今回は「俺得」という言葉について解説します!
早速ですが、「俺得」の意味は、俺にとっては得であるです。
「この映画の設定は俺得すぎる」みたいに使うよ!
俺得は「俺が得する」の略語です。
俺得は、誰も得をしないようなことでも、自分にとっては得であることを表現するときに使います。
この記事では「俺得」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
俺得とは?意味は「俺にとっては得である」
「俺得」の意味=自分の好きなものに出会えた喜びを表す言葉
俺得は「俺が得する」の略語で、読みは「おれとく」です。
俺得は、好きなものに出会えて得をしたという気持ちを表す言葉ですが、使われ方に特徴があります。
それは、他の人は得をしないものに対して使うということです。
例えば、他の人はあまり興味を示さなかった小説のテーマが、まさに自分の求めていたものだったとします。
このような自分のためだけに作られたのではないかと思うようなものに出会えたとき、「俺得」が使われます。
「俺得」は自分の為だけに存在する、
と思えるコンテンツに対して使うんだね
ただ、ここである疑問が生じます。それは、なぜ自分の好きなものに対して、他の人は得をしないものというネガティブな意味を含んだ「俺得」を使うのかということです。
その理由を知るためには、俺得という言葉が誕生するきっかけまでさかのぼる必要があります。
俺得の発祥について詳しく見ていきましょう!
俺得という言葉には何か秘密がありそうだね!
俺得の発祥や元ネタは「誰得(だれとく)」
「俺得」の元ネタ、発祥=「誰得」への返答
俺得は「俺が得する」の略語ですが、もともと「誰得」に返答する言葉として生まれました。
誰得は「誰が得するんだよ」の略語です。2005年、インターネット掲示板2ちゃんねるのスレッド(ある話題や議題について集められた投稿の一覧)に対する「誰が得するんだよこのスレは」という発言が広まり、次第に漢字以外の部分が省略された「誰得」が使われるようになっていきました。
誰得は、「誰が得をするのか、誰も得をしない」という強い否定の意味を持った言葉です。
そして、この誰得に返答する言葉として生まれたのが「俺得」です。
俺得は、「誰も得をしないと言いたいようだが、少なくとも俺にとっては得である」という意味で、誰得とセットで使われるようになりました。
ただ、最近では自分の好きなものに出会えた喜びを簡潔に表現できる言葉として、単独で使われることも増えてきています。
俺得を誰得への返答で使う場合も、自分の気持ちを表現するために使う場合も、「他の人が何と言おうと、自分にとっては得である、好きである」という点では同じです。
そもそも、得か得でないかの判断基準は、人によって全く違います。他の人にはあってもなくてもいいものが、自分にとってはかけがえのないものだったとき、誰得(=誰も得をしない)に反論するために、俺得(=少なくとも一人はいる)という言葉が生まれたのは、当然のことと言えるでしょう。
俺得は誰得から生まれた言葉なんだね!
俺得の使い方・例文
「俺得」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①誰得への返答としての「俺得」
今度の映画のキャスティング誰得?
俺得すぎる!
使用例②自分の好きなものに出会えた喜びを表す「俺得」
自分の気持ちを表すために単独で使われることもあります。
来週から新しいドラマが始まるね。
この監督と脚本家のコンビは俺得すぎる!
使用例③喜びの気持ちを強調した「俺得」
「でしかない」と言い切ることで、自分の気持ちを更に強調する使い方です。
明日は朝からイベントに行くんだっけ?
うん、出演するメンバーが俺得でしかない!
俺得の類義語や対義語
俺得の類義語と対義語についても見ていきましょう!
俺得の類義語
俺得の類義語としては下記のものがあります。
私得(わたしとく)
「私得」は「私が得をする」の略語です。意味は「俺得」と同じで、主に女性が使います。
今度の映画のキャスティング誰得?
私得すぎる!
俺得の対義語
俺得の対義語としては下記のものがあります。
誰得
昨日のアニメ見た?
見たけど、あの展開誰得?
需要がない
○○先生の小説、続編が出るみたいだよ。
えっ!もう需要がないよね。