今回は「したためる」という言葉について解説します!
「したためる」とは、文章を書くという意味の言葉です。
手紙をしたためる。みたいに使うよ!
古語のしたたむ(認む)が発祥といわれています。
この記事では「したためる」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
したためるとは?意味は「文章を書く」
「したためる」の意味=文章を書く
したためるとは、文章を書くという意味の言葉です。
手紙や物語、メールなどのあらゆる文章を書くことを指した言葉です。
「書く」はカジュアルな表現ですが、「したためる」は敬語のような丁寧な表現になります。
「したためる」という言葉にすることで丁寧に心を込めて書いた文章という印象を与えるのでポジティブなニュアンスを含んでいます。
何かを丹念に書き記す様子を指すこともあります。
上述した意味以外にも、「食事をする」「整理や処理をする」「支度をする」などの意味がありますが、現在では一般的に使われることは殆どありません。小説などでは食事をすることを「食事をいただく・召し上がる」というように丁寧に表現したいときに読者に美しく想像してもらうため「食事をしたためる」というように書かれていることがあります。
文章を書く事を丁寧に表現した言葉なんだね!
したためるの発祥や元ネタは「古語のしたたむ(認む)」
「したためる」の元ネタ、発祥=古語のしたたむ(認む)
したためるの発祥は、古語の「したたむ」となっています。
したたむは、「きちんとする」や「しっかりとする」ということ表しています。
平安時代では「万全に事をなす・処理をする」というような意味で使われ、鎌倉時代は「準備する」という意味で、室町時代以降には「書くこと食べること」に対して使用されることが多くなりました。
また、昔の位の高い人たちは手紙や書物を書く際に口述したものを書記が代筆し、その文章を確認して最後にサインをするという形をとっていました。そこから手紙などを確認する=認める、認める=したためるというように使われるようになったという説もあります。
他にも、心が込もっていて確かなものという意味の「したた」が由来という説もありました。
古くからある言葉ですが、現在でも一般的に使われています。
丁寧に物事を行うときに使われていた古語だったんだね
したためるの使い方・例文
「したためる」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①手紙
最近、昔の友達に手紙を書こうか迷っているんだ。
いいね!近況や思い出話を手紙にしたためたら、友達も嬉しいんじゃないかな
使用例②手紙
お世話になった人にお礼したいと思うんだけど、何か良い案あるかな?
そうね、その気持ちを手紙にししためるのはどう?
それだ!しっかり感謝の気持ちを込めて書くことにする!
使用例③日記
日記をしたためる時間は、私にとってとても大切な時間だわ
したためるの類義語や対義語
したためるの類義語と対義語についても見ていきましょう!
したためるの類義語
したためるの類義語としては下記のものがあります。
書き記す
文章を書いて記すこと
日々の感動を書き記すことで、その瞬間の鮮明な記憶を後で楽しむことができるよ。
書き綴る
言葉を繋げて書くこと
旅先で見た美しい風景を詩に書き綴り、仲間に共有しています。
執筆
文章を書くこと
ジャーナリストは事件の詳細を追求し、記事を執筆して社会に情報を提供しています。
したためるの対義語
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