今回は「老朽化」の言い換え表現を紹介します!
「老朽化」は長い年月の経過によってモノの状態や機能が低下・減退することの意味の言葉です。
あの建物は老朽化が進んでいる。
老朽化は日常的に使われますが、フォーマルな言葉です。
この記事では「老朽化」の言い換えを15語紹介しています!興味がある方は記事の続きへどうぞ!
老朽化の”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは老朽化のフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①風化
風化=「地表の岩石が、日射・空気・水・生物などの作用で、しだいに変質していくこと」の意味
風化と老朽化は、どちらもモノの状態が変化する現象を表す言葉ですが、
いくつかの重要な違いがあります。
風化: 自然物、特に岩石や鉱物などが対象です。
老朽化: 人工物、特に建築物や機械などが対象です。
などの違いがあります。
風化はある程度フォーマルな言葉です。
長い時を経て建物が風化している。
②老廃
老廃=「古くなって不要になったもの」の意味
老廃と老朽化は、どちらも「古くなって劣化したもの」という意味合いを持つ言葉ですが、
いくつかの重要な違いがあります。
老廃: 生物の体内で代謝によって生じた不要な物質が対象です。
老朽化: 人工物、特に建築物や機械などが対象です。
などがあります。
老廃はフォーマルな言葉です。
風通しの悪い古い建物では、老廃が滞留しやすい。
③経年劣化
経年劣化=「時間経過によって建物や設備などが自然に劣化・損耗していくこと」の意味
経年劣化と老朽化は、どちらも時間の経過によって建物や設備などが劣化していくことを指す言葉ですが、
厳密には意味合いが異なります。
簡単に言えば、経年劣化は老朽化の前段階と言えるでしょう。
経年劣化は、適切なメンテナンスを行うことで、ある程度抑制することができます。
しかし、老朽化は、建物や設備を建て替えるなど、根本的な対策が必要となります。
まとめると、
経年劣化: 時間経過によって自然に起こる劣化
老朽化: 経年劣化が進行し、建物や設備が使用に耐えなくなった状態
などがあげられます。
経年劣化はフォーマルな言葉です。
建物の経年劣化が進んでいる。
④老朽不堪
老朽不堪=「経年劣化が非常に進み、使い物にならない状態」の意味
老朽不堪と老朽化は、どちらも時間の経過によって物が劣化していくことを表す言葉ですが、
意味合いには違いがあります。
老朽化は、経年劣化の進行状態を指します。
一方、老朽不堪は、老朽化が非常に進み、使い物にならない状態を指します。
老朽化の最終段階と言えるでしょう。
老朽不堪はフォーマルな言葉です。
この建物は老朽不堪で人が住めない。
⑤悠久の年月を経た
悠久の年月を経た=「非常に長い時間」の意味
老朽化と「悠久の年月を経た」は、どちらも時間の経過を表す言葉ですが、
意味合いには違いがあります。
老朽化は、経年劣化の進行状態を指します。
一方「悠久の年月を経た」は非常に長い時間という意味です。
ある程度フォーマルな言葉です。
あの建物は悠久の年月を経た今でも残っている。
⑥古寂びた
古寂びた=「古くて寂しい様子」の意味
他には、古くて味わい深い様子、古くて趣のある様子があります。
古寂びたと老朽化は、どちらも時間の経過を表す言葉ですが、
意味合いには違いがあります。
古寂びたは、古くて寂しい様子、古くて味わい深い様子、古くて趣のある様子という意味です。
一方、老朽化は、経年劣化の進行状態を指します。
古寂びたはフォーマルな言葉です。
古寂びた建物は、歴史の重みと静寂に包まれている。
⑦時を経た
時を経た=「時間が経過した」の意味
老朽化と時を経たは、どちらも時間の経過を表す言葉ですが、
意味合いには違いがあります。
老朽化は、経年劣化の進行状態を指します。
時を経たは、非常に長い時間という意味です。
具体的には、何千年、何万年、何億年といった単位の長い時間を指します。
時を経たはフォーマルな言葉です。
あの建物は時を経た今でも綺麗なままだ。
⑧陳腐化
陳腐化=「あるものが古くなり、価値を失ってしまうこと」の意味
老朽化と陳腐化は、どちらも時間の経過によって価値が失われることを表す言葉ですが、
意味合いには違いがあります。
老朽化は、物理的な劣化を意味します。
一方、陳腐化は、時代や環境の変化によって価値を失うことを意味します。
陳腐化はフォーマルな言葉です。
歳月を重ねた建物だが陳腐化した影すら凛とした佇まいをしている。
⑨朽ちた
朽ちた=「腐って形がくずれたり、ぼろぼろになったりしている」の意味
他にも、評判が衰えて時代遅れになっている、むなしく人生を終えるがあります。
朽ちたと老朽化は、どちらも古くなって状態が悪くなっていることを表す言葉ですが、
ニュアンスや使い方に違いがあります。
「朽ちた」 は、主に物理的な劣化を表します。
長年放置された建物や家具などが腐って形がくずれたり、ぼろぼろになったりしている状態を指します。
また、時代遅れになって価値が失われているものや、儚くむなしいものにも使われます。
「老朽化」 は、建物や設備などが経年劣化によって機能が低下している状態を表します。
「朽ちた」よりも、より広い意味合いで使われます。
朽ちたはある程度フォーマルな言葉です。
この建物は朽ち果てて、もう住めなくなってしまった。
⑩摩耗
摩耗=「摩擦によって固体表面が少しずつ減っていく現象」の意味
摩耗と老朽化は、どちらも物体が劣化していく現象を表す言葉ですが、
いくつかの点で違いがあります。
摩耗は、摩擦によって物体の表面が削り取られる現象を指します。
具体的には、自動車のタイヤ、歯車、ベアリングなどが摩耗によって劣化していきます。
老朽化は、経年劣化によって物体の機能が低下していく現象を指します。
具体的には、建物や設備が老朽化によって、壁や床がひび割れたり、
機械が故障したり、安全性が低下したりするなどです。
定期的なメンテナンスを行わなければ、建物の壁や床は摩耗し、劣化していく。
老朽化の”カジュアル”な言い換え・類語!
老朽化のカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑪劣化
劣化=「時間経過や外部要因によって、物体の品質や性能が低下すること」の意味
劣化と老朽化は、どちらも物体の状態が悪くなることを表す言葉ですが、
いくつかの点で違いがあります。
劣化は、物質そのものが変化して状態が悪くなる現象です。
老朽化は、物体全体が経年劣化によって状態が悪くなる現象です。
意味の違いや、言葉の雰囲気からフォーマルに見えますが
カジュアルな言葉です。
建物の劣化が進んでいる。
⑫腐食
腐食=「化学・生物学的作用により外見や機能が損なわれた物体やその状態」の意味
腐食と老朽化は、どちらも物体の状態が悪くなることを表す言葉ですが、
いくつかの点で違いがあります。
腐食: 物質そのものが化学反応によって劣化
老朽化: 物体全体が経年劣化によって劣化
などがあります。
腐食はある程度カジュアルな言葉です。
建物の錆の腐食が進んで倒壊しかけている。
⑬錆
錆=「錆は、主に鉄などの金属が空気中の酸素や水分と反応してできる酸化物や水酸化物の皮膜のこと」の意味
錆と老朽化は、どちらも物体の状態が悪くなることを表す言葉ですが、
いくつかの点で違いがあります。
錆: 金属の表面が酸化してできる皮膜
老朽化: 物体全体が経年劣化によって状態が悪くなるがあります。
錆はある程度カジュアルな言葉ですが、フォーマルな場面でも使えることがあります。
建物の金属部分の錆がひどくなっている。
⑭廃墟化
廃墟化=「建物、集落、都市、鉄道等の施設が長期間使われず、荒廃した状態になること」の意味
老朽化と廃墟化は、どちらも物体の状態が悪くなることを表す言葉ですが、
いくつかの点で違いがあります。
廃墟化は比較的急速に進行
老朽化は比較的ゆっくり進行
などの違いがあります。
ある程度カジュアルな言葉ですが、フォーマルな場面でも使えます。
何十年も住んでいない建物はいつの間にか廃墟化した。
⑮古びた
古びた=「古くさくなった」の意味
他には、
使い古されて、形や色が変化し趣がある、年月を重ねて味わい深くなったなどがあります。
老朽化と古びたは、どちらも物体の状態を表す言葉ですが、いくつかの点で違いがあります。
古びた: 物体の外観が古くなった様子
老朽化: 物体の機能・安全性が低下する深刻な劣化
などがあげられます。
フォーマルな場面でも使えますが、カジュアルな言葉です。
古びた建物だが、どこか魅力を感じる。
いかがだったでしょうか、
今回は老朽化の言い換えでした。
様々な場面で言い換えて使っていきましょう!