今回は「お伺いさせていただきます」の言い換え表現を紹介します!
「伺う」には「聞く」や「質問する」、「相手のもとへ行く」などの意味があります。
ビジネスシーンにおける「お伺いさせていただきます」は、「尋ねる」や「訪れる」という意味合いの謙譲表現として使われています。

お話の詳細をお伺いさせていただきます。



明日、御社にお伺いさせていただきます。
「お伺いさせていただきます」はフォーマルな表現で、相手にへりくだるときに用いられます。
ただし、「伺う」だけですでに謙譲語の意味を果たしているので、謙譲語である「させていただく」を付け加えると二重敬語となってしまいます。
「お伺いさせていただきます」という表現は広く定着していますが、正しい敬語表現としては「伺います」になるでしょう。
この記事では「お伺いさせていただきます」の言い換えを15語紹介しています!興味がある方は記事の続きへどうぞ!
お伺いさせていただきますの”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずはお伺いさせていただきますのフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①お目にかかりたく存じます


お目にかかりたく存じます=「会いたい」の意味
「お目にかかる」は「会う」の謙譲語で、目上の人に会うことを表す言葉です。
また、「○○たい」という言葉で「ある動作をしたいという気持ち」表すことができます。
さらに、「○○と思います」や「○○です」の意味で使われる「存じます」を付け加えることで、単に訪問したいのではなく、相手に会いたいと思っていることを丁寧に伝えられるでしょう。
取引先や上司にも使える表現で、フォーマルな場面に適しています。
例文



明日、御社の部長にお目にかかりたく存じます。
②参ります


参ります=「行く」の意味
「行く」や「来る」の謙譲語である「参る」に「ます」を付け、丁寧にした言葉です。
「参ります」は「お伺いさせていただきます」の言い換え語として使用できますが、「伺う」と「参る」では敬意を払う対象が異なります。
「伺う」は訪問先に、「参る」は話している相手に敬意を示すため、言い換えの際はニュアンスの違いに注意が必要でしょう。
固めの表現になるので、フォーマルな会話に向いています。
例文



明日、御社へ参ります。
退職や転職で悩んでいるあなたへ
③伺います


伺います=「尋ねる、訪れる、聞く」の意味
「伺う」は「たずねる(訪ねる、尋ねる、訊ねる)」の謙譲語であり、どの意味でも使える言葉です。
「お伺いさせていただきます」は二重敬語で冗長な雰囲気がありますが、正しい敬語表現を使いたいときは「伺います」に言い換えると良いでしょう。
丁寧で恭しさを伴うフレーズなので、ビジネスシーンでも違和感なく使用できます。
例文



お話の詳細を伺います。



明日、御社に伺います。
④訪問いたします


訪問いたします=「訪ねる」の意味
「訪問」は「人をたずねること」や「家などをおとずれること」という意味の言葉です。
「○○する」の謙譲語である「いたします」を付け加えることで、より丁寧な表現になるでしょう。
目上の相手にも使える、フォーマル寄りの言葉です。
例文



明日、御社に訪問いたします。
⑤お邪魔いたします


お邪魔いたします=「建物や企業などに入る」の意味
また、「他人の家などにあがる」や「会合などに出席する」などの意味もあります。
「お伺いさせていただきます」と同じように使えますが、「お邪魔いたします」に言い換えることで遠慮や謙遜のニュアンスを含むことができるでしょう。
日常会話で耳にすることもありますが、仕事でも使えるフォーマル寄りの言葉です。
例文



明日、御社にお邪魔いたします。
⑥足を運びます


足を運びます=「訪問する」の意味
「足を運ぶ」は「あることのために、わざわざ出向く」という意味を持つ言葉です。
単に「歩いて移動する」や「ある方向に進む」という意味もありますが、受け取り手によっては「お伺いさせていただきます」とは異なる印象を抱くかもしれません。
幅広い場面で使えますが、どちらかというとフォーマルな言葉です。
例文



明日、御社まで足を運びます。
⑦承ります(うけたまわります)


承ります=「聞く」の意味
「承る」は「聞く」の謙譲語ですが、他にも「受ける」や「伝え聞く」、「引き受ける」という意味もあります。
「他人からの要求や依頼を受け入れる」というニュアンスを含むため、コミュニケーションを円滑に進めたいときに使用すると良いでしょう。
フォーマルな印象を与える、ビジネス向きの言葉です。
例文



お話を承ります。
退職や転職で悩んでいるあなたへ
⑧拝聴します


拝聴します=「つつしんで聞く」の意味
「拝聴」は「聴く」の謙譲語で、かしこまって他人の声に耳を傾ける様子を表す言葉です。
「拝聴します」は「お伺いさせていただきます」よりも丁寧な印象を与えるため、改めて相手に敬意を示したいときに使うと良いでしょう。
格調高い表現なので、フォーマルな場でも問題なく使用できます。
例文



ご高説を拝聴します。
お伺いさせていただきますの”カジュアル”な言い換え・類語!
お伺いさせていただきますのカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑨お尋ねいたします


お尋ねいたします=「聞く」の意味
「尋ねる」に「お」と「○○いたします」を付け加え、丁寧にした言い回しです。
「尋ねる」には「聞く」の他にも「探し求める」や「調べたり考えたりする」などの意味があります。
「分からないことを質問する」という意味では、「お伺いさせていただきます」と同様に使えるでしょう。
カジュアルな日常会話でも、真面目なシーンでも使うことができます。
例文



お話の詳細をお尋ねいたします。
⑩お訪ねいたします


お訪ねいたします=「行く」の意味
「(直接会うために)その人のいるところへ向かう」や「(ある目的のためにわざわざ)その場所へ行く」という意味の言葉です。
「訪問する」という意味では「お伺いさせていただきます」と共通しているので、幅広いシーンで言い換え語として使用できるでしょう。
日常会話で耳にすることもありますが、仕事でも使える言葉です。
例文



明日、御社をお訪ねいたします。
⑪お聞きいたします


お聞きいたします=「聞く」の意味
「問う」や「聞く」を丁寧に表現した言葉です。
「お伺いさせていただきます」には複数の意味があるので、「聞く」という気持ちをしっかりと伝えたい場合は「お聞きいたします」に言い換えると良いでしょう。
幅広い場面で使えるため、フォーマルでもカジュアルでもないニュートラルな言葉です。
例文



お話の詳細をお聞きいたします。
⑫確認させてください


確認させてください=「質問する」の意味
「確認」は不確かな状態のものの実態を把握するときに使う言葉です。
「はっきりさせる」というニュアンスが強く、相手の意見を詳しく聞きたい場合は「確認させてください」を使うのも良いでしょう。
カジュアル、フォーマルどちらの場面でも使える言葉です。
例文



お話の詳細を確認させてください。
⑬お聞かせください


お聞かせください=「聞かせてほしい」の意味
「聞かせて」を丁寧な敬語表現にした言葉です。
要望を意味する「○○ください」を付け加えた言葉ですが、相手によっては命令されているように感じるかもしれません。
相手の年齢や状況などを判断して使うと良いでしょう。
例文



お話の詳細をお聞かせください。
⑭聞きます


聞きます=「聞く」の意味
「聞く」に丁寧の助動詞「ます」を付け加えた言葉です。
「聞く」には「耳を傾ける」や「話を受け入れる」、「意見などを了承し、受け入れる」など複数の意味がありますが、「お伺いさせていただきます」のように「訪問する」という意味はありません。
日常会話で使われることが多い、ややカジュアルな言葉です。
例文



お話の詳細を聞きます。
⑮行きます


行きます=「行く」の意味
「行く」に丁寧の助動詞「ます」を付け加えた言葉です。
「お伺いさせていただきます」のような謙譲語としての意味はありませんので、言い換えの際は注意が必要でしょう。
幼い子どもにも伝わりやすい、カジュアル寄りの言葉です。
例文



明日、御社に行きます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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