今回は「ロハ」というビジネスシーンで使われる言葉について解説します!
「ロハ」とは、「ダタ」や「無料」という意味の言葉です。
「請求書のこの部分、ロハにしならない?」のように使っています。
「ロハ」という言葉は、言いにくい言葉を濁して伝えため誕生したとされています。
この記事では「ロハ」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
ロハとは?意味は「タダ」、「無料」
「ロハ」の意味=「タダ」、「無料」
ロハとは「タダ」や「無料」という意味のフランクなビジネスシーンで使われる言葉です。
この言葉は、直接的な表現で言いにくい言葉を濁して伝えるという役割を持っていて、親しい関係にあるビジネスマン同士の間で使われていました。
「ロハ」という言葉自体は「タダ」「無料」といった意味だけなので、「ロハでした」のように使うことで上司にも使われていたと思われます。
周囲の人にあまり聞かれたくない内容を濁して伝えるための言葉なんだね!
ロハの発祥や元ネタは「漢字の分解」
「ロハ」の元ネタ、発祥=「”只”(ただ)という漢字の分解」
「ロハ」という言葉は、言いにくい言葉を濁して伝えるために誕生したとされています。
「無料」⇒「タダ」⇒「只」⇒「ロハ」といったように、同じ読みを持った漢字を分解してカタカナとして読んだという段階を踏んでいるようです。
言いにくいことを伝えるために言葉を濁すという日本人ならではの発想から誕生した言葉なのではないでしょうか。
この言葉を今の若者に教えてみると……
「ロハ」なんて分かりにくい言い方しないで、「無料」ってなんで言わないんだろ?
という意見が圧倒的に多いみたいです。
また、「ロハ」には後で加えられた説があるということが分かりました。
それはドイツのザクセン地方の方言「ロッハー」であるという説です。
「ロッハー」は「気前がよく何でも気軽にふるまう人」という意味があり、意味や言葉が近いという理由から後付けされた説とされています。
この「ロハ」という言葉は非常に歴史が深く、大正時代から使われるようになったとされています。
現在では、全くと言ってよいほど耳にすることはなくなりましたが、昭和の終わりごろまでは一般的に使われていたようです。
昭和の終わりごろというと今から40年近く前になるので、今のビジネスシーンではその言葉自体を知っている人が少ないのかもしれませんね。
大正時代に、言葉遊びみたいにして生まれた言葉だったんだね!
ロハの使い方・例文
「ロハ」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①
うちの部署の見積もりはこのくらいだけど、どう?
(非公式の見積もり書を見せる)
うちの部署の予算厳しくてさ、この部分の請求はロハにしてくれない?
※社内の部署間でお互いにある程度の関係が築かれている場合には使えますが、取引先など対外的には使わない方が良いでしょう
使用例②
ご苦労さん!あの取引きはどうだった?
後出しの条件が多くて、この取引きはロハ同然でした
使用例③
ランチミーティングの時のお昼代、部長が出してくれるからロハでいいってさ!
やったー!
いつも買わない高い弁当かっちゃおうっと。
ロハの類義語や対義語
ロハの類義語と対義語についても見ていきましょう!
ロハの類義語
ロハの類義語としては下記のものがあります。
無料
うちの部署の見積もりはこのくらいだけど、どう?
(非公式の見積もり書を見せる)
うちの部署の予算厳しくてさ、この部分の請求は無料にしてくれない?
無償
ご苦労さん!あの取引きはどうだった?
後出しの条件が多くて、この取引きは無償同然でした
ロハの対義語
「ロハ」は「タダ」「無料」という意味で、対義語にあたるのは「有料」ということになります。
「有料」で「ロハ」のような変化を辿った言葉はありませんでした。