今回は「気になる」の言い換え表現を紹介します!
「気になる」は心配である、気にかかるといった「何かが心に残っている状態」のときに使う言葉です。
この言葉は、カジュアルな言葉として分類され、意味の通じやすい友人や家族など身近な相手に使用する言葉といえます。
この記事では「気になる」の言い換え語について紹介しています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
気になるとは?意味は「心に引っかかること」
「気になる」の意味=心配になる、興味があるなど何か心に引っかかること
「気になる」は、プラスな意味でもマイナスな意味でも用いられる言葉のため、前後の文章には注意が必要です。
比較的カジュアルな表現ですので、シーンに応じて言い換え語を使用しましょう。
この間の書類、一点だけ気になったところがあるんだが……。
気になるの”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは気になるのフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①気がかり
気がかり=「心にかかって離れない」の意味
「気がかり」は「気掛かり」と書く場合もあります。
「気になる」より、対象が心に引っ掛かるような様子を表しています。
使い方によってはフォーマルな場でも使用できます。
この間の書類ですが、一点だけ気がかりな点があります。
②考慮すべき点
考慮すべき点=「意思を決定するとき、心に留めておかなければならない情報」の意味
「考慮すべき点」は、重要で考えなければならない事象を指します。
「気になる」は主体の意思であり、「考慮すべき点」はその対象です。
ビジネスの場でも使用できます。
この間の書類ですが、一点だけ考慮すべき点がありますので、また後日説明しますね。
③懸念
懸念=「気になり、不安がること」の意味
「懸念」は「気になる」の中に、不安要素が入っている場合に用いられます。
そのため、プラスの意味合いで使用しないように気をつけましょう。
ビジネスの場でも、不安点がある場合に使用できる言葉です。
この間の書類ですが、一点だけ懸念すべき部分があります。
④一抹の不安
一抹の不安=「少しばかり残っている、不安要素」という意味
「一抹の不安」は「懸念」と同じく、気になる事象に対して不安要素がある場合に用いられます。
特にその不安の要素が少ない、もしくは一点の場合が多いようです。
ビジネスの場というよりも、小説等の文学の場で使われます。
この間の書類ですが、一抹の不安があります。また後日修正しましょう。
⑤不安要素がある
不安要素がある=「安心できない不安に思うような要素が残っている状況」という意味
「要素」とは、事物を成立させるもとという意味です。
そのため、不安な気持ちを成立させている対象そのものを指します。
「気になる」とは少し意味合いが異なりますが、文脈次第では使用できるでしょう。
この間の書類ですが、不安要素があります。また後日修正しましょう。
⑥目に留まる
目に留まる=「心ひかれること」の意味
「目に留まる」は「気になる」ものの中でも、とくに惹かれる対象に使用できます。
そのため、プラスの面で使用されます。
「目が留まる」という表現方法もあります。
この間の書類ですが、目にとまる部分がありますね。素晴らしいです。
⑦憂懼(ゆうく)
憂懼(ゆうく)=「心配し恐れること」の意味
「憂懼」とは「ゆうぐ」とも読みます。
気になる対象が、好ましくない状況になることを恐れる意味があります。
文学作品等で使用されることが多いようです。
この間の書類ですが、憂懼すべき点があります。
⑧心にかかる
心にかかる=「心が対象にとまる、心惹かれる」の意味
「心にかかる」は「お心懸かり」といった形で使用されることが多いです。
『奥の細道』などの古文でも使われているようです。
また、「人の厚意にすがる」という意味もあるため、使用するときには注意しましょう。
この間の書類ですが、一点だけ心に懸っている点があります。
気になるの”カジュアル”な言い換え・類語!
気になるのカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑨惹かれる
惹かれる=「心惹かれること・好意を持つこと」の意味
「惹かれる」は、対象に対して好感を持っているという言葉です。
「気になる」が全般的な興味であるのに対し、こちらはプラスの面で使用される言葉です。
「心惹かれる」等といった形で使われます。
この間の書類のこの部分の表現が、非常に心惹かれる。良い出来だと思うぞ。
⑩蟠り(わだかまり)
蟠り(わだかまり)=「心の中でつっかえ、たまっている感情」の意味
「蟠り」は「わだかまり」と読みます。
「気になる」なかでも、不満や不安を表現する言葉です。
ビジネスの場でも使用できますが、相手に対して使うと不快感を与える場合がありますので注意しましょう。
この間の書類ですが、やはり少し蟠りあります。また後日修正しましょう。
⑪心配
心配=「思い煩うこと、心を悩ますこと」の意味
「心配」は、「気になる」際の心の内を指す言葉です。
そのため少しばかり意味合いが異なりますが、前後の文章によっては言い換えることが可能です。
また、使い方によってはカジュアルな場面でもフォーマルな場面でも使用できます。
この間の書類、一点だけ心配なところがあるんだが……。
⑫心にひっかかる
心にひっかかる=「心配事が心中にあり、安心しきれない様子」の意味
「気になる」より、対象が心に引っ掛かるような様子を表しています。
しかし「心にひっかかる」は、少し口語的な言葉です。
「気がかり」より少しばかりカジュアルな場面で使用するべきでしょう。
この間の書類、一点だけ心にひっかかるところがあるんだが……。
⑬しこりが残る
しこりが残る=「不安な事案が心の中に残り安心できない様子」の意味
「しこりが残る」は、「気になる」なかでも不安なことが心の中に残っている状況を表します。
思い出や出来事に心残りがある状態を、ややカジュアルに表現する際に用いられることが多いようです。
この間の書類、一点だけしこりが残っているところがあるんだが……。
⑭不安
不安=「対象・根拠がハッキリとしないまま、ぼんやりとした恐れを抱く状態」の意味
「不安」は感情そのものを指します。
「気になる」中でも、不安要素が中心を占めている場合は、「不安」といった直球の感情表現を使う方が相応しいこともあるようです。
この間の書類、一点だけ不安なところがあるんだが……。
⑮胸が騒ぐ
胸が騒ぐ=「不安・期待で心中が落ち着かない思い」というの意味
「胸が騒ぐ」は「胸騒ぎ」といった形で使用されることもあります。
「気になる」なかでも、心中にざわめきが起きてしまうほど不安な状況で使用されます。
この間の書類、良い出来なんだが、胸が騒ぐんだ……。もう一度確認し直そう。