今回は「森羅万象」という言葉について解説します!
「森羅万象」とは、宇宙のいっさいの物事という意味の言葉です。
「森羅万象を観察する」みたいに使うよ!
もともとは仏典「法句経」などに由来する宗教用語です。
この記事では「森羅万象」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
森羅万象とは?意味は「あらゆる物事」
「森羅万象」の意味=あらゆる物事
森羅万象とはあらゆる物事という意味の言葉です。
「森羅」は「樹木の無数の連なり」という事を表現しています。
「万象」は「さまざまな姿形」を表現しており、そこから「あらゆる存在」という意味合いになっています。
つまり、同義語を重ねることで「無数にあるあらゆるもの」を表現した言葉になります。
現代では、政治用語として政治家が好んで使っている部分もあります。
この場合には「すべて」「各分野を包括し網羅する」という意味で使っていることが多い感じです。
全ての存在を表現しているんだね!
森羅万象の発祥や元ネタは「参羅及万像、一法之所レ印」
「森羅万象」の元ネタ、発祥=参羅及万像、一法之所レ印
森羅万象は、仏教の釈尊の言葉の選集「法句経」に「参羅及万像、一法之所レ印」と記されているところが発祥となっています。
森羅万象とはっきりと記載されているのは、「正法眼蔵」という書物に登場しており、800年前には使われていることがわかっています。
この言葉が、政治の世界で使われるようになった理由はわかりませんでした。
1946年以降、戦後の日本の国会で使われるようになりはじめ、政治家が好んで使うようになったとされています。
古くから使われている宗教用語なんだね。
森羅万象の使い方・例文
「森羅万象」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①
この絵、なんか奥深い感じがするよね。
そうだよ。芸術は森羅万象を表現する手段の一つだから、深い感覚を味わえるんだろうね。
使用例②
山に登るのって、すごくリフレッシュできるよね。
本当に。自然は森羅万象が詰まってるみたいで、毎回新しい発見がありますよね。
使用例③
最近、哲学の本を読んでるんだ。人生って本当に複雑だよね。
そうですね。森羅万象という言葉がぴったりじゃないでしょうか。どんな小さなことも、大きな意味があるって感じます。
森羅万象の類義語や対義語
森羅万象の類義語と対義語についても見ていきましょう!
森羅万象の類義語
森羅万象の類義語としては下記のものがあります。
有象無象
有象無象な人たちが集まって、それぞれが自分の世界にいる感じです。
何もかも
あなたと話しているとほんと何もかも知っているように感じるわ。
森羅万象の対義語
森羅万象の対義語としては下記のものがあります。
一切皆空
般若心経を唱えながら、心の中で「一切皆空」の穏やかな境地に達しました。
空っぽ
彼の目には深い悲しみが宿っており、心は空っぽのように感じられた。