今回は「シャバい」という方言について解説します!
「シャバい」とは、冴えない、ひ弱、根性がないという意味の言葉です。
「シャバい」は分類的には福岡の方言で、1980年ごろからヤンキーの間で流行し、喧嘩相手を挑発するときに使われていました。
「シャバい男は好きじゃないね!」みたいに使っていたぞ
この記事では「シャバい」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
シャバいとは?意味は「冴えない、ひ弱、根性無し」
「シャバい」の意味=冴えない、ひ弱、根性無し、ダサい、小心者
シャバいとは冴えない、ひ弱、根性無し、ダサい、小心者などの意味を持つ方言です。
煽り言葉として使われ、言われた方はネガティブな感情になるでしょう。
砕けた言葉なので、知人・友人同士間などで使います。
シャバい基本的にはヤンキー用語として浸透しています。
が、福岡には、壊れやすいものや弱いものを「しゃばい」という方言があります。
この言葉から派生したという説もあるようです。
そんなシャバいですが、現在はヤンキー文化が下火なのと同時に、あまり使われていません。
シャバいは昔のヤンキーの煽り言葉だったんだ
シャバいは福岡の方言
先述した通り、福岡にはしゃばいという方言があります。
シャバいは元のしゃばいから意味が変化した言葉ですが、分類的には福岡の方言と考えていいでしょう。
また、シャバいは言葉の響きから関西の方言と思われることもあるそうです。
これはイメージのみで、実際には福岡の方言だったんですね。
シャバいの語源・発祥は「刑務所から一般社会を見た言葉の『娑婆』」
「シャバい」の語源、発祥=刑務所から一般社会を見た言葉の『娑婆(シャバ)』からの派生
シャバいの語源となる言葉は、刑務所から一般社会を見た言葉の「娑婆」です。
娑婆は仏教用語で俗世間を指す言葉です。
過酷な環境の刑務所を地獄に例え、刑務所の外の世界を娑婆と例えて呼んだことが始まりです。
そんな娑婆が形容詞化されてシャバいになり、一般ぽい、一般人ということを指す言葉になったんですね。
そして1980年代には、ヤンキーの間で煽り言葉として「シャバい」が使われるように。
シャバいが流行したきっかけは、1983年に連載開始したヤンキー漫画の『ビー・バップ・ハイスクール』です。
作中でシャバいが使われたことで、シャバいという言葉が広く認知されたそうです。
また、『ビー・バップ・ハイスクール』の作者のきうちかずひろさんは福岡出身。
そのため、壊れやすいものや弱いものを指す「しゃばい」が語源だったのではないか?という説もあるようです。
シャバいは『ビー・バップ・ハイスクール』きっかけで流行ったんだね
そんなシャバいですが、言葉としての流行は1990年ごろに終わったようです。
それからは死語だと言われていましたが、近年は昔のヤンキー漫画が再流行したことや、人気のYoutuberがシャバいを使ったことで、再び使われるようになりつつあるようです。
他にも、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の第五部で、ブローノ ブチャラティがシャバいを使ったことでも知られています。
「そんなシャバイ脅しに ビクついて ギャングがやってやれるかどうかは てめー自身がよく知ってるはずだ」
昔のヤンキー用語だったシャバいですが、現在また知名度が上がってきているということですね。
シャバいの使い方・例文
「シャバい」という言葉を使った例文を紹介して行きます。
シャバいが使われるシチュエーションは、ヤンキー同士の会話です。
あいつ大口叩く癖に、喧嘩が始めると弱いよな
すぐ逃げようとするし、シャバい奴だよ
しかし、今時シャバいを使って会話するヤンキーは少ないみたいです。
最近では、シャバいを口癖にされているYoutuberにおにやさんという方がいらっしゃいます。
おにやさんのシャバいの使い方はかなり適当です。
おにやさん的にダサい、気合が入っていない、気に入らないなどの場合に
シャバいっす
と口癖のように言います。
こういう風に従来の使い方から派生させて使うスタイルもありかもしれませんね。
シャバいの類義語や対義語
シャバいの類義語と対義語についても見ていきましょう!
シャバいの類義語
シャバいの類義語としては下記のものがあります。
- シャバ僧
- ダサい
- 根性無し
- 真面目
- 冴えない
シャバいの対義語
シャバいの対義語としては下記のものがあります。
- 渋い
- 気合が入った
- 男気ある