今回は「悩む」の言い換え表現を紹介します!
「悩む」はものごとに行き詰まり、思考や行動が停止してしまうときに使われる言葉です。
この言葉は、どちらかというとカジュアルに使いますが、言い方を変えてフォーマルでも用いられる言葉です。
この記事では「悩む」の言い換え語について紹介しています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
悩むとは?意味は「結論が見つからず思いわずらう」
「悩む」の意味=結論や解決方法が見つからず思いわずらうこと
「悩む」は直接的でややネガティブな表現ですので、ビジネスシーンでは使う相手に応じて適切な言い換え語に変換しましょう。
私は、新しいプロジェクトについて悩んでいます。
悩むの”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは「悩む」のフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①懊悩(おうのう)
懊悩(おうのう)=「悩みもだえるさま」の意味
「懊悩」は、精神的に行き詰まって苦しむことを意味します。
「懊」の文字を分解すると「心」と「奥」であることから心の底から悩む様子を表すことがうかがえます。
そして、悩むという同じ意味を持つ字がかさねて使われることから「懊悩」で、深く悩んでいる様子を表すことができます。
「懊悩」の例文
私は、新しいプロジェクトについて懊悩しています。
②煩悶(はんもん)
煩悶(はんもん)=「悩み苦しむこと」の意味
「煩悶」は肉体的な動作も加わり、あれやこれやと悩み苦しむ様子をあらわします。
「煩悶」と懊悩の違いは、前出の懊悩が精神的な苦痛であるのに対して、「煩悶」は悶えるという言葉が使われていることから、頭を抱えるなどの動作が加わった苦悩の様子を表します。
そして、「煩悶」が悩むことそのものをいい、「懊悩」は悩む様子を指すという違いもあります。
「煩悶」の例文
私は、新しいプロジェクトについて煩悶しています。
③模索(もさく・ぼさく)
模索=「悩みながら考えること」の意味
「模索」は、手がかりの無い状態で悩みながら考え、答えを見出そうとすることです。
あちらこちらへ動き回って探しものをすることとは異なり、頭の中で方法や策を探ることを指します。
通常は、「もさく」と読むことが殆どですが「ぼさく」と読んでも正解です。
「模索」の例文
私は、新しいプロジェクトについて模索しています。
④難儀(なんぎ)
難儀=「難しさに苦悩する」の意味
「難儀」は、面倒なことや難しいことに直面して悩む時に使う言葉です。
ビジネスシーンでは、相手に面倒をかける際にかしこまって、「ご難儀をおかけします」などと使われることがあります。
また、よく似た「難義」という言葉がありますが、こちらはものごとの意味や内容が難しいという場合に用いられます。
にんべん(部首)が付くか付かないかの違いを間違えないようにしたいですね。
ちなみに、関西地方で使われる「難儀やなぁ」は「大変ですね」という意味で使われるため、相手の苦労に共感する表現となっています。
「難儀」の例文
私は、新しいプロジェクトで難儀しています。
⑤苦渋(くじゅう)
苦渋=「ものごとが上手く進まないことに苦しみ悩む」の意味
「苦渋」は、「苦しい」と「渋い」が組み合わされており、苦しみ悩むさまに不愉快さが加わっています。
「苦渋の決断」や「苦渋の判断」などは、使ったことがあるかも知れませんね。
「苦渋」は、味わうというニュアンスが一般的です。
同じ読み方の「苦汁」の場合は「嘗(な)める」となり、「苦渋」はすでに経験中の悩みで「苦汁」は目の前の予測できる苦悩であると使い分けるのが良いとされます。
「苦渋」の例文
私は、新しいプロジェクトについて苦渋の決断をしました。
⑥苦難(くなん)
苦難=「苦しみ悩むこと」の意味
「苦難」は、困難なことに直面し苦しみ悩むさまを表します。
そして、そこから抜け出ることを「苦難を乗り越える」などと言い、多くの方は一度は耳にしたことがあるかと思います。
苦しみやアクシデントに立ち向かい、大変な思いをしながらも克服した場合によく用いられる言葉です。
それ以上に、乗り越えることが難しい状況では「困難」という言葉が使われます。
「苦難」の例文
私は、苦難を乗り越えて新しいプロジェクトを進行しました。
⑦難航(なんこう)する
難航=「障害のためにものごとが進まない様子」の意味
「難航」は、さまざまな障害のために、ものごとが順調にはかどらない場合に使われる言葉です。
悪天候により船舶の航行が困難になる場合も「難航」と言います。
このことから、ビジネスでは仕事や交渉が滞ってしまった時の表現に使われます。
「難航する」の例文
今回の新しいプロジェクトは難航しています。
⑧苦慮(くりょ)する
苦慮=「思い悩むこと」の意味
「苦慮」は、ニュース番組などでよく耳にする言葉ではないでしょうか。
「慮」の字は、配慮や遠慮など心を使って考える行為に使われる漢字であることから、「苦慮」は深い悩みの場合に使われる言葉ということになります。
日常でのちょったした悩みではなく、社会的な場面で問題解決に向けて真剣に考え悩む際に用いる言葉といえますね。
「苦慮する」の例文
私は、新しいプロジェクトについて苦慮しています。
⑨煩(わずら)う
煩う=「心がとらわれたものに対して思い悩むこと」の意味
「煩う」とは、精神的に心を痛めて思い悩むという意味の動詞のことです。
悩むことを言い表すには「思い煩う」とすると、あれこれと考えながら悩んでいることを表現できます。
またビジネスシーンでは第三者に対し、手間を取らせてしまったことを謝罪する場合の敬語表現で「お手を煩わせて」と使うこともあります。
「煩う」の例文
私は、新しいプロジェクトについて煩っています。
⑩思案(しあん)する
思案する=「考えても考えてもよい考えが浮かばず悩むこと」の意味
「思案する」は、いくら頭を巡らせてもよい考えが浮かばず、困りながらもなお考える様子を表します。
思案することは、悩みと心配が頭をめぐることでもあります。
名詞としての「思案」は、工夫という意味合いで深く考えた結果を指す場合もあり、いずれも深く考える動作については同じですね。
「思案する」の例文
私は、新しいプロジェクトについて思案しています。
悩むの”カジュアル”な言い換え・類語!
「悩む」のカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑪困惑(こんわく)する
困惑する=「どうしたら良いのかわからなくなること」の意味
「困惑する」は、判断に困って悩む様子を表します。
惑という字が用いられることから、おろおろとうろたえる程に判断がつかず、悩む様子を表す事ができる言葉です。
「困惑する」は、厄介なことに直面した状況を理解できずに悩んだり迷ったりすることをあらわします。
「困惑する」の例文
私は、新しいプロジェクトについて困惑しています。
⑫考えあぐねる
考えあぐねる=「考えがまとまらずに悩むこと」の意味
「考えあぐねる」は、いろんなパターンを考えるも上手くまとめられずに困って悩む時に使える言葉です。
あれこれ考えても、良い結果が得られず次への一歩が踏み出せないというイメージがあります。
「考えあぐねる」の例文
私は、新しいプロジェクトについて考えあぐねています。
⑬決めかねる
決めかねる=「決定できずに悩むこと」の意味
「決めかねる」とは、選択肢があっても、決定できず悩む様子をあらわします。
「決めかねる」は「決め兼ねる」とも書き、躊躇するという意味が含まれ、「決められない」と同じ意味ですが、大人としては「決めかねる」と言う方がスマートです。
ビジネスでは、自分だけでは決められない事項も多くあると思います。
そんな時は、「私の一存では決めかねます」などと使いたいですね。
「決めかねる」の例文
新しいプロジェクトについて私の一存では決めかねます。
⑭心配
心配=「心に悩みをもつこと」の意味
「心配」は、懸念や不安を抱く時にあらわれる心理状態のひとつです。
しかし、ビジネスにおいては多少異なったニュアンスで使われることがあります。
たとえば、仕事のパフォーマンスや質の低下などの効率や成果に関わる懸念を指す場合です。
この場合は、個人の感情を超えて全体への懸念をあらわす表現とされます。
「心配」の例文
私は、新しいプロジェクトについて心配しています。
⑮困る
困る=「ものごとに対しての判断や処理について悩むこと」の意味
「困る」は、頭をかかえてしまうような問題に直面したときに、どのように解決するのかを考え悩むという場面で使われます。
たとえば、厄介ごとの対処方法が見出せず、手も足も出ないというような様子を想像するとわかりやすいかもしれませんね。
「困る」の例文
私は、新しいプロジェクトについて困っています。