今回は「荒唐無稽」という言葉について解説します!
「荒唐無稽」とは、でたらめであるという意味の言葉です。
「荒唐無稽だな」みたいに使うよ!
中国古典からきた言葉です。
この記事では「荒唐無稽」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
荒唐無稽とは?意味は「でたらめである」
「荒唐無稽」の意味=でたらめである
荒唐無稽とはでたらめであるという意味の言葉です。
言動に根拠がなく、でたらめであることや、その様を言います。
「荒唐」は中身が無く、でたらめという意味。
元々はいい意味合いで使われていました。
「無稽」は根拠が無く、でたらめという意味。
元々は悪い意味合いで使われていました。
この二つが合わさった「荒唐無稽」は、悪い意味合いで使われる言葉です。
相手を否定する言葉としても捉えられるため、特にビジネスシーンでは使い方に注意しましょう。
中身もなく根拠もないという意味なんだね
荒唐無稽の発祥や元ネタは「中国古典」
「荒唐無稽」の元ネタ、発祥=中国古典
中国古典の「荒唐之言(こうとうのげん)」と「無稽之言(むけいのげん)」に由来しています。
「荒唐之言」
中国の思想家で、道教の始祖のひとりとされる、荘子(そうし)の著書『荘子(そうじ)』に見られる言葉。
「無稽之言」
中国の儒教における経典、五経(易経、書経、詩経、礼記、春秋)のひとつである『書経(しょきょう)』に見られる言葉。
このように「荒唐」と「無稽」のそれぞれの言葉は見られるものの、一緒に使われている例がないことから「荒唐無稽」は日本で作られた四字熟語だと考えられています。
日本で四字熟語の形が見られたのは、坪内逍遙の『小説神髄』(1885~1886年)に、「羅マンスは趣向を荒唐無稽の事物にとりて奇怪百出もて編をなし」です。
これを機に日本で荒唐無稽という言葉が使われる様になりました。
日本で生まれた四字熟語なんだね!
荒唐無稽の使い方・例文
「荒唐無稽」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①
ビジネスシーンでは根拠のない発案は困りますよね。
この企画どうですか?
こんな荒唐無稽な企画はできないよ!
使用例②
一見すると無謀なことも、根拠があるかもしれません。
この計画は無謀じゃないですか?
いや、荒唐無稽な案に見えても、彼なりに根拠があるはず
使用例③
行動だけでなく、人物そのものにも使います。
本当に無茶なことばかり言ってくるやつだ
彼は荒唐無稽な人ですからね
荒唐無稽の類義語や対義語
荒唐無稽の類義語と対義語についても見ていきましょう!
荒唐無稽の類義語
荒唐無稽の類義語としては下記のものがあります。
滅茶苦茶
この人は滅茶苦茶な人だ
突拍子もない
また突拍子もないことを言って!
でたらめ
このネット記事でたらめばかりじゃない
荒唐無稽の対義語
荒唐無稽の対義語としては下記のものがあります。
杓子定規
一定の基準でしか物事を判断しない。融通が効かない様。
この時代に杓子定規な人だなあ