今回は「お体ご自愛ください」の言い換え表現を紹介します!
「お体ご自愛ください」は相手の体調や健康であることを願う意味のメッセージ末尾に添える一文です。
ご多忙の折とは存じますが、くれぐれもお体ご自愛ください。
この「お体ご自愛ください」は、二重表現なので厳密に言えば間違った表現です。
ただ、この表現が使われることも多く、不快にさせてしまうことも少ないのではないでしょうか。
とはいえ、正しく使えるに越したことはありません。
この記事では「お体ご自愛ください」の言い換えを15語紹介しています!興味がある方は記事の続きへどうぞ!
お体ご自愛くださいの”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスシーンで使える言葉を紹介!
まずは「お体ご自愛ください」のフォーマルな言い換え語、類語を紹介していきます。
ビジネスに関する場やレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①ご健康とご多幸をお祈り申し上げます
ご健康とご多幸をお祈り申し上げます=「相手が健やかで幸せな生活を送れるように願う気持ち」の意味
「ご健康」「ご多幸」「お祈り」「申し上げます」といった言い回しは、より丁寧で具体的な表現です。
こちらも体調などを崩していない元気な相手に使います。
自分より目上の方や親しい間柄でない人物へのメッセージにも適しています。
ご多忙の折とは存じますが、ご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
②健康に留意されてお過ごしください
健康に留意されてお過ごしください=「生活習慣に気を付けて健やかであることを祈る」の意味
「健康に留意されてお過ごしください」は、より具体的な表現です。
フォーマルな場面で同じように使えますが、取引先の目上の方や上司には使わない方が良いでしょう。
「留意されて」という表現が上からに感じることもあるので、より親しい間柄で使うのに向いています。
体調を崩していた相手などにも使うことができます。
ご多忙の折とは存じますが、健康に留意されてお過ごしください。
③ご健勝を心よりお祈り申し上げます
ご健勝を心よりお祈り申し上げます=「相手の健康を気遣い願う」意味
こちらは目上の人にも使うことができます。
注意したいのは、調子を崩してしまっている相手に使うことは避けた方が良い表現ということです。
仕事上の付き合いがある人への手紙の締めや、会合での乾杯の音頭などにも使われます。
ご多忙の折とは存じますが、ご健勝を心よりお祈り申し上げます。
④ご自愛専一にお過ごしください
ご自愛専一にお過ごしください=「相手の心身の健康を強く思いやる」意味
ご自愛を含んださらに丁寧な表現です。
相手を敬う気持ちで大切なお客様などに使います。
自分のことを一番大切に考えてほしい、と優しく寄り添うニュアンスです。
ご多忙の折とは存じますが、ご自愛専一にお過ごしください。
⑤何卒ご自愛くださいませ
何卒ご自愛くださいませ=「相手の健康、体調を気遣う」意味
「何卒ご自愛くださいませ」は表題の言い回しと同じ意味で、二重表現を避けたより丁寧な表現です。
取引先の目上の方や、上司などにも適しているフォーマルな文です。
③よりはやわらかく使いやすいでしょう。
ご多忙の折とは存じますが、何卒ご自愛くださいませ。
⑥何卒お身体をお労りください
何卒お身体をお労りください=「相手の体調を気遣う」意味
幅広く対応でき、体調を崩してしまっている相手にも使うことができます。
目上の人に使うことがほとんどで、心配をするニュアンスを含みます。
ご多忙の折とは存じますが、何卒お身体をお労りください。
⑦お体おいといください
お体おいといください=「相手の健康を願う、見舞う」意味
「お体おいといください」は「お体ご自愛ください」と同じ意味で使えます。
おいとい=いたわる、大事にするという意味なので、こちらは二重表現になりません。
体調を崩している人を見舞う場面や、注意を促す場面にも適しています。
ご多忙の折とは存じますが、お体おいといください。
⑧どうぞ十分にご養生ください
どうぞ十分にご養生ください=「相手を気遣う、回復を願う」意味
こちらは、体調を崩している相手を労わる意味合いが強いです。
体を休めて回復してください、健康な状態を取り戻してください、と願うニュアンスで会話にも適しています。
目上の人や親しくない間柄でも使うことができます。
ご多忙の折とは存じますが、どうぞ十分にご養生ください。
お体ご自愛くださいの”カジュアル”な言い換え・類語!
お体ご自愛くださいのカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑨ご健康をお祈りしています
ご健康をお祈りしています=「相手の心身の健康を祈る」意味
言葉通りのストレートでわかりやすい言い回しです。
シンプルなのでいろいろな場面で使うことができますが、体調を既に崩している人には向かないでしょう。
お忙しいところとは思いますが、ご健康をお祈りしています。
⑩体に気を付けてください
体に気を付けてください=「相手の健康を気遣う」意味
親しい間柄での手紙の締めなどに適したややカジュアルな表現です。
上の立場の人に同じ表現を使う場合は、「体」「気を付けて」の前に「お」をつけてより丁寧に表すと良いでしょう。
お忙しい中ではありますが、体に気を付けてください。
⑪体を大事にしてください
体を大事にしてください=「相手に健康に気を付けるよう促す」意味
⑩の「体に気を付けてください」とほとんど同じ意味で使えます。
わかりやすい表現な上、体調を崩してしまっている人へも労りの言葉としても役立ちます。
より丁寧に「お体をお大事になさってください」と変更してみると、相手とする対象が増えます。
忙しい中ではありますが、体を大事にしてください。
⑫ゆっくりお過ごしください
ゆっくりお過ごしください=「相手を労わる、思いやる」の意味
相手がリラックスして自分の時間を過ごすことを願う表現です。
心身の調子が良好な状態を祈るだけでなく様々な場合に使えます。
忙しくしている人や大変なことがあったばかりの人への労いにも適しています。
お忙しいところでしょうが、落ち着いたらゆっくりお過ごしください。
⑬無理しないでくださいね
無理しないでくださいね=「頑張りすぎないよう相手を気遣う」の意味
「無理しないでくださいね」は親しい間柄で使うのに向いている表現です。
忙しくしている人を心配する場面などに用います。
体の調子だけでなく精神面の安定を願うこともできます。
お忙しいところとは思いますが、無理しないでくださいね。
⑭風邪などひかないように気をつけてください
風邪などひかないように気をつけてください=「病気などにならないよう健やかであることを願う」の意味
「風邪」という具体的な単語を出すことで、身近なところから健康を願う表現です。
病気にかかりやすくなる寒い季節などに適しています。
目上の人に使うには向かない言葉です。
寒くなりましたが、風邪などひかないように気をつけてください。
⑮お元気で
お元気で=「親しい相手が元気でいることを祈る」の意味
「お元気で」はある程度親しい間柄で使う表現です。
手紙などの最後に添えて、相手が元気に過ごしていくことを気遣う場面で使います。
軽い表現なので、仕事で付き合いのある人物相手には向きません。
離れることになる同僚や、仲良くしていた相手であれば添えても違和感はないかもしれません。
忙しいとは思いますが、お元気で。