後塵を拝するとは?意味・使い方|例文・言い換え・由来・類語も紹介!

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今回は「後塵を拝する」という言葉について解説します!

後塵を拝するは「こうじんをはいする」と読み、他者に先を越される、権力のある者をうらやましく思う、といった意味の言葉です。

私はいつも後塵を拝しています…みたいに使うよ!

中国が発祥のことわざで、元々は権力のある者にこびへつらうという意味で使われていた言葉です。

この記事では「後塵を拝する」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。

興味がある方は記事の続きへどうぞ!

目次

後塵を拝するとは?意味は「他者に先を越される、権力のある者をうらやましく思う」

「後塵を拝する」の意味=他者に先を越される、権力のある者をうらやましく思うこと

後塵を拝するとは、他者に先を越される、権力のある者をうらやましく思うという意味の言葉(ことわざ)です。

後塵を拝するは、「こうじんをはいする」と読みます。

競争などにおいて、他の人に遅れを取り追いかける立場になることを表し、また、権力のある人にこびへつらう(人につき従う)という意味も持ち合わせています。

意味合いからも考えられる通り、ネガティブな印象な言葉ですが、後塵を拝するという気持ちを持つことは、他の人の能力を認め、自分の価値を見極めることで、向上心を促す側面もあるかもしれません。

後塵を拝するっていう言葉は、追いかける立場の人が使うんだね。

後塵を拝するの元ネタは「人や乗り物が通ったあとに巻き起こる土埃を拝むこと」

「後塵を拝する」の元ネタ=人や乗り物(馬、車)が通ったあとに巻き起こる土埃を拝むこと

「後塵を拝する」という言葉は、人、馬や車などの乗り物が通ったあとに巻き起こる土埃を意味する「後塵」と、敬意を表し、おじぎするという意味の「拝する」の言葉が元となっていることわざです。

中国の晋の時代の歴史を記した「晋書」の一節から由来していると言われています。

その当時の権力者が馬車で出かける際、通り過ぎた後に巻き起こる土埃に向かい、お辞儀をする人物がおりました。権力者が出かける都度、土埃にまでお辞儀をするその光景から、 権力のある者にこびへつらうという意味を持ち、この言葉が使われ始めたと考えられます。

それがいつしか、他の者に先を越される、遅れをとる、権力のある者をうらやましく思うという意味に転じていきました。

後塵を拝するという言葉は、中国が発祥なんだね

後塵を拝するの使い方・例文

「後塵を拝する」という言葉を使った例文を見ていきましょう。

使用例①

他者に先を越されるという意味で使用の場合

彼の企画書はいつも素晴らしいですよね。

はい。いつも私は後塵を拝してばかりです。

使用例②

後輩が実力をつけ始めて、焦ってしまうよ。

後塵に拝しないようにしなきゃね!

使用例③

権力ある者を仰ぎ見て、うらやましく思う意味で使用した場合

課長のプロジェクトの成功がお手本ですね。

そうですね。後塵に拝して私たちも頑張りましょう!

後塵を拝するの類義語や対義語

後塵を拝するの類義語と対義語についても見ていきましょう!

後塵を拝するの類義語

後塵を拝するの類義語としては下記のものがあります。

後手になる

トラブルの対応は後手になると大変だからね。

後れを取る

ライバル社に後れを取ってしまっているどうにかしないと。

追従する

上司に追従するだけではなく、さらにがんばります。

後塵を拝するの対義語

後塵を拝するの対義語としては下記のものがあります。

先手を打つ

今回のプレゼンは先手を打つよ。

出し抜く

他の人を出し抜いてまで成功したいなんて…

先んじる

来月のイベント開催に先んじて、物品の確認をしてきます。

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