今回は「結局」の言い換え表現を紹介します!
「結局」はいろいろの経過を経て、落ち着いた最後を表すための前置きに使う言葉です。
結局この業務はAさんが適任ということですね。
由来は囲碁で1局を打ち終えることから、結末を表すための表現として使われます。
顛末が予想通りだった、という印象になるカジュアルな言葉です。
この記事では「結局」の言い換えを15語紹介しています!興味がある方は記事の続きへどうぞ!
結局の”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは「結局」のフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①詰まるところ
詰まるところ=最終的にどんな結論に至ったかを述べるための言葉
結末に行き着くまでの過程を強く印象付ける表現です。
それまでの経過から出た結論であるというニュアンスを強められます。
つまるところ、Aさんが担当するのが1番良いということですね。
②帰するところ
帰するところ=「ゆきつくところ」の意味
あるところに落ち着いたり、最後にはそうなることが確実だったりする場合は「帰するところ」と前置きします。
「詰まるところ」とほぼ同義ですが「帰するところ」は最初に結末が仮定されているケースが一般的。
「やっぱりそうだよね」という結論だったときにふさわしい言葉です。
かなりマイナーな表現と言えます。
帰するところ、この業務の担当者にはAさんが最も適任です。
③到頭
到頭=「いろいろなことがあった末に」という意味
「とうとう」と読みます。
物事が最終的にそうなった、という様子を表す言葉です。
文書で用いる際には平仮名の方が読者に対して親切でしょう。
到頭、多数決をすることになり、担当者はAさんに決まりました。
④挙句
挙句=「行き着いた結果」という意味
なんらかのやりとりの結果として生じた出来事を述べる言葉で、やりとりも結果も良くない場合に使うことが多いでしょう。
「挙げ句の果てに」という表現が多く、呆れや落胆の気持ちを含む表現です。
散々揉めた挙句、この業務はAさん以上の適任者がいなかったのですね。
⑤差し詰め
差し詰め=「さしあたり、いまのところ」の意味
「結局」に比べて、先を見越して判断した内容を述べるときに用います。
また「差し詰め」の後に続く内容は結論やまとめとなるのが正しい使い方です。
適任者がいない状況下では、差し詰め、Aさんが担当になるのでしょう。
⑥終いに
終いに=「長時間たって最終的にある結果へ到達した」という意味
舞台用語の「仕舞い」が由来で、そこが最終地点であることを表現しています。
「最終的には」と同義ですが、音の数が減るので少し大人びた印象になるでしょう。
「結局」よりも想定外な出来事を述べる場合に使われます。
終いには、満場一致の多数決でAさんが担当者に決まりました。
⑦要するに
要するに=「要約すると、つまり」の意味
その場にある意見やデータを吸い上げて、要約した結果を述べる際の前置詞です。
たくさんの情報から必要なものだけを精査して、かいつまんで話す場合に用います。
要するにこの業務の担当はAさんが適任なのですね。
⑧結論
結論=議論でまとまった最終的な結果
ビジネスシーンでは「結論から話す」のが最も効率的で好まれます。
前段階の予想や仮定に左右されず、あくまでも議論の結果を述べる際に用いる表現です。
結論から言うと、この業務はAさんが適任だと考えています。
⑨とてもかくても
とてもかくても=「いずれにせよ、どうあろうと」の意味
漢字では「迚も斯くても」と書きます。
「迚も」は「どうやっても」という意味があり「斯くても」には「こんな状態でも」を表現した言葉です。
「とても真似できるものではない」といった文の「とても」は、とてもかくてもを略した言葉と考えられています。
「とてもかくても」の後に続く言葉は否定や打ち消しの表現が適当です。
とてもかくても、この業務はAさんが担当する他ないのです。
結局の”カジュアル”な言い換え・類語!
「結局」のカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑩つまり
つまり=前述した内容の本質を述べる際に使う表現
その場で出た意見や見解または集められたデータを元に、まとめて要約した結論を述べる前の接続詞です。
お互いの認識があっているかどうかの確認で使うことが多いでしょう。
「結局」は、ある程度想像がついていた内容を指します。
対して「つまり」は、自分の見解は取り除き、その場に出た意見だけを拾って判断するスタンスの人が用いるのが自然でしょう。
つまりAさん以上に適任な人がいないということですね。
⑪まとめると
まとめると=「ばらばらのものを集めてひとかたまりにすると」という意味
意見やデータを吸い上げて整理する時に使う表現です。
「結局」や「つまり」がより端的な結論を表現する際に使うのに対して「まとめると」は情報の整理でしかない場合が多いです。
まとめると、この業務の適任者はAさん以外いないのですね。
⑫とどのつまり
とどのつまり=「物事の果てに行き着くところ」の意味
いろいろな経過を踏まえ、煮詰めていった最後について述べる時に用います。
結果がよくない場合に使われることが多い慣用句です。
文学的でユニークに寄った表現といって良いでしょう。
とどのつまり、この業務はAさん以外にこなせないということではありませんか。
⑬結果
結果=「原因や経緯をふまえ、最後はどうなったか」という意味
「結局」の代わりに接続詞として用いるなら「結果として」「結果的に」といった表現が良いでしょう。
「結果」のみで文を紡ぐこともできますが、ややラフな印象です。
やわらかいニュアンスで伝えたいなら「結果として」がおすすめです。
結果としてAさん以上に適任な人がいなかったわけです。
⑭どのみち
どのみち=「いずれにしても」の意味
どのような経過や手順を踏んでも、行き着くところは同じだったという心境のときに用いる言葉です。
口語的で斜に構えた印象のため、ビジネスシーンには不向きです。
どのみちこの業務はAさんが担当することになっていたでしょう。
⑮最終的に
最終的に=全て終わった時点でのことに言及する際の表現
これ以上変わりようがない状態である場合には「最終的に」と言い換えられます。
意見や決定が二転三転したあとに用いるのが良いでしょう。
最終的にこの業務はAさんにお願いすることになったのですね。