今回は「先程」の言い換え表現を紹介します!
「先程」は少し前を表す意味です。
この言葉は、やや改まった場面で使われる、フォーマルな言葉といえます。
この記事では「先程」の言い換え語について紹介しています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
先程とは?意味は「少し前の出来事をあらわす」
「先程」の意味=少し前の出来事をあらわすことば
「先程」は、現時点からさほど遠くない出来事をさして用いられます。
先程お話した資料ですが、明日までにご送付いたします。
先程の”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは先程のフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①直近
直近(ちょっきん)=「現時点から最も近い様子や距離、時間などを表す言葉」の意味
「直近3ヶ月」「直近1週間」など、具体的な期間を伴って使うことが多いです。
状況に合わせて言い換えができます。
- 「最近」: より一般的かつ丁寧な類義語
- 「近年」: 比較的長い期間を指す、丁寧な類義語
- 「直近の〇〇」: 具体的な期間を限定する場合(例:直近の3ヶ月)
例文
直近の会議でお話した資料ですが、明日までにご送付いたします。
②今しがた
今しがた=「現在から限りなく近い過去」の意味
古くから使われており、大和言葉説の由来などいくつかの説があります。
「ごく最近、ほんの少し前」という意味で、状況によって時間の幅は変わってきます。
- より正確な時間を知りたい場合→「〇分前」「〇秒前」
- 丁寧な表現にしたい時→「先程」や「先刻」
例文
今しがたお話した資料ですが、明日までにご送付いたします。
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③つい最近
つい最近=「ごくわずかな時間をさかのぼり、現在に近い過去を指す言葉」の意味
報告、連絡、会議など、様々な場面で活用されます。
大まかな時間を表したり、会話の流れをスムーズにするのに使われることも多いです。
ニュアンスの異なる類義語は以下の通りです。
- 「今しがた」:より具体的な時間、瞬間を強調
- 「直近」:具体的な期間を限定せず、近い過去全体
- 「最近 」:「つい最近」よりも少し広い範囲の時間
例文
つい最近お話した資料ですが、明日までにご送付いたします。
④最前
最前=「さっき」の意味
「先程」や「ちょっと前」とほぼ同じ意味で使われます。
ややあらたまった、直前の話題や行動について言及した言い方です。
例文
最前お話して間もない資料ですが、明日までにご送付いたします。
⑤先頃
先頃=「現在からあまり遠くない過去」の意味
ある出来事が発生した時期を具体的に示すことなく、比較的近い過去であることを表します。
過去に起きた出来事について言及した、丁寧な言い方です。
ニュアンスの異なる、似ている言葉があります。
- 「最近」: 日常会話でよく使われる言葉で、比較的カジュアルな印象です。
- 「以前」: 過去のこと全般を指しますが、「先頃」よりも少し時間が経っていることを強調する場合があります。
例文
先頃お話した資料ですが、明日までにご送付いたします。
⑥先日
先日=「近い過去のある日」の意味
「最近」や「この間」と似た意味を持ちますが、より具体的な過去の一点を指すニュアンスが強いです。
具体的な日時を伴わずに使うことが多いので、状況によっては「先週」や「先月」のように併せて伝えることで、より明確な情報伝達になります。
話し言葉でも書き言葉でも使われます。
より丁寧な表現を使いたい場合は、「先般」や「この程」を使います。
例文
先日お話した資料ですが、明日までにご送付いたします。
⑦先に
先に=「今よりも前にのこと」の意味
副詞として、物事の先行性を示します。
あらたまった言い方の「先んじて(さきんじて)」は、計画性や効率性を重視する場面で使われます。
目上の人に対しては、「事前に」「あらかじめ」の方がより丁寧な印象を与えます。
例文
先にお話した資料ですが、明日までにご送付いたします。
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⑧先刻
先刻=「さきほど」の意味
丁寧な表現であり、目上の方や取引先とのやり取りで使用されます。
「先刻承知」は、ある事柄について「すでに知っている」「以前から理解している」という意味の四字熟語で、
相手がすでに知っていることを前提に話を進める際に使われます。
例文
先刻、お話した資料ですが、明日までにご送付いたします。
⑨この程
この程=「このあいだ、先日」の意味
何かしらの事柄が完了した直後や、現在進行中のことを表し、目上の人や取引先に対して使うのに適しています。
口頭でも書面でも使える言葉です。
より丁寧な表現に「今回に際しまして」があります。
例文
この程お話した資料ですが、明日までにご送付いたします。
⑩過般
過般(かはん)=「さきごろ、この間」の意味
丁寧な表現ですが、現代ではやや古風な印象を与えます。
現代では、「先日」や「先頃」といった言葉を使う方が一般的です。
「過般来(かはんらい)」は、この間からずっと、という意味です。
例文
過般、お話した資料ですが、明日までにご送付いたします。
先程の”カジュアル”な言い換え・類語!
先程のカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑪さっき
さっき=「今より少し前、さきほど」の意味
一般的に、数秒前~数分前を指し、日常会話でよく使われます。
上司や目上の人に対しては、「さきほど」「先刻」「今しがた」などのより丁寧な表現がよいでしょう。
また、書面での使用は控えた方がよいです。
例文
さっき話した資料ですが、明日までに送付します。
⑫たった今
たった今=「今すぐに、即時に」の意味
「只今(ただいま)」の音が変化した形で、リアルタイムに近い状況で使われます。
書面では、具体的な日時を明記することが一般的です。
ニュアンスの異なる、類義語があります。
- 「今しがた」: より丁寧な表現
- 「ついさっき」: 口語的な表現
- 「ごく最近」: より広い範囲の時間
- 「ほんの少し前」: より具体的な時間を表したい場合
例文
たった今お話した資料ですが、明日までに送付します。
⑬この前
この前=「少し以前、つい最近」の意味
一般的に、数日前から数週間前までの期間を指します。
口語的なため、ビジネス文書では基本的に使用しません。
「先日」「先般」「先頃」などの丁寧な表現がよいでしょう。
例文
この前お話した資料ですが、明日までに送付します。
⑭この間
この間=「先日、この前」の意味
一般的に、数日前から数週間前までの期間を指します。
相手によって解釈が異なる可能性があるので、具体的な日時や期間を伝えた方がよいでしょう。
- 「先日」: 比較的近い過去
- 「先頃」: より丁寧
- 「最近」: より広い範囲の過去
- 「数日前」: 具体的な日数を示す
「こないだ」は「この間」の音が変化したもので、同じ意味です。
例文
この間お話した資料ですが、明日までに送付します。
⑮ほんの少し前
ほんの少し前=「時間的にそう遠くない以前のこと」の意味
一般的には、数秒から数分前のことです。
あいまいな表現なので、フォーマルな場面では避けたほうがよいでしょう。
また、書面では具体的な日時を明記することが一般的です。
例文
ほんの少し前お話した資料ですが、明日までに送付いたします。
退職や転職で悩んでいるあなたへ