わせて行動してください」の意味
「対応」には、「二つの物が向かい合い、対になっていること」や「ある物事が、他の物事と対立・相当する関係にあること」、「互いにつりあいがとれていること」など様々な意味があります。
「ご対応いただけますでしょうか」の「対応」は、「周囲の状況に合わせて行動すること」という意味が当てはまるでしょう。
何かを依頼するときによく使われるフレーズで、「可能でしょうか」の代わりに使用すると柔らかい印象を保ったまま相手にお願いができるでしょう。
日常会話ではあまり耳にしないフォーマル寄りの言葉です。
例文



お手数をおかけしますが、書類確認をお願いしたいのでご対応いただけますでしょうか。
退職や転職で悩んでいるあなたへ
③ご検討いただけますでしょうか


ご検討いただけますでしょうか=「様々な面からよく調べ、吟味してください」の意味
「検討」には、「物事をよく調べて考えること」や「良し悪しを考えること」という意味があります。
単に考えるのではなく「より深くじっくりと考えること」を表す言葉で、実現可能性を尋ねるという意味で「可能でしょうか」と共通しています。
いろいろな角度から見てじっくり判断してほしいときは「ご検討いただけますでしょうか」に言い換えると良いでしょう。
固めの表現になるので、業務中の会話に向いています。
例文



お手数をおかけしますが、書類の確認をご検討いただけますでしょうか。
④ご確認いただけますでしょうか


ご確認いただけますでしょうか=「はっきりと確かめてください」の意味
「確認」には「はっきり認めること」や「たしかめること」、「争いや疑いのある時、判断・認定すること」などの意味があります。
「ご確認いただけますでしょうか」は実態の詳細を把握してほしいときや、問題がないことを認めてほしいときによく使われるフレーズなので、状況によっては「可能でしょうか」の代わりに使用できるでしょう。
ビジネスシーンでも違和感なく使えるフォーマルな言葉です。
例文



お手数をおかけしますが、書類をご確認いただけますでしょうか。
⑤ご理解いただけますと幸いです


ご理解いただけますと幸いです=「私の気持ちや立場を察してくれると嬉しい」の意味
「理解」は「物事の道理や道すじが正しくわかること」という意味の言葉ですが、「他人の心情や立場を推し量り、共感すること」という意味でも使われます。
相手に何かをお願いしたいときに、「依頼の内容+ご理解いただけますと幸いです」に言い換えると柔らかなニュアンスの言い回しになるでしょう。
日常会話ではあまり耳にしないフォーマルな言葉です。
例文



お手数をおかけしますが、書類の確認が必要です。ご理解いただけますと幸いです。
⑥○○していただきますよう、お願い申し上げます


○○していただきますよう、お願い申し上げます=「○○をしてください」の意味
「いただきますよう」は、「いただく」の連用形「いただき」に、丁寧の助動詞「ます」と、依頼内容などを表す助動詞「よう」から成る言葉です。
こちらが求める行動を相手にとってもらうときに使うフレーズです。
何かを依頼するときの「可能でしょうか」を「○○していただきますよう、お願い申し上げます」に言い換えると、よりへりくだった表現になるでしょう。
フォーマルなニュアンスを持つ、ビジネス向きの言葉です。
例文



お手数をおかけしますが、書類を確認していただきますよう、お願い申し上げます。
⑦○○していただければと存じます


○○していただければと存じます=「○○をしてもらえたら嬉しい」の意味
「いただければ」は、「もらう」の謙譲語「いただく」を仮定形の「いただければ」にして、接続助詞「と」を付けた言葉です。
また、「存じます」は「○○だと思います」や「○○です」、「○○でございます」の意味で用いられる謙譲表現です。
「可能でしょうか」の代わりに「○○していただければと存じます」を用いると、押しつけがましくない謙虚な姿勢を表現できるでしょう。
フォーマルな言葉として使われることが多く、頼み事をする時によく使用されています。
例文



お手数をおかけしますが、書類を確認していただければと存じます。
退職や転職で悩んでいるあなたへ
⑧○○していただきたく存じます


○○していただきたく存じます=「○○をしてもらいたいと思う」の意味
「いただきたく」は、「いただく」の連用形「いただき」と、希望を表す助動詞「たい」の連用形「たく」から成る言葉です。
ここに「存じます」を付け加えることで、相手を敬う気持ちが伝わる表現となります。
「○○していただきたく存じます」を「可能でしょうか」の代わりに用いると、自分の要望や願望を丁寧に伝えられるでしょう。
目上の相手にも問題なく使えるフォーマルな表現です。
例文



お手数をおかけしますが、書類を確認していただきたく存じます。
⑨○○していただけると幸いです


○○していただけると幸いです=「○○をしてもらえるとありがたい」の意味
「いただける」は「もらえる」や「食える」、「飲める」の謙譲語で、「幸いです」は頼み事をするときに「○○してもらえるとありがたい」という意味で用いられるフレーズです。
「幸い」は「ありがたい」や「望ましい」という意味を持つ言葉なので、依頼の際の押しつけがましい印象を和らげることができるでしょう。
日常会話よりもビジネスにおける会話でよく使われるフォーマル寄りの言葉です。
例文



お手数をおかけしますが、書類を確認していただけると幸いです。
可能でしょうかの”カジュアル”な言い換え・類語!
可能でしょうかのカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑩○○していただけると嬉しいです


○○していただけると嬉しいです=「○○をしてもらえるとありがたい」の意味
「いただけると」には仮定のニュアンスが含まれており、「してほしい」という直接的な表現を避けることができます。
また、「嬉しい」は「ありがたい」や「かたじけない」といった感謝の気持ちを表すことができる言葉です。
柔らかな言い回しになるので、相手を立てたいときは「可能でしょうか」から「○○していただけると嬉しいです」に言い換えると良いでしょう。
日常会話でもビジネス等の真面目な会話でも使うことができる、ニュートラルな言葉です。
例文



お手数をおかけしますが、書類を確認していただけると嬉しいです。
⑪○○していただけると助かります


○○していただけると助かります=「○○をしてもらえると楽になる」の意味
「助かる」には「危険な状態から免れる」や「被害に遭わなくてすむ」、「費用や負担が少なくてすむ」という意味があります。
この言葉を使うと、「自分(依頼する側)の労力や負担が減って楽になる」という押しつけがましいニュアンスが出ることもあるようです。
同僚や部下への使用は問題ありませんが、目上の相手には控えたほうが良いでしょう。
例文



お手数をおかけしますが、書類を確認していただけると助かります。
⑫○○していただけますでしょうか


○○していただけますでしょうか=「○○をしてもらえるだろうか」の意味
「○○していただけます」は可能のニュアンスを含む敬語表現です。
また、「でしょうか」は推量の意味をもつ「だろうか」を丁寧にした言葉で、不確かなことを問いかけるときによく使われます。
行動するかどうかを相手にゆだねる場合は、「○○していただけますでしょうか」に言い換えると良いでしょう。
幅広い場面で使えるため、フォーマルでもカジュアルでもないニュートラルな言葉です。
例文



お手数をおかけしますが、書類を確認していただけますでしょうか。
⑬○○のほど、お願いいたします


○○のほど、お願いいたします=「○○をしてください」の意味
「○○のほど」という表現は断定を避け、表現を和らげるのに役立ちます。
また、「お願いいたします」は相手に依頼や頼み事をするときに用いる丁寧なフレーズです。
「可能でしょうか」を丁寧でへりくだった言い回しに変更したいときは、「○○のほど、お願いいたします」を使うと良いでしょう。
カジュアル、フォーマルどちらの場面でも使える言葉です。
例文



お手数をおかけしますが、書類確認のほど、お願いいたします。
⑭頼めますか


頼めますか=「こちらの要望通りに行動してほしい」の意味
「頼む」には「依頼する」や「あてにする」、「ゆだねる」、「注文する」、「案内を請う」、「信用する」など多くの意味があります。
こちらの希望に沿って行動するよう相手に伝えるという意味もあるので、状況によっては「可能でしょうか」の代わりに「頼めますか」を用いることができるでしょう。
カジュアルな言葉なので、相手の年齢や状況などを判断して使う必要があります。
例文



お手数をおかけしますが、書類の確認を頼めますか。
⑮できますか


できますか=「可能ですか、許可されますか」の意味
「できる」という言葉に、丁寧の「ます」と、質問・疑問を表す終助詞「か」を付けたフレーズです。
特定の能力があるかを確かめたり、可能性の有無を尋ねたり、ある行動が許されるか聞いたりするときに使われます。
「できますか」は幅広いシーンで「可能でしょうか」の言い換え表現として使用できますが、直前の動詞によってはニュアンスが変わることもあるので注意が必要でしょう。
幼い子どもにも伝わりやすい、カジュアルな言葉です。
例文



この書類を確認できますか。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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