今回は「粗相」という言葉について解説します!
「粗相」とは、不注意で起きたミス、おもらしをするという意味の言葉です。
「お客様に粗相のないように」みたいに使うよ!
「粗相」は元々仏教で使われる言葉から生まれたもののようです。
この記事では「粗相」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
粗相とは?意味は「不注意で起きたミス、おもらし」
「粗相」の意味=不注意で起きたミス、おもらし
粗相とは「自分の不注意や軽率さから起きてしまったミス」という意味と「大便、小便を漏らすこと」という二つの意味があります。
「自分の不注意や軽率さから起きてしまったミス」という意味で使う場合、一般的には「そこまで重大ではない過失」や「大きな問題にはならないこと」、「ちょっとしたミス」を自身の行動をへりくだって表現する時に使います。
その為ビジネスシーンで使う場合には特に注意が必要です。
自分では「ちょっとしたミス」だと思っていても、相手にとってはそのミスが「とても重大なもの」と受け取っているかもしれないからです。
相手が重大なものと認識している場合、「粗相」とは言えなくなってしまいます。
ですので相手方に誤解を与えないためにも、会社内の者同士で使うのが間違いないかもしれませんね。
もう一つの「大便、小便を漏らすこと」という意味で使う場合は、自分の子供やペットがおもらしをしてしまった時に使うことが多いです。
こちらは自分の家でしてしまった時ではなく、友達の家など出先で起きた場合に使われるのが一般的です。
どちらの意味で使う場合も自分をへりくだった言い方になるんだね!
粗相の発祥や元ネタは「仏教の麁相(そそう)」
「粗相」の元ネタ、発祥=仏教の「麁相(そそう)」
「粗相」という言葉の語源は仏教で使われる用語、「麁相(そそう)」であると言われています。
仏教では、この世の移り変わりを「生・住・異・滅」とし、これを「四相(しそう)」と言います。
そしてこれを人間の一生に当てはめた「生・住・老・死」を「麁四相(そしそう)」と言います。
「麁四相」は人間の一生の無常さや、誰しも弱い部分や過ちを起こしてしまうことを表しており、これがのちに「麁相」となり、軽率さや過ちなどを意味する言葉として使われるようになりました。
だんだんと「麁」という漢字が大雑把や粗末を意味する「粗」変わっていき「粗相」になったと考えられています。
人間だからこそ起きてしまう失敗もあるよね。
粗相の使い方・例文
「粗相」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①
これから取引先の会長が来るそうです!
決して粗相のないようにな。
使用例②
そんなに落ち込んでどうしたの?
うちの犬がソファの上で粗相しちゃって。
かなり高級なのに・・・。
使用例③
お客様の前でお茶をこぼしてしまったわ。
君が粗相をするなんて、体調でも悪いのかい?
粗相の類義語や対義語
粗相の類義語と対義語についても見ていきましょう!
粗相の類義語
粗相の類義語としては下記のものがあります。
失敗
人間だから失敗するのは当然だよ。
ケアレスミス
テストではケアレスミスを無くすことが大事です。
おもらし
うちの子、ついにおもらしをしなくなったの!
粗相の対義語
粗相の対義語としては下記のものがあります。
慎重
本番で失敗は許されない。慎重にいこう。