今回は「負け犬の遠吠え」ということわざについて解説します!
「負け犬の遠吠え」とは、争いごとに負けた者が陰で悪口を言うという意味の言葉です。
また負け犬の遠吠えが聞こえる!みたいに使うよ!
「負け犬の遠吠え」は犬の遠吠えの習性から作られたことわざが基になった言葉です。
この記事では「負け犬の遠吠え」という言葉の詳しい意味や発祥、使「負け犬の遠吠え」は犬の遠吠えの習性から作られたことわざがもとわれ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
負け犬の遠吠えとは?意味は「争いごとに負けた者が陰で悪口を言うこと」
「負け犬の遠吠え」の意味=争いごとに負けた者が陰で悪口を言うこと
負け犬の遠吠えとは争いごとに負けた者が陰で悪口を言うという意味のことわざです。
日本には、5~6万のことわざが存在するようで、「負け犬の遠吠え」はその中の1つです。
才能や能力が相手よりも下回り、負けを認めない発言をすることや負け惜しみを言うことです。
争いごとに勝った相手や強い相手などには、面と向かって何も言えず、陰でしか文句が言えないことを言うようです。
臆病者が陰から威嚇することや威張ることも含まれます。
「負け犬の遠吠え」は「負け」と言うネガティブな言葉が含まれている通り、ネガティブな意味でしか使われません。
類義語には「負け惜しみ」「減らず口」などがあります。
負け犬の遠吠えって臆病者が言う陰口ってことなんだね!
負け犬の遠吠えの発祥や元ネタは「犬の遠吠え」
「負け犬の遠吠え」の元ネタ、発祥=犬の遠吠え
犬などの動物が遠くから吠えることが遠吠えです。
犬は強そうな相手に対して、遠くで尻込みしながら吠えます。
縄張り争いなどの喧嘩において負けた犬は、遠くまでに逃げてから吠えます。
その姿から、「負け犬の遠吠え」とことわざとしてたとえられるようになりました。
ことわざは紀元前2000年頃、メソポタミアのシュメールに世界最初の記録したものが残っているそうです。
日本のことわざは古事記の中に登場したのが初めての記録とされていたり、平安時代に誕生したとされていたり、明確ではないようです。
「負け犬の遠吠え」がどの時代からことわざとして生まれたかも定かではないようです。
2003年には、エッセイスト酒井順子さんが自身を自虐的にとらえて書かれた「負け犬の遠吠え」を出版しています。
この中では、どんなに美人でも30歳以上で未婚、子どもがいない女性は負け犬と言われるため、言われないための10箇条を記載しています。
本の内容が女性を中心に注目を浴び、「負け犬の遠吠え」や「負け犬」と言う言葉が広まったようです。
負け犬の遠吠えはエッセイでのタイトルにもなっているんだね!
負け犬の遠吠えの使い方・例文
「負け犬の遠吠え」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①
アイツ、俺たちの前だけ態度デカイよな。
カースト上位のヤツにはペコペコ。負け犬の遠吠えだよな。
使用例②
アイツまた文句言っているな。
どうせ負け犬の遠吠えだから、気にするな!
使用例③
試合に負けたからってSNSでディスリまくりだね。
負け犬の遠吠えほど惨めなものはないね。
負け犬の遠吠えの類義語や対義語
負け犬の遠吠えの類義語と対義語についても見ていきましょう!
負け犬の遠吠えの類義語
負け犬の遠吠えの類義語としては下記のものがあります。
負け惜しみ
争いごとに負けたことや失敗したことを認めず、負けていないと言い張ることを意味する言葉です。
負け犬の遠吠えは負け惜しみを言うとも言われるため、類義語と言えます。
負け惜しみは言わないよって、それがすでに負け惜しみだから。
減らず口
自分勝手な理屈や出まかせ、負け惜しみを言うことを意味する言葉です。
少しの気おくれもなく、憎まれ口を言うことも意味します。
減らず口ばかりたたいて!
ごまめの歯ぎしり
無力な人が何度も悔しがること、また悔しがることが無駄なことを意味する言葉です。
ごまめはカタクチイワシの稚魚を干した物を言い、小さく弱い魚を怒って歯ぎしりする様からきているようです。
こんなことを言ってもごまめの歯ぎしりだな。
負け犬の遠吠えの対義語
負け犬の遠吠えの対義語としては下記のものがあります。
逃げるが勝ち
争いから逃げることが一見卑怯そうに見える言葉です。
争いを避けて逃げることが大局的に利益や勝利を得られることを意味する言葉です。
勝ち目のない争ごとは始めからしないことで負け惜しみを言うことがないことから、完全ではありませんが対義語と言えます。
この勝負は逃げるが勝ちだな。
勝てば官軍 負ければ賊軍
戦いに勝った者がすべて正義、正しい者、負けた者は間違っていると言うことを意味する言葉です。
「負け犬の遠吠え」は負けた後を意味するため、勝ちを前面に押しているので、完全一致はしませんが、対義語と言えます。
勝てば官軍負ければ賊軍っていうけど、本当に勝った方が正しいのかな?
勝利の雄叫び
雄叫びとは、多数の人が士気を高めるために叫ぶこと、勇ましい叫び、その叫び声を意味します。
勝利が頭に付くことで、争いごとに勝って多数の人が勇ましく叫ぶことを意味する言葉になります。
勇ましく叫ぶ姿は陰で悪口を言う言葉に対義していると言えます。
聞こえますでしょうか?場内には勝利の雄叫びが響いています!