今回は「四面楚歌」という一般用語について解説します!
「四面楚歌」とは、周りに敵しかいないという意味の言葉です。
四面楚歌に追い込まれた!みたいに使うよ!
中国の故事で、漢の高祖と楚の項羽の戦いのさなかの出来事から、出来た言葉です。
この記事では「四面楚歌」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
四面楚歌とは?意味は「周りが全て敵の状態」
「四面楚歌」の意味=敵に囲まれて孤立し、助けがないこと
四面楚歌とはとは敵に囲まれて孤立し、助けがないことという意味の一般用語です。
周りを敵に囲まれて、味方が誰もいなくなり、助けを求めることができない状態を指します。
「四面」は四方八方を表し、「楚歌」は古代中国の楚地方で存在していた歌謡、またはその形式にならった作品のことを指します。
敵に囲まれてるってことなんだね!
四面楚歌の発祥や元ネタは「史記」
「四面楚歌とは」の元ネタ、発祥=史記-項羽本紀
楚の項羽が漢の高祖に垓下(がいか)で包囲された時、四面の漢軍の中から故郷の歌である「楚歌」が聞こえてきて、楚の民がもはや多く漢軍に降服したかと思って、項羽が驚いたという。
酒を飲みながら漢詩を作って歌い、もうどうにもできないと言って、側近と共に泣いたのです。
自分の故郷の歌が敵から聞こえて、もう味方が居ない事に気が付いたんだね。
戦意を無くした項羽は大敗して、楚は漢に負けたんだよ
実際は高祖の軍師である張良の策で、自軍の兵に「楚歌」を覚えさせて歌わせる事で、項羽に諦めさせる狙いでした。
四面楚歌とはの使い方・例文
四面楚歌とはという言葉を使った例文を見ていきましょう。
①孤立した時の「四面楚歌」
何で誰も賛成してくれないんですか!
周り意見を聞かないから、彼女は四面楚歌になってしまった
②嫌われ役の時の「四面楚歌」
今のプレイは何?やる気が有るの?
きつい言い方のせいで、彼は四面楚歌の状態になってしまった。
③信頼関係がくずれた時の「四面楚歌」
お前たちのやり方は全然認められないぞ!
部長は自分勝手な態度は信用を失って、四面楚歌になってしまった
四面楚歌とはの類義語や対義語
四面楚歌とはの類義語と対義語についても見ていきましょう!
四面楚歌の類義語
四面楚歌の類義語としては下記のものがあります。
孤立無援
気が付いたら誰も居なくて、孤立無援だったよ。
絶体絶命
同点の九回裏にノーアウト満塁、絶体絶命の状況
万事休す
まだ解決策がある。万事休すと諦める必要は無い
四面楚歌の対義語
四面楚歌の対義語としては下記のものがあります。
一致団結
目的に向かって、一致団結して頑張ろう!
呉越同舟
与党と野党、敵同士が手を組むなんて、まさに呉越同舟だ
和衷共済
心を1つにして力をあわせる、和衷共済の精神が大切だよ!