今回は「奥さん」の言い換え表現を紹介します!
「奥さん」は他人の妻を敬って言う語という意味の言葉です。
友人の奥さんは物腰が柔らかで優しそうな人だ
奥さんとはある程度親しい間柄の人の妻に対して使用する言葉です。
この記事では「奥さん」の言い換えを15語紹介しています!興味がある方は記事の続きへどうぞ!
奥さんの”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは奥さんのフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①奥様
奥様=「他人の妻を敬って言う語、使用人などが使う女主人を敬って言う語」の意味
奥さんよりもフォーマルな印象を与える呼び方です。
上司など目上の人の配偶者に対して使用することに適しています。
上司の奥様は非常に物腰が柔らかな人だ
②夫人
夫人=「貴人の妻、律令制で皇后・妃の次に位する後宮の女性、昔の中国で天子の妃や諸侯の妻などの称」の意味
他人の妻を敬って言う語です。
同じ読みで「婦人」がありますが、こちらは成人した女性を指した言葉なので留意しましょう。
彼の夫人は物腰が柔らかく優しそうな人だ
③妻
妻=「夫婦や恋人が互いに相手を呼ぶ称、動物のつがいて互いの相手、鹿と萩・ 秋風と萩など関係の深い一組のものの一方をという語」の意味
一般的に日常生活やフォーマルな場双方共に、妻という表現がふさわしいとされています。
元々は夫婦の男性、女性どちらとも「妻」として呼ばれていました。
明治時代に現在と同じような婚姻制度ができたことで、女性側が「妻」と表記されるようになったのです。
現在では主に男性が女性の配偶者を表す語として使用されています。
「妻は物腰が柔らかで一緒にいて落ち着くんだ」と友人が幸せそうに話していた
④奥方
奥方=「貴人の妻の敬称、奥の間のほう」の意味
昔の日本では公家や大名の正妻にあたる女性が奥方と呼ばれていました。
そのような女性は地位が高く、多くは屋敷の奥の間にいたことが由来とされています。
現在ではこの奥方が「奥様」や「奥さん」などといった形で残っています。
彼の方の奥方は物腰が柔らかな方だそうだ
⑤御内儀(おないぎ)
御内儀=「貴人または相手の妻を敬って言う語」の意味
「内儀」という言葉が身分のある人の妻を指すことから、他人の妻を敬って言う際に使用されます。
古い表現なので現在ではあまり使用されることはありません。
「ごないぎ」と読まれることもあり、どちらの読みでも問題ありません。
あの物腰が柔らかで優しそうな人は、社長の御内儀様だそうだ
⑥パートナー
パートナー=「共同で仕事をする相手、ダンス・スポーツなどで二人一組になる時の相手、配偶者、またはそのような関係の相手」の意味
多様性が重要視される昨今、パートナーという言葉は現代と非常に相性の良い表現です。
異性の恋人や夫婦関係だけでなく、同性同士でも使用することができま す。
ただし恋人のような一時的な関係を築いている関係ではなく、長期的に深い信頼関係を築いていくような相手に対して使用する言葉なので留意しましょう。
私のパートナーは物腰が柔らかそうに見えるが、実はかなり気の強い人だ
奥さんの”カジュアル”な言い換え・類語!
奥さんのカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑦御寮人(ごりょうにん)
御寮人=「中流町家の娘または若い事、貴人の子息・息女を言う尊敬語」の意味
主に関西などで中流家庭の若い妻に対して使用されていた尊敬語です。
古風な表現なので現在ではあまり使用されていません。
「おりょうにん」とも読みます。
あの家の御寮人さんは気立てが良いうえに物腰も柔らかだ
⑧御新造(ごしんぞう)
御新造=「他人の妻の敬称」の意味
古くは武家の妻に、のちに裕福な町家の妻の敬称として使用されていました。
妻をめとる際に居所を新造したことから、「御新造」と呼ばれるようになったといわれています。
現在ではあまり使用されることはありません。
あの家の御新造さんは物腰が柔らかで好感が持てる
⑨家内(かない)
家内=「家の中、家族、他人に対して自分の妻を言う時に用いる」の意味
主に他人に対して自分の妻をややへりくだって言う表現です。
「奥方」「奥様」「奥さん」と同じように、家の中にいる人という意味合いで使用されます。
共働き世帯が増えている昨今では、あまり適した表現だとは言えません。
「うちの家内は物腰が柔らかくてね」と上司はいつも幸せそうだ
⑩嫁
嫁=「息子の妻、自分のまたは他人の妻、結婚したばかりの女性、旧民法の下息子の妻となりその家に入った女性」の意味
現在では自分の妻を指す言葉として使用されることもありますが、本来は「息子の妻になった女性」を指した言葉であり夫の両親のみが使用することのできる言葉です。
しかし一定数以上自分の妻を指す際に「嫁」と表現している人もいるた め、一概に正しくないと言い切ることはできません。
使用する際には自身の立場や状況を踏まえ、発言するよう留意しましょう。
「うちの嫁はおとなしいのよ」と友人が常々言っていたが、おとなしいというより物腰が柔らかな人だと思う
⑪配偶者
配偶者=「夫婦の一方から見た他方」の意味
配偶者とは自身と婚姻関係にある相手を指す表現です。
彼の配偶者は物腰が柔らかで、優しそうな人だ
⑫愚妻
愚妻=「自分の妻をへりくだって言う語」の意味
間違えて覚えている人が多い表現です。
愚妻という言葉は「愚かな」妻ではなく、「愚かな私の」妻という意味です。
そのため自身の妻を見下した表現ではないので注意しましょう。
「愚妻は物腰が柔らかで…」と部下から奥さんを紹介された
⑬連れ合い
連れ合い=「行動を共にすること、配偶者、また夫婦の片方が他方のことを他人に言う言い方」の意味
連れ合いは性別に関係なくどのような場合でも使用することのできる言葉です。
夫や妻という呼び方に違和感を覚える人はこの連れ合いやパートナーといった言葉を用いると良いでしょう。
私の連れ合いはいくつになっても物腰が柔らかく、一緒にいて楽だと感じる
⑭かみさん
かみさん=「庶民が他人の妻や料理屋の女主人などを親しんで、また敬って言う語」の意味
親しい間柄で使用される表現です。
感じで表記すると「上さん」となることから、妻に対して頭が上がらない夫であるという印象を与えることもあります。
「うちのかみさん、一見物腰柔らかなんだけどね・・・」と友人が話し出した
⑮女房
女房=「多く夫が自分の妻を指していう称、女官の部屋、貴族の家に仕える待女、中世・近世に一般に女性、また愛情の対象としての女性のこと」の意味
元々は貴族の家に仕える侍女を指して使用されていた言葉でした。
現在では自分の妻を指す言葉として使用されていますが、使用人を指すという元の語源からあまり好まれる表現ではありません。
「うちの女房は物腰が柔らかなタイプなんだ」と友人が言っていた