今回は「満遍なく(まんべんなく)」という言葉について解説します!
「満遍なく」とは、「行き届かないところがなく」「残るところはなく」という意味の言葉です。
皆に満遍なく恩恵を与えようみたいに使うよ
十分に広い範囲に平等に行き渡らせる様子
この記事では「満遍なく」という言葉の詳しい意味や由来、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
満遍なくとは?意味は「全てにおいて均等・平等に及ぶこと」
「満遍なく」の意味=物や事が全体にくまなく行き渡ること
満遍なくとはくまなく全てに渡って等しく行き届くという意味の言葉です。
ある対象や行為が全体にわたって均等に及ぶことを意味し、何かがあらゆる場所や人に対して均等に行き渡る様子を表現します。
つまり物事や状況を見渡して、平等に広く分布していたり全体に行き渡るような状況を指す言葉です。
言葉の意味も十分に、満遍なく理解したいわね
満遍なくの由来や語源は「全体に余すことなく、くまなく行き渡る様」
「満遍なく」の由来、語源=十分に広い範囲で平等に行き渡る様子
「満遍」は仏教語で、平均・平等の意味をもちます。
「満遍なく」の「なく」は否定のための活用語尾ではなく、「満遍ない」の連用形であり、意味を強調して形容詞化する接尾語として使われています。
また同じ読み方で「万遍」があり、「なく」がついた「万遍なく」は「満遍なく」と同じ意味合いで使われています。
「万遍」の「万」は「たくさんの」という意味を持ち、「遍」は「広く」という意味を持ちます。
したがって、「万遍」は「あらゆる場所や方向に広く行き渡ること」という意味で用いられます。
「満遍」の「満」は「十分に」という意味を持ち、「遍」は「広い範囲で」という意味を持ちます。
したがって、「満遍」は「あらゆる所に全体に均等に余すことなく十分に及ぶこと」という意味で用いられます。
要するに「万遍」はあらゆる場所や事柄に広く及ぶことを指し、「満遍」は広い範囲に十分に及ぶことを指しており、多少の違いはあれど同意義の言葉として使われているのです。
ニュアンスの違いは多少あれど、どちらも同じ意味合いで使って良い言葉なのね
万遍なくの使い方・例文
「満遍なく」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①日常での会話例
このお店のお菓子とっても美味しいね
どれも甘さが丁度よくて、このお店のものは満遍なく美味しいんだよ
使用例②日常での会話例
学校の近くには大きな図書館が建っているんだね
コレクションが満遍なく充実していて、読みたい本がたくさんあるの
使用例③職場での会話例
最近、新規プロジェクトの負荷が高くて大変なんです。
そうだね、タスクを満遍なく配分して、皆が均等に負担を分担できるように組み直そう。
満遍なくの類義語や言い換え、対義語
満遍なくの類義語と対義語についても見ていきましょう!
満遍なくの類義語や言い換え
満遍なくの類義語や言い換えとしては下記のものがあります。
余すところなく
すべての部分や要素を欠かすことなく、完全に行うこと
悪いところは余すところなく曝け出そうぜ
均一に
数量や質、状態などがどこにおいても同じであり、均等に分布している状態のこと。
公正や平等を強調する際にも使われます。
この学校の授業は、生徒たちに対して均一に行われていると思うわ
徹底的に
対象や目的に対して何かしらの問題や不備も見落とさずに、ある行動や取り組みを完璧に行うこと。
今回は徹底的に過去問を勉強できたぞ!
満遍なくの対義語
満遍なくの対義語としては下記のものがあります。
偏在
偏って、ある場所にだけ多くあること。
都市部に人口が偏在しているのも問題だと思うなあ
まばら
物事が散在して密度が低く、間隔があいている状態のこと。
最近、彼からの連絡がまばらで減ってきたのよね・・・
不均等
量や質、状態などが一様ではなく、ばらつきがある状態のこと。
最近の天候は不均一で、気温の変動が激しくて困るわ