今回はラグビー用語の「コンバージョン」について解説します!
コンバージョンとは!一言でいうとトライで得点した後に行われるキックによる追加得点のことです。
追加での得点がなぜ「コンバージョン」と呼ばれているのか…?
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
「コンバージョン」とは?意味を解説!
コンバージョン=トライ後のキックによる追加得点
ラグビーにおける「コンバージョン」とは、トライを決めた後に与えられたゴールキックによって得られた追加得点のことです。
トライ成功後に与えられるゴールキックをコンバージョンキックと呼び、キックに成功すると2点が得られます。
ラグビーはトライ成功で5点を獲得することが出来ます。その後のコンバージョンを決めることで2点追加され、計7点の得点を得ることが出来る為、ラグビーの試合においては重要な得点源となっています。
また、コンバージョンキックはプレースキック、ドロップキックのどちらも認められています。
どちらのキック方法を選んでも成功によって得られる得点は2点なので、キッカーは純粋に自分の得意なキック方法を選択する事が出来るんですね。
コンバージョンのキック位置
コンバージョンキックは、トライでボールが地面にタッチした地点から直角に延ばされたライン上ならどこからでも蹴ることが出来ます。
じゃあ近くから蹴ったほうが入りやすいじゃん!
と思うのは早計。
ラグビーのキックは「H」の形をしたゴールの真ん中に蹴り込まなければならないので、距離よりも角度の方が大事になります。
サッカーでもゴールライン上で行うコーナーキックから直接ゴールを決める事はほぼ不可能ですよね。
また、トライを決められた方のチームも、コンバージョンキックを黙って見ているわけではありません。
相手チームはチャージと呼ばれるプレーでキッカーに対しプレッシャーをかける事が出来ます。
コンバージョンキックを蹴る位置がゴールに近いと、それだけチャージを受けやすくなってしまいます。
なので、真ん中付近でトライを決める事が、コンバージョンを成功させる秘訣なんですね。
とはいえ、真ん中にトライを決めるのは難しい…
コンバージョンとルーティーン
コンバージョンキックを成功されるには、「ルーティーン」が大事だと言われています。
キックルーティンといえば、五郎丸歩選手。
日本代表テストマッチにおける1試合コンバージョンキック成功数:16本
ジャパンラグビートップリーグにおける1試合コンバージョンキック成功数:11本
という最多記録を持つコンバージョンキックの名手ですよね。
2015年のラグビーワールドカップで一斉を風靡した五郎丸ポーズを覚えている方も多いのでは?
忍者の様な独特のポーズで話題になりましたが、コンバージョンキックを蹴る前には各選手がそれぞれ決まった「ルーティーン」を持っています。
コンバージョンの成功率は勝敗に大きく関わってきますから、キッカーは独自のルーティーンで心を平静に保ちながらキックを蹴っているんですね。
それを踏まえてトライ後のコンバージョンを見ると、ラグビー観戦がグッと面白くなるかも…!
「コンバージョン」の発祥や元ネタ、由来は?
コンバージョンの発祥や語源についても説明します!
コンバージョンの発祥は、ラグビーという競技の誕生まで遡ります。
ラグビー発祥の地は19世紀イギリスですが、競技としてのルールが制定された当初はトライをしても得点を得られるというルールは無く、トライは得点を入れるためのキックを蹴る権利を得るためのプレイでしか無かったんです。
えー!?
つまり
- トライ=得点を狙うキックに挑戦(トライ)する権利を獲得するプレー
- コンバージョン=トライによって獲得した権利を得点に変換(コンバージョン)するプレー
こういう事ですね!
ちなみに、言葉としての「コンバージョン」の語源は、ラテン語の「conversio」に由来します。
「conversio」は「転換」や「変換」という意味を持つので、ラグビーにおいては、トライの得点をより高くするために、キックによって得点を転換・変換する行為として「コンバージョン」という名前がつけられたとされています。
「コンバージョン」の使い方や例文
コンバージョンの使い方や例文も見てみましょう!
うわ…
— Shota_ただの犬好き (@SHOTA_RUGBY_HO) March 28, 2023
國栃vs佐賀工やばい。
やっぱり高校ラグビーってすごいな…
最後コンバージョンが決まってれば同点・抽選で勝者が決まるはずだった…
佐賀工のキッカーの子を責めることだけは絶対にしないで…🙏
ラグビー観戦をする観客目線でコンバージョンについて語られています。
コンバージョンキックの成否で勝敗が決まる事は多く、ラグビーの試合において重要なプレーである事がわかりますね。
コンバージョンの時、解説陣も話さず静かだと、より緊張感も伝わってきて臨場感味わえるんだよね!
— あゆちゃん&トラさん@ラグビー応援するぞ🏉 (@m_ayunyoro) March 25, 2023
コンバージョンキック時はやはり独特の緊張感がありますよね。
普段は野獣の様なプレイヤーたちも固唾を呑んでキッカーを見つめる姿もまた、ラグビーの醍醐味でしょう(笑)
「コンバージョン」の類義語や対義語
コンバージョンの類義語や対義語も紹介しておきましょう。
- キックオフ(Kickoff)
キックオフは、ゲームが開始されるときに行われるプレーで、ボールをキックして相手チームに蹴り出すことです。コンバージョンと同様に、ボールをキックしてフィールドゴールを狙うことがあります。
- ペナルティーキック
ペナルティキックはファウルなどの反則行為が行われたときに与えられま、成功すると3点の得点を得ることが出来ます。コンバージョンとペナルティキックはいずれもキックを使用する得点方法ですので、類義語と言えるでしょう。