今回は「おかげ」の言い換え表現を紹介します!
「おかげ」は他から受けた親切や助けに対して感謝を表すときに使う言葉です。
この言葉は、カジュアルでもフォーマルでも使われるニュートラルな言葉です。
この記事では「おかげ」の言い換え語について紹介しています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
おかげとは?意味は「受けた恩恵に感謝する」
「おかげ」の意味=受けた恩恵に感謝することば
「おかげ」は元来、神仏から与えられた加護に感謝するという意味で使われていた言葉です。
近年では、他から受けた良くない出来事に対して皮肉の意味を込めて使われることもあります。
取引先との契約を結ぶことができたのは、先輩のアドバイスのおかげです。
おかげの”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは「おかげ」のフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①ご愛顧
ご愛顧=「かわいがって、よく面倒を見ること」の意味
「ご愛顧」は、お客様や取引先に目をかけてもらい経済的な引き立てに対する感謝を表現する言葉です。
「ご愛顧」は、相手に対して敬意を表す言葉ですが、上司や先輩に対して使うことができないので注意が必要です。
ビジネスシーンでよく使われるとてもフォーマルな言葉です。
「ご愛顧」例文
日頃より格別のご愛顧を賜り誠にありがとうございます。
②ご後援
ご後援=「後ろから援(たす)けること」の意味
「ご後援」は、物事の趣旨に賛同して応援や資金提供などの援助をするという意味の言葉です。
また、「後援」には後方で控えて待つ援軍という意味もあります。
日常会話ではあまり使われないフォーマルな言葉です。
「ご後援」例文
このイベントには沢山の企業から、ご後援いただきました。
③ご高配
ご高配=「気遣いや心配り」の意味
「ご高配」は、目上の人からの配慮や気遣いに感謝するという表現に使われる言葉です。
「ご高配」は、口頭ではなく文章やメールで使われることが多いでしょう。
また、ビジネスシーンでは「ご愛顧」と同じように上司や先輩に対して使うことができないので注意が必要です。
日常会話で耳にすることはなくフォーマルな言葉です。
「ご高配」例文
日頃より格別のご高配を賜り誠にありがとうございます。
④ご厚情
ご厚情=「深い思いやりの気持ちや厚い情け」の意味
「ご厚情」は、目上の人からの思いやりの気持ちに対して感謝を表す言葉です。
「ご高配」とよく似た意味を持っていますが、「ご高配」は行為や結果への感謝を「ご厚情」は気持ちへの感謝を表します。
「ご厚情」も上司や先輩に対して使うことは適切ではないでしょう。
ビジネスシーンでよく使われるフォーマルな言葉です。
「ご厚情」例文
日頃より格別のご厚情を賜り誠にありがとうございます。
⑤ご助力
ご助力=「手助けする・力を貸す」の意味
「ご助力」は、目上の人から支援や協力を受けたことへのお礼や、支援や協力をお願いする場合に使われる言葉です。
ややフォーマル寄りの言葉ですが、取引先だけでなく上司や先輩に対しても使われます。
「ご助力」例文
先輩にご助力いただき取引先との契約を結ぶことができました。
⑥ご尽力
ご尽力=「他者からの貢献や努力に対して感謝を表すこと」の意味
「ご尽力」は、サポートをしてくれた相手へ深い感謝と敬意を表す言葉です。
「ご尽力」は、取引先や上司など目上の人に感謝を伝える場合に使われます。
また、接頭語の「ご」を伴なわない「尽力」は、自分がある目的の達成のために全力を尽くすことを相手に伝える場合に使われます。
日常会話ではあまり使わないフォーマル寄りの言葉です。
「ご尽力」例文
部長にご尽力いただき取引先との契約を結ぶことができました。
⑦ご支援
ご支援=「手を差し伸べて助けること」の意味
「ご支援」は、目上の人からの支えや応援に対して感謝を表現したり、応援や助けをお願いする場合に使われる言葉です。
目上の人へ使う言葉ですが、ビジネスシーンで上司や社内の人に使うことは少ないです。
日常会話でも使われることはありますが、ビジネスシーンで多く使われるややフォーマル寄りの言葉です。
「ご支援」例文
今後とも変わらぬご支援ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
⑧賜物
賜物=「恩恵や祝福として与えられる恵みや贈り物」の意味
「賜物」は、目上の人からの援助や恩恵によって得られた良い結果などに感謝や尊敬を表現する言葉です。
「賜物」は、一般的に立場が上の人が周囲や部下に対して努力や成果を褒める場合に使われます。
使う相手や場面の違いによって失礼な印象を与えてしまうことのないよう注意が必要です。
日常会話ではあまり使わないフォーマル寄りの言葉です。
「賜物」例文
この度の成果が得られたのはひとえに皆様からのご支援の賜物です。
⑨お力添え
お力添え=「力を貸して援助すること」の意味
「お力添え」は、目上の人などから受けた親切な行動や手助けに対してお礼を伝える場合に使われる言葉です。
また、ビジネスシーンで取引先や上司に協力や支援をお願いしたい場合にも使われます。
日常会話ではほとんど使われないフォーマル寄りの言葉です。
「お力添え」例文
部長にお力添えいただき取引先との契約を結ぶことができました。
⑩お引き立て
お引き立て=「特に目をかけて贔屓(ひいき)にすること」の意味
「お引き立て」は、取引先やお客様へ対して日頃からお世話になっていることへのお礼を伝える場合や、今後も親しい付き合いをお願いする場合に使われる言葉です。
日常会話ではほとんど使われないフォーマル寄りの言葉です。
「お引き立て」例文
平素は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。
おかげの”カジュアル”な言い換え・類語!
「おかげ」のカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑪おかげさま
おかげさま=「親切や力を借りたことへ対して感謝する」の意味
「おかげさま」は、「おかげ」に「さま」を加えてより丁寧になった言葉です。
「おかげ」は、文中や文末で使われますが「おかげさま」は、文頭に使われ文中や文末で使われることはありません。
お世話になった人に限らず不特定多数の人に対して感謝の気持ちを表現する場合にも使うことができます。
日常会話でもビジネスシーンでも多用されるニュートラルな言葉です。
「おかげさま」例文
おかげさまで取引先との契約を結ぶことができました。
⑫ご理解
ご理解=「相手の気持ちなどを正しく、くみ取ること」の意味
「ご理解」は、目上の人に対してこちらの立場や状況、事情などを察してほしいという気持ちを表現する言葉です。
また、相手に理解してもらったことへのお礼を伝える場合にも使われます。
「ご理解」は、目上の人に対して使われる敬語表現ですが、相手に要求を伝えるなので一方的な表現にならないよう注意が必要です。
日常会話でもビジネスシーンでも使われますが、ややカジュアル寄りの言葉です。
「ご理解」例文
このたびはご期待に沿うことができず申し訳ございません、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
⑬ご協力
ご協力=「一緒に力を合わせて物事に取り組むこと」の意味
「ご協力」は、相手に力を貸してほしいという気持ちを表現する言葉です。
また、相手に力を貸してもらったことへのお礼を伝える場合にも使われます。
「ご協力」は、目上の人に限らず多数の人にお願いする場合に使われる言葉なので、強制する印象にならないよう注意が必要です。
日常会話でもビジネスシーンでも使われますが、ややカジュアル寄りの言葉です。
「ご協力」例文
皆様のご協力のもと、今期の目標を達成することができました。
⑭お手伝い
お手伝い=「人に手を貸して助けること」の意味
「お手伝い」は、部下や同僚に助けをお願いする場合や目上の人に手を貸す場合に使われる言葉です。
使う相手や場面の違いによって失礼な印象を与えてしまうことのないよう注意が必要です。
日常会話でもビジネスシーンでも使われますが、ややカジュアル寄りの言葉です。
「お手伝い」例文
お手伝いが必要な時はいつでもお申し付けください。
⑮ありがたいことに
ありがたいことに=「めったにない良いことに感謝すること」の意味
「ありがたいことに」は、人の好意に対してやこちらにとって物事が順調に進んでいる状況に感謝を表す言葉です。
「お手伝い」と同じく、使う相手や場面の違いによって失礼な印象を与えてしまうことのないよう注意が必要です。
フォーマルなシーンには向かないカジュアルな言葉です。
「ありがたいことに」例文
ありがたいことに今期の目標を達成することができました。