今回は「物思いにふける」という言葉について解説します!
「物思いにふける」とは、気になることについてあれこれ考え、それによって何も手につかない状態という意味の言葉です。
「彼女は最近物思いにふけってるよね」みたいに使うよ!
言葉の起源は不明ですが、「竹取物語」にも登場していることから平安時代には使われていたようです。
この記事では「物思いにふける」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
物思いにふけるとは?意味は「気になることについて考えを巡らせること・それによって他のことに手が付かない様子」
「物思いにふける」の意味=気がかりなことについてあれこれ考え込み、他のことに手が付かない様子
物思いにふけるとは気になることについてあれこれと考えること・それによって他のことに手が付かない様という意味の言葉です。
物思いは「あれこれ考えること、思い煩うこと」を意味し、「ひとつの物事に夢中になる」の意味の“ふける”が付くことで深く考え込むことを示します。
なので①気になることを一心に考え込んだり没頭することを「物思いにふける」と表現します。
例えば「彼はいつもこのベンチに座って物思いにふけっていました。」・「最近の彼女は物思いにふけっているように見える。何をしていても気もそぞろのようだ。」
このように、深く考え込んでいる状況を表すときに使います。
また、心配事や悩みがあるときなど、そのことばかりを考え込んでしまって、他のことがついおろそかになることがありますよね。
このように「②悩み考えることで何も手につかない状態」を表すときにも用いられます。
例えば「うちの娘もテストの結果を待つ間、不安げに物思いにふけっていたよ。」などと使います。
主に小説などの文章で見られる言葉ですがsnsでもまれに使われています。
類義語に「物思いに沈む」がありますが、こちらは「心配事や暗い考えにとらわれ、気分が沈むこと」で、ネガティブな意味となります。
思い悩んだり深く考え込んでいる状態・それによって何も手につかない様子ってことなんだね!
物思いにふけるの発祥や元ネタは「はっきりと名指しのできない何か」という意味の「もの」
「物思いにふける」の元ネタ、発祥=「はっきり名指しのできない何か」という意味の「もの」
物思いにふけるの語源は「はっきりとは名指しできないもの」の意味の「もの」という言葉です。
「はっきり名指しができないもの」が「とりとめの無いもの」を意味するようになり、そこから「とりとめの無いことを考えること」を物思いと言うようになったようです。
「物思いにふける」という言葉がいつから使われるようになったのかは定かではありませんが、初めて登場したのは「竹取物語」だと言われています。
日本最古の物語とされている「竹取物語」は平安時代に書かれましたが、書かれた正確な時期や作者も分かっていません。
ただ、当時の意味も今と同じ「考え事をしている・思い悩む」だったようですよ。
平安時代には今と同じ意味で使われていたんだね!
物思いにふけるの使い方・例文
「物思いにふける」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①
こんにちは、いつもこの公園で会いますね!
ここでのこの時間が、物思いにふけるには丁度いいのよ
使用例②
心配事があって物思いにふける場合
さっきからため息ばかりついて物思いにふけってるけど、何かあった?
フラれちゃったんだ。考えてもしょうがないのは分かってるんだけど、頭の中がそのことでいっぱいなんだ…
使用例③
物思いにふけって何も手につかない場合
物思いにふけってないで、手を動かしてね
考え事で頭がいっぱいで、それどころじゃないんです~
物思いにふけるの類義語や対義語
物思いにふけるの類義語と対義語についても見ていきましょう!
物思いにふけるの類義語
物思いにふけるの類義語としては下記のものがあります。
思いを巡らす
いろいろと考えるたり思案すること
その件についてはあの後思いを巡らせてみたんだけど
あれこれと考える
その件についてはあの後あれこれと考えてみたんだけど
思い悩む
どうしてよいか迷い、考え苦しむこと
恋愛のことで思い悩むのも、今となっては懐かしいわ
物思いにふけるの対義語
物思いにふけるの対義語としては下記のものがあります。
即決する
考え込まずにすぐに決断するの意味
考え込む前に即決して上手くいくこともあるよね
悟る
いろいろ考えてみたんだけど、ふと悟ったんだ