塞翁が馬とは?意味・由来|例文・類語|言い換え・対義語・語源も紹介!

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今回は「塞翁が馬」という故事成語について解説します!

「塞翁が馬」とは、人生の幸、不幸は簡単に定められないという意味の言葉です。

「悪いことがあっても気にするな。塞翁が馬だよ!」みたいに使うよ!

中国の前漢時代の思想書『淮南子』「人間訓」からできました。

この記事では「塞翁が馬」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。

興味がある方は記事の続きへどうぞ!

目次

塞翁が馬とは?意味は「人生の幸、不幸は簡単に定められない」

「塞翁が馬」の意味=人生の幸、不幸は簡単に定められない

「塞翁が馬」は「人生の幸、不幸は簡単に定められない」という意味の故事成語です。

幸福から不幸のどん底に陥ることもあれば、反対に不幸から這い上がって幸福になることもあります。

そのため、それらの出来事に対して簡単に喜んだり、悲しんだりすべきではないという意味も込められています。

また、「人間万事塞翁が馬」ということもあります。

この場合の「人間」は、中国語で「人の世の中」という意味です。

「良いことも悪いことも予測できない」ってことなんだね!

「塞翁が馬」は中国の前漢時代の思想書『淮南子』「人間訓」から

「塞翁が馬」は、中国の前漢時代の思想書『淮南子』「人間訓」から生まれた言葉

「塞翁が馬」は、中国の前漢時代の思想書『淮南子』「人間訓」から生まれた言葉です。

まず『淮南子』とは、淮南王の劉安が、学者たちを集めて編纂させた思想書です。

その巻18「人間訓」に、下のような物語が記されています。

昔、中国の北辺の老人(塞翁)の飼っていた馬が逃げたが、後に立派な馬をつれて帰ってきた。老人の子がその馬から落ちて脚を折ったが、そのために戦争に行かずにすんだ。(精選版 日本国語大辞典)

ここから、「人間万事塞翁が馬」という言葉が誕生しました。

中国の古い思想書が元ネタなんだね!

「塞翁が馬」の使い方・例文

「塞翁が馬」という言葉を使った例文を見ていきましょう。

使用例①

先週財布を無くして焦ったんだけど、拾ってくれた女の人と今度デートすることになったんだ。

それは塞翁が馬だね。楽しんでおいで。

使用例②

調子悪そうだけど、どうしたんだい。

最近全部上手くいかないのよね。人間万事塞翁が馬なんていうけど、絶対嘘だわ。

そうなんだ……。良い方向に変わるのは、まだ先なのかもしれないって考えるのはどうかな。

使用例③

父さん! 最近、仕事で成功したんだ! このままいけば昇進だよ! 向かうところ敵なしってやつだね!

馬鹿者! 塞翁が馬ともいうように、どうなるか分からないのだから、焦らず慎重に仕事をしろ!

塞翁が馬の類義語や対義語

塞翁が馬の類義語と対義語についても見ていきましょう!

塞翁が馬の類義語

塞翁が馬の類義語としては下記のものがあります。

楽あれば苦あり

「楽あれば苦あり」とは、楽しいことがあれば、その後苦しいことがやってくるという意味の言葉です。

父さん! 最近、仕事で成功したんだ! このままいけば昇進だよ! 向かうところ敵なしってやつだね!

馬鹿者! 楽あれば苦ありともいうよう、この後が大変だぞ!

一寸先は闇

「一寸先は闇」とは、人生は、ほんのちょっと先でさえも予測できないという意味の言葉です。

調子悪そうだけど、どうしたんだい。

最近全部上手くいかないのよね。一寸先は闇ともいうけれど、予測できないことが多すぎるわ。

そうなんだ……。だからこそ、良いことに繋がるかもしれないって考えてみなよ。

塞翁が馬の対義語

「塞翁が馬」には直接的な対義語はありませんが、下記のような言葉は存在します。

一度あることは二度ある

「一度あることは二度ある」とは、物事が一回起こると、同じようなことが続けて起こってしまうという意味の言葉です。

先週財布を無くして焦ったんだけど、そのせいでさらに転んで怪我したんだ。

一度あることは二度あるっていうしね、今後も気を付けなよ。

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