今回は「黙々と」の言い換え表現を紹介します!
「黙々と」は黙って一つの事をしつづける様子を表す言葉です。
彼は、どんな時でも黙々と仕事に取り組んでいるね。
静かな様子を表現するという意味では、共通点がある言葉に「淡々と」があります。
「淡々と」の意味は「あっさりとしていて淡白な様子」ですが、必ずしも黙っているわけではなく、多少の受け答えなどはあるという点で違いがあります。
「黙々と」という言葉は、どちらかというとカジュアルな表現です。
この記事では「黙々と」の言い換えを15語紹介しています!興味がある方は記事の続きへどうぞ!
黙々との”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは黙々とのフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①粛々と
粛々と=「おごそかなさま。威厳をもって物事を行うさま。」の意味
「粛」には「つつしむ」「おごそか」「身が引き締まるほど厳しい」という意味があり、「粛々」と2回繰り返すことで強調された形になります。
冠婚葬祭やビジネス、政治の場でよく使われるフォーマルな言葉です。
例文
彼は、どんな時でも仕事を粛々と進めているね。
②営々と
営々と=「休むことなく一生懸命働くさま。」の意味
ある作業に集中し、他のことに気を取られない状態を示す「黙々と」と違い、持続的な努力を強調し、必ずしも静かに行うことは意味しません。
日常会話では使われることがあまりないフォーマルな言葉です。
例文
彼は、どんな時でも営々と仕事に取り組んでいるね。
③愚直に
愚直に=「正直すぎる様子。一途な姿勢。」の意味
愚かに見えるほどに正直であること、または自分の信念に忠実に行動することを表す言葉です。
自分や自分の家族のことを謙遜して述べる時や、同僚や目下の人に対して親しみを込めて使う場合に適しています。目上の人に使うと失礼に当たるので注意しましょう。
例文
彼は、どんな時でも愚直に仕事に取り組んでいるね。
④寡黙に
寡黙に=「口数が少ないこと。また、そのさま。」の意味
口数が少ないというだけではなく、誠実で余計なことを言わないなど、いい意味を含んで使われる場合が多いです。
「黙々と」は行動に焦点を当てた表現に対し、「寡黙に」は会話の内容や質に重きを置く表現になります。
ビジネスや正式な場面で使われるフォーマル寄りの言葉です。
例文
彼は、どんな時でも仕事に寡黙に取り組んでいるね。
⑤ひたむきに
ひたむきに=「一つの物事に集中して一生懸命取り組むさま。」の意味
一つのことを一生懸命、心を込めて行なう様子を表し、主に内面的な心情を指します。
ビジネスシーンや書面での表現などで使用されることが多く、日常会話ではあまり使いません。
例文
彼は、どんな時でもひたむきに仕事に取り組んでいるね。
⑥一心不乱に
一心不乱に=「何か一つのことに集中して、他の事に気をとられないこと。」の意味
「黙々と」と違い、「一心不乱に」は一つのことに対する目的意識が強い表現になります。
フォーマルな文章やスピーチなどで使用される言葉です。
例文
彼は、どんな時でも一心不乱に仕事に取り組んでいるね。
黙々との”カジュアル”な言い換え・類語!
黙々とのカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑦じっくりと
じっくりと=「落ち着いて、また、念入りに物事をする様子。」の意味
問題の解決や重要な決定において時間をかけるべき状況において効果的な表現です。
日常会話でも、フォーマルな場面でも使うことがあるニュートラルな言葉です。
例文
彼は、どんな時でもじっくりと仕事に取り組んでいるね。
⑧コツコツと
コツコツと=「目立たないが、ねばり強く着実に励むさま。」の意味
「結果的には時間がかかることになるけれど、手間を惜しまず慎重に進める。」という意味もあり、肯定的な言葉で使わわれます。
ビジネスや履歴書などのフォーマルな場面だけでなく、カジュアルな会話でも頻繁に使われるため、ニュートラルな言葉と言えるでしょう。
例文
彼は、どんな時でもコツコツと仕事をしているね。
⑨がむしゃらに
がむしゃらに=「一つの目的に向かって夢中で取り組むさま。」の意味
「後先を考えずにひたすら突き進むさま。」「単に程度が激しい。」という意味もあります。
無計画さや粗暴さを連想させる可能性があるため、適切な場面で使用することが重要です。
例文
彼は、いつでもがむしゃらに仕事に取り組んでいるね。
⑩地道に
地道に=「手堅く着実に物事をすること。地味でまじめなこと。」の意味
特に目立たないながらも、少しずつ確実に努力を重ねていくことを強調する表現です。
フォーマルな場面で使われることもありますが、日常会話などカジュアルな場面で使用されることが多いです。
例文
彼は、いつでも地道に仕事に取り組んでいるね。
⑪あくせく
あくせく=「細かいことを気にして、落ち着かないさま。」の意味
特に目先のことにとらわれて心に余裕がなく、せわしなく行動する様子を指します。
日常会話や文章で用いられる言葉ですが、一般的には、あまり良い意味では使われません。
例文
彼は、いつでもあくせく働いているね。
⑫せっせと
せっせと=「わきめもふらず、熱心に物事ををするさま。」の意味
急いでいるニュアンスを含むことがあり、少し急ぎながら何かに取り組む様子を表すこともあります。
日常会話で使われることが多いため、カジュアル寄りな言葉です。
例文
彼は、どんな時でもせっせと仕事をしているね。
⑬黙って
黙って=「ものを言うことをやめる。無言になる。」の意味
「自分の意見や主張などを言わない。また、積極的に働きかけない。」という意味もあります。
友人や家族との会話など、カジュアルな場面で使用されることが多い言葉です。
例文
彼は、いつも黙って仕事しているね。
⑭無言で
無言で=「 物を言わないこと。口をきかないこと。沈黙を守ること。」の意味
「黙々と」はその状態で何かを行っていることを強調する表現に対し、「無言で」は単に言葉を発しないことを指します。
黙っているだけでなく考えていることがわからないといったネガティブなニュアンスを含む場合があるため、使用する場面には注意しましょう。
例文
彼は、いつも無言で仕事しているね。
⑮しゃにむに
しゃにむに=「ひたすら一つのことに集中し、全力を注ぐこと。」の意味
漢字では「遮二無二」と書く四字熟語です。
集中力や情熱をもって物事に取り組む姿勢を強調する際にとても有用な表現です。
カジュアルな表現になるため、フォーマルな場面では他の言葉を選ぶことをお勧めします。
例文
彼は、いつもしゃにむに働いているね。