今回は「全て」の言い換え表現を紹介します!
「全て」は、物事のすべての部分や要素という意味の言葉です。
プロジェクトの資料を全て確認いたしました。
「全て」はビジネスシーンに向いているややフォーマルな言葉です。
この記事では「全て」の言い換えを15語紹介しています!興味がある方は記事の続きへどうぞ!
全ての”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは全てのフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①網羅
網羅=「その分野や範囲のあらゆる物事を余すことなく・残らず・すべて取り込むこと」の意味
「全て」は日常的に「全部」という意味で使い、「網羅」は何かをすべて漏れなく集めたり、カバーしているときに使います。
なので「網羅」という言葉自体に「全て」という意味が含まれているということになります。
日常生活ではほとんど使わない、フォーマルな言葉です。
プロジェクトの資料を網羅いたしました。
②余すことなく
余すことなく=「残らず・ことごとく・すっかり」の意味
「全て」は、日常的に「全部」という意味で使う言葉で、「余すことなく」は丁寧で、何も残らないように「きっちり全部」という意味で使います。
同じ意味ですが「全て」は意味合いの広い言葉であり、「余すことなく」の方が限定的な言葉だといえます。
日常生活ではほとんど使わない、フォーマルな言葉といえるでしょう。
プロジェクトの資料を余すことなく確認いたしました。
③全容
全容=「全体の姿や形・内容のすべて・全貌」の意味
「全て」は物ごとの全部という意味で、「全容」は物ごとや出来事の全部の様子や内容という意味です。
こちらも「全て」に比べると限定的で、主にレポートなどに向いている言葉です。
日常生活でもたまに使う、ややフォーマルな言葉だといえます。
プロジェクトの全容を確認いたしました。
④完全
完全=「欠けたところや足りないところがまったくないこと」の意味
「全て」は数や種類が全部そろっていることを表し、「完全」は何も欠けていない、完璧な状態を表します。
読んで字のごとく、いろんな「全て」を「完璧」に集めた状態だといえるでしょう。
日常生活でもたまに使いますが、「完璧」と比較するとややフォーマルな場面に向いている言葉です。
完全にプロジェクトの資料を確認いたしました。
⑤一から十まで
一から十まで=「何から何まで・始めから終わりまで・すべて」の意味
「全て」は単に「全部」を意味し、「一から十まで」は、最初から最後まで全部という意味です。
どちらも「全部」という意味ですが、「一から十まで」はより細かいところまで含めた「全部」を表すときに使います。
日常生活ではあまり使わない、ビジネスシーンに向くややフォーマルな言葉です。
プロジェクトの資料を一から十まで確認いたしました。
⑥一切合切
一切合切=「なにもかもすべて」の意味
「全て」はふだんの会話で使う「全部」という意味で、「一切合切」は「細かいことも含めて全部」という強い意味の四字熟語です。
あまり使われることのない言葉ですが、目上の方が使うこともあるので覚えておくとよいでしょう。
日常生活ではほとんど使わない、ややフォーマルな言葉だといえます。
プロジェクトの一切合切の資料を確認いたしました。
全ての”カジュアル”な言い換え・類語!
全てのカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑦全部
全部=「ある物事のすべて・みな・全体」の意味
「全て」はフォーマルで大人っぽい言い方で、「全部」は、日常会話でよく使うカジュアルな言い方です。
意味自体に違いはなく、「全部」の方が日常生活でよく使う言葉なだけで、ビジネスシーンで使われることもあります。
よって日常生活・ビジネスシーンどちらでも使える、ニュートラルな言葉だといえます。
プロジェクトの資料を全部確認しました。
⑧上から下まで
上から下まで=「物事の始まりから終わりまで・全部・隅々まで」の意味
「全て」は広く「全部」という意味で、「上から下まで」は、物の高さや順番に沿った「全部」を指します。
特に本棚などの高さや年齢の順番などに使われることが多いです。
主に目上の方が使う、ニュートラルな言葉です。
プロジェクトの資料を上から下まで確認しました。
⑨ことごとく
ことごとく=「問題にしているもの全部・残らず・すべて・みな」の意味
「全て」はすべての部分を含むことを示し、「ことごとく」はすべての個々の事象が同じ結果を示すことを強調します。
「全てダメだった・・・」のようにネガティブな「全て」の意味で使われることも多いので注意が必要な単語です。
日常生活・ビジネスシーンどちらでも使える、ニュートラルな言葉だといえます。
プロジェクトの資料をことごとく確認しました。
⑩みんな
みんな=「そこにいる人すべて・全員・あるもの全部」の意味
「全て」は物や出来事の「全部」に使い、「みんな」は、人や生き物の「全部」に使います。
また、「みんなたべちゃった」のように物にたいしても使いますが、ビジネスシーンで使うことはないといえるでしょう。
よって身近な人にだけ使う、非常にカジュアルな言葉だといえるでしょう。
プロジェクトの資料をみんな確認しました。
⑪まるごと
まるごと=「切ったり分けたりせず、そのまま全部」の意味
「全て」はすべての部分を含むことを示し、「まるごと」は一つのまとまりとして全体を指す表現です。
ニンジンを全ていれるなら複数のニンジンを入れる、ニンジンを「まるごと」入れるなら切らずに入れる印象になりますが、複数入れる時も「まるごと」が使えますね。
ビジネスシーンではあまり使わない、ややカジュアルな言葉です。
プロジェクトの資料をまるごと確認しました。
⑫すみずみまで
すみずみまで=「すべての隅や方々の隅、あらゆる方面」の意味
「全て」はすべての部分を含むことを示し、「すみずみまで」は隅々まで細部を見ることを強調します。
どちらもしっかり確認した印象ですが、「すみずみまで」の方がよりしっかり確認した印象を受けるので、上手に使い分けましょう。
日常生活・ビジネスシーンどちらでも使える、ニュートラルな言葉だといえます。
プロジェクトの資料をすみずみまで確認しました。
⑬完璧
完璧=「一つも欠点がなく完全なこと・完全無欠」の意味
「全て」は完全な範囲や集合、また何かが完全に含まれている状態を表し、「完璧」は何かが非常に優れていて、欠点がない状態を指し、最高の状態を表します。
丁寧な言葉ですが、「完全」と比較すると日常的に使う言葉だといえます。
日常生活・ビジネスシーンどちらでも使える、ニュートラルな言葉だといえます。
プロジェクトの資料を完璧に確認しました。
⑭根こそぎ
根こそぎ=「根本からごっそり・何も残らないほどすっかり」の意味
「全て」に比べ「根こそぎ」は何かを徹底的に取り除くことを指し、何かが完全になくなる状態を表します。
完全になくすという意味では真逆の意味にもとれる言葉で、自分の感情を言葉に乗せるのに向いています。
ビジネスシーンにはあまり向いていない、ややカジュアルな言葉です。
プロジェクトの資料を根こそぎ確認しました。
⑮残らず
残らず=「何もかも余すことなくすべて」の意味
「全て」に比べ「残らず」は何かが完全になくなる状態を指し、何も残さないことを表します。
意味は「根こそぎ」と同じですが、よりカジュアルで日常的に使いやすい言葉です。
ビジネスシーンにはあまり向いていない、非常にカジュアルな言葉です。
プロジェクトの資料を残らず確認しました。
いかがでしたでしょうか?同じ意味の慣用句も多く、バリエーションに富んだ言い換えが多いですね。それだけ「全て」が良く使われる言葉だといえるので、場面によって上手に使い分けましょう。