今回は「なので」の言い換え表現を紹介します!
「なので」は「~だから」「~であるから」のように、原因や理由の後に結果を繋ぐ順接の接続詞です。
この言葉は、ややカジュアルな言葉に分類され、目上の相手やビジネスシーン、レポートにはあまり使用しません。
この記事では「なので」の言い換え語について紹介しています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
なのでとは?意味は「理由の後に結果を繋ぐ」
「なので」の意味=原因や理由の後に結果を繋ぐ接続詞
文法的には接続助詞が正しいですが、近年は接続詞的な使い方が一般的です。
名詞に接続する場合は「~なので」と使いますが、動詞に接続する時は「~ので」となります。
彼はまだ新人なので、難しい仕事を頼む時にはサポートが必要です!
なのでの”フォーマルな”言い換え・類語!レポートやビジネスシーンで使える言葉を紹介!
まずはなのでのフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
言い換え①ですので
ですので=原因や理由の後に結果を繋ぐ順接の接続詞
「ですので」はなのでを丁寧にした表現です。
意味や使い方は一緒なので、そのままフォーマルな場面で使えます。
ですが話し言葉としての丁寧なニュアンスが強いので、レポートには向かない表現です。
彼はまだ新人ですので、難しい仕事を頼む時にはサポートが必要です!
言い換え②そのため
そのため=原因や理由の後に結果を繋ぐ順接の接続詞
「そのため」もなのでを丁寧にした表現です。
意味や使い方は一緒なので、そのままフォーマルな場面で使えます。
そのためも話し言葉のニュアンスがやや強いので、レポートで使う時には使い方に注意する必要があります。
彼はまだ新人です。そのため、難しい仕事を頼む時はサポートが必要です!
言い換え③したがって
したがって=前の条件によって順当に後に起こる事柄を示す、順接の接続詞
「したがって」はなのでを丁寧にした表現です。
したがっては論理的に導かれる結論や結果を示すときに使われることが多く、レポートやプレゼンに向いています。
彼はまだ新人です。したがって、難しい仕事を頼む時はサポートが必要です!
言い換え④それゆえ
それゆえ=原因や理由の後に結果を繋ぐ順接の接続詞
「それゆえ」はなのでを丁寧にした表現です。
それゆえは話し言葉よりも、レポートやプレゼンで使われることが多いです。
彼はまだ新人です。それゆえ、難しい仕事を頼む時にはサポートが必要です!
言い換え⑤であるからして
であるからして=前の結果によって順当に後に起こる事柄を示す、順接の接続詞
「であるからして」はなのでを堅苦しくした表現です。
一般的にはあまり使われず、アニメや漫画の学校の先生が使っているような印象ですね。
彼はまだ新人であるからして、難しい仕事を頼む時にはサポートが必要です。
言い換え⑥以上のことから
以上のことから=前の内容を根拠として、後に結論を示す接続詞
「以上のことから」はなのでをフォーマルにした表現です。
小論文やレポートで結論を書くときに使うのに向いています。
彼はまだ新人で仕事に慣れていません。以上のことから、難しい仕事を頼む時にはサポートが必要です!
言い換え⑦という経緯で
という経緯で=前の経緯によって順当に後に起こる事柄を示す、順接の接続詞
「という経緯で」はなのでをフォーマルにした表現です。
目上の相手に状況説明をするシチュエーションで使うのに向いています。
彼はまだ新人で、慣れていない仕事にはミスが目立ちます。という経緯なので、難しい仕事を頼む時はサポートが必要です!
言い換え⑧つきましては
つきましては=これまでの内容を踏まえて次の話題に移る接続詞
「つきましては」はなのでと同じ意味で順接の接続詞として使います。
ですがもう一つ、「~について」というニュアンスでも使います。
主にビジネスシーンで使われ、会議やメール、文書で使うのに向いています。
彼はまだ新人で仕事に慣れていません。つきましては、難しい仕事を頼む時はサポートをお願いいたします。
言い換え⑨前述した通り
前述した通り=「前に述べたこと」の意味
「前述した通り」は前に述べたこと、さっき言ったこと、という意味です。
例えば、報告書の前半で「Aの方法を使うリスク」について説明したとします。
報告書の後半で、「前述した通り、Aの方法にはリスクが伴うため、Bの方法を選択すべきでしょう。」と先述した「Aの方法を使うリスク」を踏まえて説明することができます。
前述した通りは企画書や報告書、プレゼン、レポートで使うのに向いています。
新人の彼は~のような仕事が苦手で、以前には~などのミスも起こしています。
~中略~
前述した通り、彼はまだ仕事に慣れていないため、難しい仕事を頼む時はサポートが必要だと考えます。
言い換え⑩従いまして
従いまして=前の内容を受けて結果に繋ぐ接続詞
「従いまして」はなのでを丁寧に、堅苦しくした表現です。
主に公的文書や告知に使われ、ビジネスやレポートで使うことはほぼありません。
彼はまだ新人で仕事に慣れていません。従いまして、難しい仕事を頼む時はサポートをお願いいたします。
言い換え⑪このことから
このことから=前の内容を根拠として、後に結論を示す接続詞
「このことから」はなのでをフォーマルにした表現です。
プレゼンなど説明する時に使うのに向いており、レポートや小論文にも使えます。
彼はまだ新人で仕事に慣れていません。このことから、難しい仕事を頼む時はサポートが必要です。
言い換え⑫その事から
その事から=前の事実や状況を根拠として、後に結論を示す接続詞
「その事から」はなのでをフォーマルにした表現です。
ただ、なのでよりもやや使われる場面が免停的で、おもに事実や状況を基にして結論を示すときに使われます。
その事からは目上との会話やプレゼンで使うのに向いており、レポートやビジネスメールでは使われにくいです。
彼はまだ新人で、以前には~というミスを起こしています。その事から、難しい仕事を頼む時はサポートが必要です。
なのでの”カジュアル”な言い換え・類語!
なのでのカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、柔らかい表現に言い換える時に役立ちます。
言い換え⑬そこで
そこで=前の出来事を踏まえて次の結論を示す接続詞
「そこで」は前の「出来事」を踏まえて結論を示します。
「なので」は前の「理由や原因」を踏まえて結論を示すので、前につながる言葉に違いがあります。
「そこで」はカジュアルな日常会話で多く使われます。
彼はまだ新人です。そこで、難しい仕事を頼む時にはサポートを付けましょう!
言い換え⑭それだから
それだから=前の出来事や事柄を踏まえて次の結論を示す接続詞
「それだから」はなのでと近い意味を表す接続詞です。
かなり話し言葉のニュアンスで、目上の相手に使うと失礼にあたることもあります。
彼はまだ新人だよね。それだから、難しい仕事を頼む時にはサポートした方がいいんじゃないかな。
言い換え⑮よって
よって=前の事柄を受けて次に結論を示す接続詞
「よって」はなのでをややフォーマルにした表現です。
よってはビジネスシーンでも使えますが、よってよりも丁寧な同義語は多いので、どちらかというと使われていません。
また、因果関係を強調するニュアンスもあるので、プレゼンで使うのに向いています。
彼はまだ新人です。よって、難しい仕事を頼む時にはサポートを付けましょう!
言い換え⑯だから
だから=原因や理由の後に結果を繋ぐ順接の接続詞
「だから」はなのでを更にカジュアルにした表現です。
だからはカジュアルな上、話し言葉なので、失礼のない間柄のみで使うのに適しています。
彼はまだ新人だから、難しい仕事を頼む時にはサポートした方がいいんじゃないかな。
言い換え⑰という訳で
という訳で=事情や理由を踏まえて、次の事柄を説明する接続詞
「という訳で」はなのでと近い意味ですが、なのでよりも事情や理由との因果関係を強調した言葉です。
話し言葉で使うことが多く、見知った相手との会話で使うのに適しています。
彼はまだ新人で、慣れていない仕事にはミスが目立ちます。という訳で、難しい仕事を頼む時にはサポートを付けましょう!
言い換え⑱ということで
ということで=前の理由を踏まえて次の結論を説明する接続詞
「ということで」はなのでと近い意味ですが、「ということで」の方が口語的です。
かなりカジュアルに使われる節があるので、因果関係はあまり強調されません。
見知った間柄の相手との日常会話で使うのに適しています。
彼はまだ新人で、仕事に慣れていません。ということで、難しい仕事を頼む時にはサポートを付けましょう!
言い換え⑲という理由で
という理由で=事情や理由を踏まえて、次の事柄を説明する接続詞
「という理由で」はなのでと近い意味ですが、なのでよりも事情や理由との因果関係を強調した言葉です。
説明するニュアンスで使うので、フォーマルにもカジュアルにも使えます。
彼はまだ新人でミスも多いため、仕事を任せるにはいささか不安です。という理由で、難しい仕事を頼む時にはサポートが必要だと考えます。
言い換え⑳そんなこんなで
そんなこんなで=「そんなことやこんなことで、いろいろな事情で」の意味
「そんなこんなで」は特に重要ではない、いろいろな事情でという意味です。
とてもカジュアルな言葉で、色々な事情を軽く話すニュアンスで使われます。
失礼のない間柄のみで使いましょう。
そんなこんなで、新人の彼はまだ仕事に慣れていないので、難しい仕事を頼む時にはサポートを付けましょう!