今回は「マブダチ」という俗語について解説します!
マブダチとは、本当の・真の友だちという意味の言葉です。
「あいつと俺はマブダチだ」みたいに使うよ!
もともと的屋の隠語だった「マブダチ」は1970年代にヤンキーブームと共に広がりました。
この記事では「マブダチ」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
マブダチとは?意味は「親友」
「マブダチ」の意味=親しい友だち・心の友
マブダチとは親友・本当の友だちという意味の俗語です。
「マブ」には「本当・本物」の意味があり、「本当の友だち=マブい友だち=マブダチ」となります。
1970年代に「ツッパリ」と呼ばれるヤンキーブームが起こったときに若者の間で広がりました。
当時は主に中・高校生や20代前半の「ツッパリ」たちによって仲間内で使われていて、大人たちや公的な場所では使われていなかったようです。
今はすっかり聞かれなくなってしまいましたね。
言葉のニュアンス的にはポジティブですが「親友」よりも砕けた言い方で、ヤンキーっぽいイメージです。
更に略して「ダチ」・「ダチ公」とも言い、ますます悪ぶった言い方になります。
「本当の友達」という意味の、昔流行ったツッパリ言葉ってことなんだね!
マブダチの発祥や元ネタは「的屋の隠語」
「マブダチ」の元ネタ、発祥=的屋の隠語
「マブダチ」の「マブ」とはもともと的屋の隠語でした。
「マブ」とは鉱山の穴や坑道を表す「間歩(まぶ)」が「本物」という意味に変わっていったという説があります。
「金や銀などの本物が取れる間歩」が「本物」という意味で残り、江戸時代に芝居等で使われるようになったとか。
この時代の落語の演目でも「美しい・良い・まぶしい」という意味の「マブい」という言葉も使われていたようですよ。
例えば良い品のことを「マブネタ」、美しい女性を「マブ」・「マブい」などと表現します。
的屋が使っていた「マブ」が当時不良と呼ばれたツッパリたちに伝わり「マブダチ」となって広がった説と、「マブダチ」そのものが的屋から伝わった説があります。
ツッパリをコンセプトとしたロックバンド「横浜銀蝿」が登場することで、ツッパリブームと共に広がった「マブダチ」も更に知名度が上がっていきました。
1983年には横浜銀蝿ファミリーの杉本哲太が「マブダチ」というタイトルの曲を発表し、ヒットしたそうです。
的屋が使っていた言葉がブームによって広がったんだね!
マブダチの使い方・例文
「マブダチ」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①
あの子とはずいぶん仲がいいのね
だってあたしらマブダチだもん!
使用例②
やばいことになったかも
俺にまかせとけ。俺らマブダチだろ
使用例③
あの、お金は持ってないですが…
またまた~オレらマブダチでしょ、なんとかしてよ
マブダチの類義語や対義語
マブダチの類義語と対義語についても見ていきましょう!
マブダチの類義語
マブダチの類義語としては下記のものがあります。
ズッ友
ズッ友は「ずっと友だち」の略で若い女性の間でよく使われるギャル語です。
2000年代前半ごろ、友達と撮ったプリクラに「ズッ友」と書いたり「ズッ友スタンプ」を押すなどして流行りました。
あたしたちズッ友だよね~
ニコイチ
「2人で1人」のことで、漢字では「二娘一」と書き、2人で1人の様に仲がいい関係のことを言います。
こちらも若い女性の間で使われ、やはりプリクラのスタンプにもあったとか。
しかしもともとは「2つのものから1つのものを作る」の意味で、例えば2台の中古車のパーツを組み合わせて1台にすることをニコイチと言います。
あたしたちニコイチだよね~
無二の友
「かけがえのない友、他に比べられない程親しい友」という意味。
あいつは私の無二の友だったんだ
マブダチの対義語
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